しみ・老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)|シミ治療は新宿 高田馬場 山手皮膚科クリニックへご相談ください。

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更新日:2023.10.31/公開日:2017.12.21
このコンテンツは山手皮フ科クリニック 院長 豊福一朋が100%オリジナルで書いています。

老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)

一般にシミといわれるものは老人性色素斑です「老人性」と名前がついていますが、早ければ30歳台で、多くは40歳以降に出現します顔面・手背・前腕など日光(紫外線)にあたる部位に見られます。
夏場に強い日焼けをして、背部~肩甲部に出現する老人性色素斑は、その花びら様の形から光線性花弁状色素斑という名前がついています。

40歳台女性の頬部の老人性色素斑
50歳台女性の手背の老人性色素斑
60歳女性の下腿に多発する老人性色素斑
1回の強い日焼けのあとに出現しました。
30歳後半男性の肩甲部に多発する光線性花弁状色素斑

老人性色素斑がなぜできるか

日焼けのメカニズム

老人性色素斑の原因は、紫外線により起こる表皮基底層にある角化細胞の遺伝子異常です。
皮膚が紫外線に暴露されると、皮膚のメラニンが増えて肌の色が黒くなります。
これが日焼け(サンタン)です。紫外線は細胞核の中にはいっている遺伝子(DNA)に傷をつけ、細胞に遺伝子変化を起こしたり、自死(アポトーシス)を起こさせたりする非常に有害な光線です。
日焼けはこの有害な紫外線から皮膚を保護する生体反応です。
日焼けによる紫外線防御効果は日焼け止めに換算すると最大SPF5程度の効果があります。

皮膚の大部分を占める角化細胞は紫外線に暴露されるとSOS信号として、 α-MSH(アルファ-メラノサイト刺激ホルモン)、bFGF(ベーシックエフジーエフ)、エンドセリンなどの物質を作り、隣接したメラニン細胞(色素細胞)にメラニンをたくさんつくる指令を出します。
また、紫外線により角化細胞や色素細胞の遺伝子に傷がつくことが直接のSOS指令にもなります。
このSOS信号(メラニン産生の指令)をキャッチしたメラニン細胞はたくさんのメラニンをつくって角化細胞に輸送します。
角化細胞はメラニン細胞から受け取ったメラニンを細胞核の上部(日光があたる側)に帽子のような構造であつめて、紫外線から細胞核を守ります。
これをメラニンキャップといいます。
日焼けは角化細胞が紫外線からダメージを軽くする自己防衛反応なのです。
細胞核のDNAについた多数の傷はすべて修復されてもとに戻ります。

顕微鏡でみたメラニンキャップ
褐色のメラニンが角化細胞の核の上に帽子のように集められて、紫外線から細胞核を守っています。

メラニン細胞と角化細胞の関係
角化細胞はメラニン細胞よりメラニンの供給を受けています。

紫外線と遺伝子異常

夏の炎天下に1時間皮膚を太陽にさらすと、紫外線は1個の表皮細胞の核遺伝子DNAに100万個の傷をつくります。
この傷は細胞の酵素によって2日以内に修復されますが、大量に日焼けしたり長年日焼けを繰り返していくうちに、間違って修復されたDNAが傷となって蓄積して突然変異をおこし、その細胞は異常細胞に変わります。
異常となった角化細胞は紫外線暴露がなくても、SOS信号とメラニン産生の指令を出し続けます。
メラニン細胞は絶え間なくメラニンをつくり続けるようになり、結果、大量のメラニンが角化細胞に供給されて色素の異常な沈着がおこり、老人性色素斑となります。
また色素細胞の遺伝子自身が変化することで過剰なメラニン産生がおこることも老人性色素斑の原因となります。

角化細胞が紫外線を浴びると、角化細胞はメラニン細胞へメラニンをたくさん作るように指令をだします。メラニン細胞でつくられたメラニンは角化細胞への輸送され、角化細胞の細胞核の上に集められ、メラニンキャップという帽子のような構造をつくり、細胞核が紫外線で傷つくのを防ぎます。
長年にわたり紫外線を浴びていると、角化細胞の細胞核には遺伝子変化がおこり、正常な機能をしなくなります。異常となった角化細胞は紫外線にあたっていなくても、メラニン産生を促す指令をメラニン細胞にへ送り続けます。過剰に産生されたメラニンは角化細胞へ輸送され、角化細胞は大量のメラニンを持つようになります。これが老人性色素斑の状態です。
皮膚組織のイラスト 異常角化細胞は大量のメラニンを持つようになり、正常皮膚より褐色調が強い老人性色素斑となります。

※脂漏性角化症とソバカス(雀卵斑)

老人性色素斑は皮膚から隆起せず平坦です。
遺伝子異常がさらに蓄積して、老人性色素斑の部分の表皮に厚みをもったものは脂漏性角化症といい区別されます。
ソバカス(雀卵斑)の場合は、生まれつき遺伝子修復機能が弱く、異常角化細胞が若年で現れるので小学生くらいから色素斑が現われてきます。

老人性色素斑の治療

老人性色素斑で一般に使われている治療方法です。

1)美白剤

ハイドロキノンの美白効果は高く、リン酸化ビタミンCや化粧品に含まれるアルブチンの約100倍の効果があるといわれています。しかし、老人性色素斑はうすくなる程度で、外用を中止すると色は戻ってきます。

トレチノインはビタミンAの誘導体で、単独では老人性色素斑には効果がありませんが、ハイドロキノンとトレチノインを併用すること美白効果を強めます。薄い老人性色素斑だと外用している間は消えていることがあります。残念ながら多くの場合、外用中止により再発します。

2)液体窒素により冷凍凝固治療

老人性色素斑の原因である異常角化細胞を冷凍凝固して破壊する治療法です。軽く冷凍すると再発、強く冷凍すると瘢痕が残るので注意が必要です。

治療部位には半年から2年程度、炎症後の色素沈着が残ります。顔面では長期に及ぶ炎症後色素沈着が美容上の問題となります。

3)電気メスでの切除、電気焼却

老人性色素斑の組織を薄く表皮からはぎ取ったり、焼却する方法です。浅く削ると再発、深くけずると瘢痕を残す危険性があります。

4)IPL(フォトフェイシャルなどの光治療)

フォトフェイシャルM22、アイコンマックスG、フォトシルク、ライムライトなどIPLintensive pulsed light)と呼ばれる機器は光の照射で色素性疾患の治療をします。

IPLの強い光を老人性色素斑に照射すると、異常角化細胞がもつ大量のメラニンが瞬間的に高熱となり、細胞に損傷を与えることができます。小さい老人性色素斑では消えることがあります。ふつうは薄くなる程度で、半年から1年程度もとに戻ります。IPLは老人性色素斑などの色素性疾患の治療には適していませんが、クスミ、赤ら顔の改善、美肌効果に優れています。

フォトフェイシャルM22についてはこちらをご覧ください。

5)炭酸ガスレーザー

老人性色素斑の原因となる表皮基底層の異常角化細胞を炭酸ガスレーザーで蒸散させれば治療することができます。
出力を調整して表皮の下の真皮をなるべく傷つけず、異常角化細胞をターゲットに破壊します。強く蒸散すると真皮のダメージが大きく、瘢痕が残ります。
治療効果は炭酸ガスレーザーを扱う医師に技量に左右されます。

スキャナ付き炭酸ガスレーザーはコンピューター制御なので、安全に確実に治療することができます。

6)Qスイッチレーザー

アレキサンドライト、ルビー、YAG(ヤグ)・Qスイッチレーザーはもっとも推奨される治療方法です。それぞれにメラニンに対する吸収性、深達度に違いがあります。アレキサンドライト、ルビー・Qスイッチレーザーはとくに老人性色素斑の治療に優れています。

7)ピコレーザー

刺青(タトゥー)の治療に開発されたレーザーです。Qスイッチレーザーに比べて、炎症後の色素沈着が少ないとしてシミ治療に導入されましたが、老人性色素斑で取れない症例が見受けらます。複数回の治療が必要となることがあります。

治療方法の比較

治療方法 効果 炎症後色素沈着
(程度・期間)
瘢痕形成の可能性
美白剤 △(中止で再発) ない ない
冷凍凝固治療 強い 長期間(年単位) 可能性あり
電気メス
医師の技量が左右
さまざま 3~6か月 可能性少ない
フォトフェイシャル △(中止で再発) ない~軽度 ない
炭酸ガスレーザー 〇~◎
医師の技量が左右
さまざま 3~6か月 可能性少ない
Qスイッチレーザー さまざま 3~6か月 ない
ピコレーザー 〇~◎
複数回の治療もあり
さまざま 3~6か月 ない

山手皮フ科クリニックでの治療-Qスイッチレーザー

Qスイッチとは

Qスイッチとは「Quality Switching」の略で、強力なエネルギーを非常に短い時間(1千万分の1~1億分の1秒)で発振することができるレーザーの構造です。
メラニンを特異的に破壊することができます。

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトとは宝石の名前です。
ロシアウラル山脈のエメラルド鉱山で発見された金緑石(クリソベリル、BeAl2O4)の変種で昼の太陽光と夜の照明では色が違って見える性質があります。医療用には人工的につくられています。
このアレキサンドライトを使って、波長755nm(ナノメートル)の波長をもつレーザー波を発振させます。
波長755nmのレーザーは黒色や褐色にメラニンに選択的に反応するので老人性色素斑・ソバカス、太田母斑などの色素性疾患や医療レーザー脱毛に使われます。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー

Qスイッチはアレキサンドライト、ルビー、ヤグレーザーと組みあわせることで、正常な組織にダメージを与えることなく、強い出力で選択的に色素性疾患を治療することが可能になります。
アレキサンドライト、ルビー、ヤグレーザーの波長の違いでレーザーの皮膚への深達度が異なりますが、治療効果の差に違いはほとんどありません。
当院ではシネロン・キャンデラ社 Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー(ALEXレーザー)を使用しています。

シネロン・キャンデラ社
Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーの治療対象疾患

Qスイッチレ―ザーでの治療例(当院治療例)

レーザー照射前に老人性色素斑

受診時写真

レーザー照射3ヶ月後

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーの作用原理

老人性色素斑の組織

異常角化細胞の指令でメラニン細胞は大量のメラニンをつくるようになり、角化細胞に蓄積していきます。
結果、通常の皮膚より色が濃くなった部分が老人性色素斑・ソバカスです。
組織像では老人性色素斑の領域で異常核細胞が大量のメラニンを色素細胞につくらせて、メラニンがシミの領域の深層から浅層まで大量にたまっています。

こめかみにできた老人性角化症
老人性角化症の組織像のイラスト
異常角化細胞は大量のメラニンを持つようになり、正常皮膚より褐色調が強い老人性色素斑となります。

Qスイッチレーザーにより異常角化細胞を破壊する

アレキサンドライトレーザーが出す波長755nmのレーザー波は黒色・褐色のメラニンに選択的に吸収されます。
吸収されたレーザー波は瞬時に熱を発生して、メラニンは爆発し、周囲の細胞を壊します。
Qスイッチレーザーでは出力を調整することで、正常の皮膚にはダメージを与えずに、シミ・ソバカスの色の濃い部分のみの角化細胞とメラニン細胞選択的に破壊することができます。

左の写真は照射直後のシミの状態でメラニンがレーザーに反応して白色に変化しています。
右の写真ではレーザーによって破壊された部分がカサブタ(痂皮)になっています。
レーザー照射中の組織像のイラスト
レーザー波は褐色のメラニンに選択的に吸収されて熱に変換されます。熱爆発したメラニンはメラニンを大量の含む表皮基底細胞層の異常角化細胞を破壊します。

表皮の再生

アレキサンドライトレーザーにより熱傷が起こった皮膚は再生されます。異常角化細胞はすべて破壊され、正常な角化細胞が再生して、正常な皮膚となり、シミ・ソバカスはなくなります(下図)。

カサブタ(痂皮)がはがれて表皮が再生して老人性色素斑は消失しました。症例説明:シミを主訴で来院。治療回数1回。通院回数3回。通院期間3ヶ月。治療にかかった費用\39,030
再生した組織像のイラスト
レーザー照射部位は新しく表皮が再生しています。基底層の角質細胞は幹細胞からあたらしくできた、健全な角質細胞に置き換わっています。

治療後の経過

老人性色素斑をレーザー治療すると、照射部位は熱傷をおこし、それから褐色~黒色のカサブタ(痂皮)になります。
カサブタは2週間以内に剥がれ落ち、ピンク色の肌にかわります。
その後、照射部位には炎症後色素沈着といって、褐色の色がついてきます。
色素沈着は1~2か月目がピークとなり、その後薄くなり、ほとんどの場合6か月から1年でもとの肌の色に戻ります。
炎症後色素沈着は、照射出力が高い、肌が日焼けしている、もともとの肌が色黒であるといった場合に色が濃く、消失するまで時間がかかる傾向にあります。
老人性色素斑で強い出力でないと反応しない場合は、カサブタにならずに表皮がはがれて、びらんになる場合がありますが、治っている過程は変わりません。

レーザー照射後の炎症後色素沈着の経過

レーザー照射後の炎症後色素沈着の経過

炎症後色素沈着への対応

炎症後の色素沈着はなにもしなくても自然に消えていきます。色素沈着が気になる方は色素沈着が出現する前から、あるいは色素沈着が出現してから、ハイドロキノンとトレチノインの外用剤で対処します。

老人性色素斑 治療の流れ

● 治療開始までに2回のご来院が必要です。当院は方針として、全てのレーザー治療、美容施術において初診での来院時に治療をおこなうことはありません。改めてご来院いただくこととしております。

● 過去に当院にて初診・初回相談または治療をお受けになられたことがある患者様において、初診または最終治療のいずれか直近の日付から1年を経過している場合、再度初診の診察から治療開始または治療再開となります。

1)予約

診察はすべてWEBからご予約をお取りいただく予約制です。クリニック受付ならびにお電話では予約の受付はいたしておりません。

「予約サイト」へいき、選択メニューボタン

予約バナー

から 「顔の「シミ・ソバカス・脂漏性角化症」のご相談 を選択ください。

2)初診・初回相談(来院1回目)・再相談

  • 顔に存在する老人性色素斑の初回相談のご予約は、WEB予約サイトからおとりいただけます。初回相談料は3,300円です。
  • 再相談は『院長外来』の対象メニューです。クリニック受付ならびにお電話では『院長外来』の予約の受付をいたしておりません。自費診察料は1,650円です。カウンセリングにて治療方法と費用のお見積りをいいたします。
  • 後日の治療となります。

3)レーザー照射のながれ

  1. 治療部位の化粧を完全に落とします。
  2. 治療範囲が小さい場合は局所麻酔の注射をおこないます。注射がどうしても嫌いな方、治療面積が広範囲な方は麻酔クリームを塗布します。40分の麻酔時間が必要となります。
  3. 照射は数十秒から数分で終了します。
  4. 照射後にアイスパックで冷却して、炎症をとめるステロイド軟膏か抗生剤軟膏を塗布します。治療後に痛みが予想される場合は鎮痛剤を処方します。
  5. 照射した部位の皮膚がびらんになった場合は、創傷保護剤を貼ります

4)治療後のケア

  • 当日やシャワー浴が可能ですが、熱いお湯や強く治療部位をこすることは避けてください。バスタブにつかって体が温まると、炎症がすすみヒリヒリ感が強くなります。
  • 入浴はレーザー照射の翌日から可能です。
  • 照射部位以外は化粧が可能です。
  • レーザー照射より1、4週間後に経過観察のために来院いただきます。

老人性色素斑レーザー治療料金

老人性色素斑レーザー治療料金はこちらをご覧ください。

老人性色素斑レーザー料金

シミの大きさと料金の例

頬部のシミ
中央の老人性色素斑(赤矢印)(7×7mm)か所 ¥17,720
青い矢印の老人性色素斑を含めて3か所の場合 ¥33,000
頬部全体のシミ
中央の老人性色素斑(12×12mm)1か所 ¥38,500
左顔面のすべての老人性色素斑(50か所以上)を治療した場合 ¥132,000
頬部からこめかみのシミ
すべての老人性色素斑(15か所以上)を治療した場合¥88,000

 


Qスイッチアレキサンドライトレーザー治療の概要

診療区分 自由診療
照射出力等 Qスイッチレーザー 3.0~18J/c㎡

治療期間及び回数

治療回数は1回
施術によるリスク・副作⽤ 照射に際してはシミが数個の場合は麻酔注射剤を使用します。
シミの個数が多く、顔全体に散在する場合は麻酔クリームを塗布します。
治療後、照射部位は炎症がおこります。
治療部位は痂皮、びらんになり、上皮化するまで2週間かかります。
施術に要する費⽤(レーザー照射料金のみ)
別途診察料金、抗生剤などの費用が必要。

例)シミの大きさが5×5mm\11,000, 10×10m\33,000,
シミが全顔に広範囲にある場合全\165,000~\275,000
その他の費用:初診相談料\3,300,再診料金(2回)\3,300
鎮痛剤(3日分)\270,ステロイド軟膏\170,トラネキサム酸内服(60日分)\3,640
創傷保護剤(ビジダームテープ)小\500,中\1,100,大\1,650

承認区分 ALEXレーザーは国内承認機器です。

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アクセス

〒169-0075
東京都新宿区高田馬場2-17-15 唐橋ビル6F

アクセス
JR山手線、東京メトロ「高田馬場駅」徒歩2分
休診日
水・日・祝

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