新宿区高田馬場の山手皮フ科クリニック。皮膚疾患・美容医療に対応しています。

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更新日:2022.4.17/公開日:2018.5.2

レーザーフェイシャル

1.レーザーフェイシャルによるニキビ治療とは

2.ニキビができるメカニズム

3.レーザーフェイシャルの作用メカニズム

4.レーザーフェイシャルのメリット

5.レーザーフェイシャルとケミカルピーリングの違い

6.治療例

7.治療のながれ

8.レーザーフェイシャル料金

1.レーザーフェイシャルによるニキビ治療とは

ニキビは10~30歳代までの思春期から青年期の男女に多く見られます。当院でも、毎日数名は新患でニキビの患者さんがいらっしゃいます。ニキビ治療には過酸化ベンゾイル外用剤(ベピオなど)、アダパレン外用剤(ディフェリンなど)、抗生剤内服・外用が「日本皮膚科学会の尋常性座瘡治療ガイドライン」に沿って行われます。これは標準治療で保険適用です。しかし、標準治療ではなかなかよくならない難治性のニキビも多くあります。治らない状態が長く続くと皮膚にニキビ痕(皮膚萎縮、凹み)を残します。

いったんできたニキビ痕は自然に消えることはありません。ニキビ痕には様々な治療が試みられますが、「様々な治療」という表現は、これといった有効性が高い治療方法がないことを意味しています。そして様々な治療を用いても、ニキビ痕を完全に平坦にすることは困難で、高い治療費がかかります。

ニキビ治療に必要なことは、「早期に治療を開始して重症化を予防する」「重症化によって生じる永久に残る凹んだニキビ痕や瘢痕をつくらない」ことです。しかし、標準治療でよくならない場合は、追加の治療が必要になります。当院では難治性のニキビに対して、レーザーフェイシャル(ロングパルスアレキサンドライトレーザーの照射)をおこない、よい結果を得ています。

レーザーフェイシャルは当院の人気治療メニューの一つです。ここでは、ニキビができるメカニズムを解説し、なぜレーザーフェイシャルがニキビ治療に効果があるかをお話します。

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2.ニキビができるメカニズム

ニキビができるメカニズム

1)正常の毛包

ニキビは毛が生えている皮膚にできます。毛を囲む皮膚組織を毛包といい、隣接して皮脂腺があります。ニキビは毛包、皮脂腺の炎症性疾患です。通常、皮脂腺で産生される皮脂は毛穴から皮膚表面に広がり、皮膚の保湿をおこない、皮膚のバリア機能に貢献しています。皮脂腺は男性ホルモンであるアンドロゲンにより分泌がコントロールされています。

毛包の上部を毛包漏斗部といいます。外部から毛穴を見ると漏斗状に陥凹している部分です。角化細胞があり皮膚のターンオーバーがおこっています。この部位に異常な角化がおこることがニキビのはじまりです。

2)初期のニキビ状態(面ぽう)
毛包の異常角化とホルモンの関係

ニキビの始まりの毛包漏斗部の異常角化です。これには男性ホルモンが関係しています。若い人では男性も女性もアンドロゲンという男性ホルモンが分泌されます。このアンドロゲンは皮脂腺に作用し皮脂の産生と分泌をうながします。思春期には男女ともにアンドロゲンの分泌増加が起こり、過剰な皮脂の分泌を引きおこします。

分泌された皮脂は皮膚の常在菌により遊離脂肪酸へ分解されます。遊離脂肪酸は毛包漏斗部を刺激し、異常な角化を引き起こします。ニキビの始まりです。毛包漏斗部の異常角化が続くと毛穴は狭くなり、ついには閉塞してしまいます。閉塞された毛包内に皮脂や角質が充満した状態がニキビの初期段階であり「面ぽう」といいます。

アクネ菌のかかわり

アクネ菌はニキビの原因菌ですが、ニキビがない状況でも少数が皮膚に存在し、少数では逆に皮膚の健康に貢献しています。このような菌を皮膚常在菌といいます。アクネ菌は皮脂を栄養として増殖する菌で、過剰に分泌された皮脂が毛包内に貯まると、エサが増えた状態となり増殖をはじめます。
皮膚常在菌とは 常に皮膚に存在する細菌で皮膚のバリア機能を保ったり、悪い細菌が外部から皮膚に付着して増殖することを防いでいる。表皮ブドウ球菌、アクネ菌、黄色ブドウ球菌が3大常在菌。これらの菌はバランス状態にあり、バランスが壊れると皮膚感染症を引き起こす。

3)赤ニキビ

面ぽうが形成され、毛穴が詰まってしまうと皮脂は皮膚表面に出られなくなり、毛包に溜まっていきます。皮膚常在菌面であるアクネ菌は皮脂を栄養として増殖し、その過程で皮脂に含まれるトリグリセリドを分解して遊離脂肪酸を生成していきます。遊離脂肪酸は炎症物質で毛包に炎症を起こし赤ニキビをつくります。また遊離脂肪酸は毛包毛漏斗部を刺激してさらなる異常角化を促進してニキビを悪化させます。

これに体質や不潔が加わると、さらなる悪化を引き起こします。アクネ菌自身も数を増やして毛包を破壊し炎症を誘発します。増えたアクネ菌に対抗し我々のからだ側では免疫反応がおこり、アクネ菌をやっつけようと好中球が集まってきて戦いが始まります。炎症はさらに進んでいきます。

治療では過酸化ベンゾイルやアダパレン外用剤に加えて内服の抗生剤が必要となります。

4)黄色ニキビ

赤ニキビから炎症が進み、好中球がさらに動員されると膿をもつようになり「黄色ニキビ」となります。黄色ニキビでは毛包が破壊され、皮脂、炎症物質、アクネ菌、好中球が真皮周囲組織に漏れ出て激しい炎症が起こります。

黄色ニキビを無治療で放置していると、より症状が進行した嚢腫や結節に移行しやすくなります。こうなると毛包周囲の組織がダメージを受け、治癒した後には線維化が起こって皮膚が固くなり、外観では凹みになる瘢痕(ニキビ痕)になります。

※嚢腫:赤ニキビや黄ニキビの炎症がさらに進んで皮膚の下に膿がたまった袋ができた状態です。
※結節:嚢腫と同様に赤ニキビや黄ニキビが悪化することで生じます。皮膚にしこりのようなものが触れる状態です。

5)ニキビ痕、瘢痕形成

無治療で放置したり、治療がうまくいかなかった赤ニキビ、黄色ニキビは嚢腫や結節へと進行します。嚢腫や結節が治ったあとには瘢痕を残すことになります。

また、軽症でも瘢痕が残ることがあり、中等症、重症になるほど瘢痕を残る確率は高くなります。また、微小瘢痕といって、外観はさほど気にならなくても皮膚を拡大鏡で見ると小さな凹みが認めれるケースが多いといわれています。微小瘢痕が多いと皮膚のなめらなさを損ないザラザラした光沢のない皮膚になります。

いったん瘢痕を形成すると外用剤や内服剤では改善は困難で、炭酸ガスレーザー、フラクショナルレーザーなどによる治療が必要になります。

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3.レーザーフェイシャルの作用メカニズム

過酸化ベンゾイル外用剤、アダパレン外用剤、抗生剤内服・外用の標準治療でもニキビ治療がうまくいかない場合、そのまま放置すると将来瘢痕を残す可能性がでてきます。そこでレーザー、ケミカルピーリングなどの治療を加えます。当院ではかって、ケミカルピーリングもおこなっていましたが、効果の持続が短く中止するとしばらくして再発を起こすのが欠点でした。現在はレーザーフェイシャルを用いて難治性のニキビ治療をおこなっています。レーザーフェイシャルのメリットは後述します。

治療機器紹介

レーザーフェイシャルは、米国シネロン・キャンデラ社のジェントルレースレースプロとジェントルマックスプロを使用します。これらは医療脱毛のレーザーとして使われています。

※シネロン・キャンデラ社製レーザー

ジェントルマックス・プロ


レーザーフェイシャルの作用機序

1)前述の「ニキビができるメカニズム」で解説したように、ニキビの病因は、毛孔漏斗部の角化異常、皮脂の分泌過剰、アクネ菌の増殖です。レーザーフェイシャルは、毛孔漏斗部の角化の正常化皮脂産生の抑制アクネ菌感染抑制に作用すると考えられます。

2)レーザーフェイシャルをおこなうと何が起こるのでしょう。レーザーフェイシャルで照射する波長755nmのレーザー光はメラニンへの吸収が非常に高く、メラニンが存在する表皮、毛に吸収されて熱を発生します。毛に発生した熱は周囲に拡散し、毛孔漏斗部の角化部分を剥がします(①)。さらに表皮の角質のメラニンに反応し角層表面を剥離させ、これが軽いピーリング効果になります(②)。さらに毛から周囲に拡散した熱は皮脂腺にも及んで破壊や縮小がおこり、皮脂の分泌抑制がおこっていると考えられます(③)。ほかにレーザーの光熱作用によりアクネ菌の殺菌もおこっている可能性があります(④)。①~④の作用よりニキビが治療されます。

3)脱毛効果:レーザーフェイシャルを繰り返すことで顔のうぶ毛は脱毛されます。毛が生えてこなくなることで、通常のスキンケアで毛穴がつまりにくくなり、毛穴の清潔が保たれます。また、皮脂腺が縮小すれば分泌される皮脂が減少します。脱毛となり、毛穴の清潔が保たれ、皮脂が減少すれば、毛孔漏斗部の角化は正常化します。ニキビは改善しできにくくなります。

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4.レーザーフェイシャルのメリット

レーザーフェイシャルには次のようなメリットがあります。

早期の治療をはじめることで瘢痕を残さない

ニキビで最初におこなうべき治療は外用剤、内服剤をつかった保険診療での治療です。保険での治療で良くならない場合、効果のない治療を継続しているとニキビの症状は進行し、炎症をともなった赤ニキビ、黄色ニキビになります。赤ニキビ、黄色ニキビが続くと嚢腫、結節となり瘢痕が残る可能性が高くなります。保険での治療で効果がない場合、レーザーフェイシャルを治療に加えることで、炎症性のニキビを早期に治療でき、嚢腫、結節への移行、瘢痕を予防します。

過酸化ベンゾイル、アダパレン外用剤に過敏性がある人のニキビ治療に適している

過酸化ベンゾイル外用剤、アダパレン外用剤は日本皮膚科学会の治療ガイドラインで最初に使用すべき外用剤となっています。しかし、これらの外用剤は皮膚に刺激性があり、使用できない方がいらっしゃいます。レーザーフェイシャルはこのような場合の治療の選択肢となります。

からだに影響する副作用がない

レーザー治療は皮膚に限定して作用がおよびます。薬剤の内服と違い、肝臓、腎臓に影響を及ぼしたり、授乳に影響することがありません。

効果の後戻りが少ない

レーザーフェイシャルを繰り返すことで、顔のうぶ毛の脱毛と皮脂腺の減少がおこります。これらは不可逆的で元の状態にも戻りにくいという特徴があります。ケミカルピーリングのように時間が経過すると元の状態に戻ってしまうことがない治療法です。

脱毛効果

レーザーフェイシャルに使用されるジェントルレースレーズプロとジェントルマックスプロは国内承認の医療脱毛用のレーザー機器です。レーザーフェイシャルを繰り返し行うことで、顔のうぶ毛の脱毛効果が得られます。

皮脂分泌効果

皮脂腺の減少により顔の皮脂分泌が減る可能性があります。

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5.レーザーフェイシャルとケミカルピーリングの違い

ニキビ治療ではレーザーフェイシャルやケミカルピーリングがおこなわれます。

レーザーフェイシャルの効果は先の述べたように、①毛孔漏斗部の角化部分を剥がす、②角層表面を剥離させる軽いピーリング効果、③皮脂腺の破壊や縮小による皮脂の分泌抑制、④アクネ菌の殺菌です。

一方、ケミカルピーリングでは薬液により、化学的に①毛孔漏斗部の角化部分を剥離する、②角層表面を剥離する作用があります。

レーザーフェイシャルもケミカルピーリングも角層の剥離作用がありますが、皮膚のターンオーバーとともに角層の厚みは回復していきます。

私はレーザーフェイシャルとケミカルピーリングの利点と欠点を以下のように考えています。

  レーザーフェイシャル ケミカルピーリング
利点 1回ごとの効果が蓄積する(効果のあと戻りが少ない)
うぶ毛の脱毛効果がある
効果に即効性がある
欠点 効果に即効性がない

効果は一時的(効果のあと戻りがある)で、継続してやり続ける必要がある

 

6.治療例

28歳女性
来院目的:なかなか治らないニキビの治療

背景:他のクリニックで1年間外用抗生剤、内服抗生剤の治療を行っていましたがなかなか良くならずに当院を受診されました。
当院での保険診療内容:ディフェリンゲルなどのニキビ治療外用剤や内服抗生剤、漢方薬。
自費治療開始の経緯:保険診療である程度ニキビは良くなりましたが、効果は途中で頭打ちとなりました。さらなるニキビ治療をお望みでレーザーフェイシャルをおこないました。

レーザーフェイシャル治療期間:8カ月
治療費:レーザー照射(7回):初回\13,200, 3回コース(\47,520)×2
自費治療総額\108,240

レーザーフェイシャル前

レーザーフェイシャル前


レーザーフェイシャル7回終了後

レーザーフェイシャル7回終了後


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7.治療のながれ

①初診・初回相談・再相談

  • 自費診療のニキビ治療をご希望の方は、先ず『院長外来』の診察にご来院いただいております。診察時に診断と治療方法の説明をおこないます。
  • レーザーフェイシャルのご相談は、自費診療です。自費診察料金は1,650円(税込)です。
  • 前回相談日ならびに前回レーザー治療から1年以上経過している方は、再度診察(再相談)が必要です。
  • 当院は方針として、診察と治療は同時に行っておりません。治療までに2回のご来院が必要です。
  • 『院長外来』はWEBからご予約をお取りいただく予約制です。クリニック受付ならびにお電話では『院長外来』の予約の受付はいたしておりません。

②治療

  • 初診・初回相談・再相談の後に治療が可能となります。
  • 治療は自費診療です。レーザーフェイシャルの施術は看護師が行います。
  • レーザーフェイシャルの治療は完全予約制です。ご予約はクリニック窓口、お電話で承ります。2回目以降からはLINEでのご予約もご利用いただけます。
  • 初回治療の受付時に署名済みの説明同意書をご提出いただきます。※2回目以降の治療の方、前回治療と治療方法、治療後の処置が変更のない方は不要です。

照射の手順

治療当日の朝、ご自宅にて剃り残しが無いよう毛をそってからご来院ください。※看護師による剃毛は剃毛代を別途いただきます。

  1. 洗顔をして、日焼け止めやお化粧を完全に落としていただきます。
  2. 施術は看護師がおこないます。
  3. 専用のゴーグルで目を保護いたします。
  4. レーザーを照射します。照射時にお肌を弾かれるような刺激があります。額や口周りなどの産毛が濃い部分は痛みを感じることがあります。
  5. 終了後はすぐにお化粧をしてお帰りいただけます。

レーザー治療/自費診療には年齢制限があります。こちらをご覧ください。

レーザーフェイシャル 治療スケジュール

治療間隔
治療開始後3~5回目まで

4~5週間毎(1か月に1回)レーザーフェイシャルを4~5週間毎に3~5回程度行うと、新しいニキビの数が少なくなってきます。

新しいニキビが減少してきたら

2~3か月毎 普段は外用薬(塗り薬)のみで新しいニキビの悪化を予防してください。レーザー治療の間隔を空けている期間に再びニキビが多発した場合は、その時点でレーザーフェイシャルをお受けになることをおすすめします。

注意事項
  • 外用薬(塗り薬)を併用してください
    ニキビ治療で最も重要なことは、外用薬(塗り薬)を使用することです。レーザーフェイシャルは外用薬との併用で最も高い効果が得られます。
  • レーザー照射後、一時的にニキビが悪化または多発することがあります
    レーザー照射による熱で毛穴が炎症を起こすことによる反応です。レーザー照射後3日後より外用薬による治療を開始(再開)してください。レーザー照射部位に腫れや痒みといった症状が出た場合は受診をしてください。
  • 硬毛化について
    レーザーフェイシャルでは、元の毛よりも太く濃い毛が生じる可能性があります(硬毛化といいます)。顔面の場合、下顎(エラ)と額両側が好発部位です。当院では治療部位に硬毛化がみられた場合、一定期間その部位へのレーザー照射を中止または照射パワーと照射方法の変更で対応しております。
  • 効果がみられるまでの治療回数、レーザー照射後の反応には個人差があります
  • ニキビ跡の治療について
    赤いニキビ跡は時間の経過とともに改善していきます。凹みが深いニキビ跡には1540フラクショナルレーザーが効果的です。レーザーフェイシャルではニキビ跡の治療はできません。

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8.レーザーフェイシャル料金

レーザーフェイシャルの料金はこちらをご覧ください。

レーザーフェイシャル料金


レーザーフェイシャルの概要

診療区分 自由診療
使用機器 国内承認機器
照射出力等 10~16J/c㎡

治療期間及び回数

治療期間は少なくとも3~6か月
効果がみられるまでに必要な回数は3~5回(間隔は1か月に1回)
施術によるリスク・副作⽤ 照射時に痛みがあります
毛がある部分には照射後発赤や毛包炎の症状がでることがあります
施術に要する費⽤ 初回 \13,200
1回 \17,600
3回コース \47,520
承認区分 ジェントルレースプロ、ジェントルレースマックスプロは国内承認機器です

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