口唇のホクロ・シミ・そばかす、くすみの原因、対処法、治療について皮膚科専門医が解説します。

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更新日:2023.10.01/公開日:2017.5.2

このコンテンツは山手皮フ科クリニック院長豊福一朋が100%オリジナルで書いています。院長の経歴はこちらをご覧ください。

口唇(くちびる)のホクロ・シミ・そばかす、くすみ

山手皮フ科クリニック 院長の豊福一朋です。お顔のシミ、ホクロの治療は美容皮膚科、美容外科でよくおこなわれていますが、口唇となると治療を断られることが多いようです。
せっかくお顔のシミ、ホクロが消えたのに、口唇にだけ残っていては残念です。
お顔のシミはフォトフェイシャル、ライムライト、フォトシルクなどの光治療(IPL)である程度薄くすることができますが、口唇には照射できないのです。また、口唇のホクロを炭酸ガスレーザーで治療すると傷になります。
Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーのみが、口唇のホクロ・シミを傷を残さず確実に治療することができます。

口唇のホクロ・シミの原因

口唇はホクロやシミができやすい場所です。口唇は日光にさらされやすいので、紫外線によるダメージが早期におこります。

顔はサンスクリーン(日焼け止め)やファンデーションで紫外線対策に気を付けていても、口唇は盲点になっています。

からだにホクロが多い人は口唇にも多いことがあり、顔にシミが多い方は口唇にもホクロ・シミがよく見られます。

また、加齢とともに口唇にもシミができます。通常、口唇のホクロは青年期以降に出現します。

幼児期から口唇にホクロが多発する場合、ポイツ・イェーガー症候群という遺伝子疾患の可能性がありますが非常に稀です。消化管にポリープが生じる病気で、幼少時から口腔粘膜・口唇・ゆび・手のひら・足などに色素斑が左右対称に出現します。

口唇のホクロ・シミ・ソバカスの予防

普通の口紅には弱いUVカット効果はありますが、それだけでは不足です。

口紅を塗る前に、UVカット効果のあるリップクリームを下地として塗ることをおすすめします。

口唇の荒れを防ぐために、UVカット効果のあるリップクリームは昼間のみ使用し、夜間は通常の保湿作用の高いリップクリームを使います。

UVカット効果のあるリップクリームは口唇のシワにまで届くように縦方向に外用します。

横方向に外用するとシワの部分にクリームがいきわたりません。

UVカット効果のある口紅も化粧品各社から発売されています。

口唇のホクロ・シミの治療

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーで口唇にホクロやシミを簡単に消すことができます

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザーは褐色や黒色のメラニン色素に選択的に吸収されて、ホクロやシミは一熱破壊されます。ピンク色の口唇部分には影響を及ぼしません。
1回の治療で色が消えることがほとんどですが、ホクロに厚みがある(口唇粘膜に深く入っている)場合は後日2回目の照射が必要なことがあります。
口唇は麻酔クリームや麻酔含有テープが使えません。局所麻酔薬を注射してレーザーを照射します。注射時のみ痛みがあります。
治療後は照射部位はびらん(浅い傷)となり1週間~10日ほどで治ります。くすみを治療するために口唇全体をレーザー照射して場合は、カサブタ(痂皮)になり7~14日で剥がれます。口唇全体を照射した場合はカサブタが剥がれた後、ピンクの口唇が出現しますが、その後に一過性の炎症後の色素沈着が出現して、3~6か月ほどで収まります。

シネロン・キャンデラ社製Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー「ALEXレーザー」

口唇のホクロ・シミ治療例 1)

治療前
レーザー照射直後
治療後1カ月目

症例説明:23歳女性。口唇のホクロの除去目的で来院。治療回数1回、通院2回(初診時、治療時)。
治療にかかった費用(初診除く):レーザー照射\49,500(上下口唇個数制限なし)、軟膏\170 合計\49,670

口唇のホクロ治療例 2)

口唇ほくろ治療前写真

治療前

口唇ほくろ治療後写真

レーザー照射6か月後

症例説明:20歳台女性。口唇のホクロの除去目的で来院。治療回数1回、通院2回(初診時、治療時)。
治療にかかった費用(初診除く):レーザー照射\49,500(上下口唇個数制限なし)、軟膏\170 合計\49,670

口唇のホクロ・くすみ治療例 3)

口唇ホクロ・くすみ治療前

治療前

口唇ホクロ・くすみ治療後

レーザー照射3ヵ月後

症例説明:30歳台女性。口唇のホクロとくすみの除去目的で来院。治療回数1回、通院2回(初診時、治療時)。
治療にかかった費用(初診除く):レーザー照射\49,500(上下口唇個数制限なし)、軟膏\170 合計\49,670

口唇のホクロ・シミ治療例 4)

口唇ホクロ・くすみ治療前

治療前

口唇ホクロ・くすみ治療後

レーザー照射3ヵ月後

症例説明:20歳台女性。口唇のホクロとシミの除去目的で来院。治療回数1回、通院2回(初診時、治療時)。
治療にかかった費用(初診除く):レーザー照射\49,500(上下口唇個数制限なし)、軟膏\170 合計\49,670

治療のながれ

WEB予約

診察はすべてWEBからご予約をお取りいただく予約制です。クリック受付ならびにお電話では予約の受付はいたしておりません。

「予約サイト」へいき、選択メニューボタン

予約バナー

から 唇の「ホクロ・シミ・くすみ」のご相談 を選択ください。

①初診・初回相談・再相談

  • 口唇のホクロ・シミのレーザー治療をご希望の方は、先ず『院長外来』の診察にご来院いただいております。診察時に診断と治療方法の説明をおこないます。
  • 前回相談日ならびに前回レーザー治療から1年以上経過している方は、再度診察(再相談)が必要です。
  • 当院は方針として、診察と治療は同時におこなっておりません。レーザー治療までに2回のご来院が必要です。
  • ご相談は、自費診療です。当院で自費診療のご相談が初めての方は自費初診料3,300円、ご相談歴がある方は自費診察料1,650円となります。
  • レーザー治療及び自費治療を前提とした診察・相談・治療の実施について、患者様の年齢制限を設けております。ご相談及び施術ともに、満19歳以上の方を対象とさせていただきます。

※口唇にアートメークを入れている方はレーザー治療ができません。レーザー照射後の仕上がりがきれいにならない可能性があります。

②治療

  • 初診・初回相談・再相談の後に治療が可能となります。
  • 口唇のホクロ・シミのレーザー治療は自費診療です。治療は院長がおこないます。
  • 受付時に署名済みの説明同意書をご提出いただきます。※2回目以降の治療の方、前回治療と治療方法、治療後の処置が変更のない方は不要です。
レーザー照射
  1. 口紅、リップクリームを落とします。
  2. 麻酔:局所麻酔薬(エピネフリン入りキシロカイン)を口唇に注射し5分程度待ちます。
  3. 照射:強い出力でレーザーを照射します。局所麻酔薬の注射をしているので無痛です。上下口唇のたくさんの数を照射しても5分ほどで終了します。
  4. 治療後の処置:ホクロの部分が表面がはがれた状態(びらん)になります。
  5. 炎症を抑えるステロイド軟膏、鎮痛剤を処方します。
  6. 照射後:直後はマスクが必要です。
  7. 表面がはがれた状態(びらん)は1週間から10日ほどで正常の口唇へ戻ります。
  8. ※口唇を刺激するので、口唇ヘルペスが出現することがあります。出現した場合は皮膚科で内服剤を処方してもらってください。

 

口唇のホクロ・シミレーザー治療料金

口唇のホクロ・シミレーザー治療料金はこちらをご覧ください。

口唇のホクロ・シミ治療料金


口唇のホクロ・シミのレーザー治療の概要

診療区分 自由診療
照射出力等 12~18J/c㎡

治療期間及び回数

治療は1回で終了
施術によるリスク・副作⽤ 照射に際しては局所麻酔注射剤を使用します。
治療後、照射部位は炎症がおこります。
治療部位は痂皮、びらんになり、上皮化するまで1週間~10日かかります。
施術に要する費⽤ 1個(長径3mm未満) ¥7,700
1個(長径3mm以上5mm未満) ¥11,000
1個(長径5mm以上10mm未満) ¥16,500
1個(長径10mm以上) ¥22,000
上あるいは下口唇(個数制限なし) ¥33,000
上下口唇 (個数制限なし) ¥49,500
承認区分 ALEXレーザーは国内承認機器です。

注)治療には、国内未承認医薬品または医療機器を⽤いた施術が含まれます。
治療に⽤いる医薬品および機器は当院の医師の判断の元、個⼈輸⼊⼿続きをおこなったものです。
個⼈輸⼊において注意すべき医薬品等についてはこちらをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1.html

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