レーザー治療機器

レーザー治療機器

therapy

1540フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーの理論

フラクショナルレーザーは”fractional photothermolysis理論”という概念に基づいた治療法です。ピクセル状(生け花の剣山のよう)にレーザーを照射して皮膚に微細な熱凝固点をつくり、照射部位の皮膚を新しく再生させるという理論です。従来のレーザーは照射部位の皮膚全体に広範囲な熱凝固をおこすため、効果が期待される高い出力では炎症後の色素沈着が長く続いたり、照射部に瘢痕が残ることが問題でした。フラクショナルレーザーはこれらの欠点を解決しました。

フラクショナルレーザーはピクセル状に熱凝固点をつくります。直後から熱凝固点に隣接した非照射部位からの皮膚新生がはじまり、照射部の老化した皮膚組織を新しい皮膚組織に入れ換えます。アファームマルチプレックスでは1回の照射で照射面積の10%、1540フラクショナルレーザーでは20%の皮膚を入れ換えます。フラクショナルレーザー治療により治療後の炎症後色素沈着を最小限に抑え、瘢痕をつくることなく、リジュビネーション(若返り)が可能となります。

フラクショナルレーザーの治療原理:微細なレーザービームでピクセル状の熱凝固/熱傷をつくります。
1540フラクショナルレーザー照射後の皮膚変化:皮膚表面を上から見ています。ピクセル状の熱凝固/熱傷ができています。

当院では2017年5月よりアファームマルチプレックスから新型後継機腫である1540フラクショナルレーザーに入れ換えました。
2つのレーザーの違いは下の表に示していますが、1540フラクショナルレーザーではレーザーの皮膚深達度がよくなり効果が高い、顔が赤くなるダウンタイムが短いのが最大の特徴です。

1540フラクショナルレーザーとアファームマルチプレックスの違い

機種 1540フラクショナルレーザー アファームマルチプレックス
波長 1540nm 1320,1440nm
皮膚深達度 表皮下1.5mmまで 表皮下1.0mmまで
1回での入れ換え面積 照射野の20% 照射野の10%
照射後の赤み(ダウンタイム) 1~2日 3~5日
リフトアップ ★★★★ ★★★☆
小顔効果 ★★★★ ★★★☆
毛穴の開き改善 ★★★ ★★★
瘢痕・傷痕修正 ★★★★★ ★★★
中ジワの改善 ★★
小ジワの改善 ★★★ ★★★

”☆”は”★”の50%の効果

サイノシュア社1540フラクショナルレーザー
1540フラクショナルレーザー先端部

フラクショナルレーザーの治療対象と作用

フラクショナルレーザーによるリジュビネーション(若返り)は1)熱凝固点による皮膚の収縮作用と2)皮膚組織の入替えによるものです。

主な効果 皮膚の収縮
作用
皮膚組織の
入替え
リジュビネーション
(若返り)
リフトアップ・タイトニング  
目元周辺、額、口元周囲のシワの改善  
毛穴の改善
肌質の改善  
ほうれい線の軽減  
ニキビ痕(陥凹)の治療
妊娠線・傷跡の治療

(1)熱凝固/熱傷による皮膚の収縮作用

フラクショナルレーザーは皮膚表面(表皮と真皮)に微細な熱凝固(熱傷)点をつくることでリフトアップ効果を発揮します。下の図をご覧ください。メカニズムをステーキを例に説明します。ステーキ肉を鉄板で焼くと大きさが小さくなります。これはたんぱく質に熱を加えると熱凝固して収縮する「たんぱく質凝固」という原理です。フラクショナルレーザーは皮膚にピクセル状(生け花の剣山状)の微細な熱凝固点をつくります。”ピンク色の正方形”は熱凝固をおこした皮膚です。治療後にたんぱく質凝固により面積が縮小します。

レーザーの先端部はこの正方形の集まりです。照射した小さな正方形の皮膚それぞれが収縮して照射部位全体の皮膚(小さい正方形が集合した大きな正方形)が小さくなります。

フラクショナルレーザーを顔全体に照射すると毎回わずかながら顔全体の表面積が小さくなり、照射回数を重ねるうちに顔のリフトアップが起き、結果的に小顔になっていきます。美容外科でおこなうリフトアップ手術のひとつに、髪の生え際の皮膚を1cm程度切除して縫縮する方法があります。これは顔の表面積を減らすことでリフトアップするという原理です。フラクショナルレーザーは皮膚に微細な熱凝固をつくり皮膚を収縮させることで、おなじように顔の表面積を減らしているのです。

(2)皮膚の再生(リジュビネーション)

次に皮膚の縦断面の変化をみていきます。フラクショナルレーザーは皮膚の表皮、真皮上~中層にかけて微細な熱凝固点を作り、古い老化した皮膚組織を除去します。除去された部分は新しく作られた若い皮膚組織に置き換えられます。これを繰り返していきます。1540フラクショナルレーザーでは1回の照射で皮膚の20%を入れ換えます。理論上は5回の照射で皮膚組織が一通り入れ替わることになります。

フラクショナルレーザー照射での皮膚の変化:皮膚を縦断面で見ています。フラクショナルレーザーで皮膚の表皮と真皮に熱凝固がおこっています(赤紫色に染まっている塊状の部分)。
フラクショナルレーザー照射での皮膚の変化:1540フラクショナルレーザーでは出力を上げると最大で表皮下1.5mmまで熱凝固をつくることができます。

(3)毛穴の改善・ニキビ痕の陥凹の治療のメカニズム

フラクショナルレーザーはリジュビネーション(若返り)のほかにも毛穴の改善・ニキビ痕の陥凹の治療に効果があります。
先に説明した”熱凝固による皮膚の収縮作用”と”タンパク凝固による組織の入替え”で説明します。
レーザーが陥凹部の周囲に照射(①)されると、そこには熱凝固がおこりたんぱく質が凝固します。この微小な熱凝固点は収縮し面積が小さくなって治ります(②)。その際に陥凹部には水平方向の張力がかかり(③)、陥凹の底部が引っ張り上げられます(④)。

レーザーが陥凹底部に照射されると(①)、はやり熱凝固点がおこりたんぱく質が凝固します。この微小な傷は面積が小さくなって陥凹底部の面積は小さくなります(②)。また、陥凹底部の組織は治癒の過程でコラーゲンが増生されて盛り上がります(③)。

実際の照射ではピクセル状のレーザー照射で陥凹部の周囲と底部に多数の熱凝固点がおこるので、前述の2つの効果が同時におこり、毛穴・ニキビ痕の陥凹は縮小して盛り上がります。

治療のながれ

(1)カウンセリング予約

  • ●お電話にて自費診療のカウンセリング予約をおこなってください。その際にどのような症状にお悩みかをお伺いいたします。
  • ●カウンセリングでは、どのような治療が最適か、治療法が決まれば治療について、治療後のダウンタイム(顔が赤くなる期間)などの説明をおこない、費用をお見積りいたします。
  • ●原則として受診当日の照射はおこなっておりません。治療ご希望の方は日程を予約していただきます。
  • ●カウンセリング後に当日治療をご希望される場合は、ダウンタイム(顔が赤くなる期間)がおこることなどを十分ご理解いただいたうえで、当日の治療の時間枠が空いていれば対応させいていただきます。

※遠方から来院される場合で当日の治療を希望される方はカウンセリング予約時にご相談ください。

(2)レーザー照射(予約制)

  1. 洗顔しお化粧をおとしていただきます。
  2. レーザー照射部に麻酔クリームを塗布してラップで密封し、20~30分お待ちいただきます。
  3. 麻酔クリームを洗い流した後、ゴーグルで目を保護してレーザーを照射します。全顔で15~20分程度かかります。
  4. レーザー照射終了後はアイスパックにて照射部を冷却します。そのままお化粧をしてお帰りいただけます。

※全顔で約1時間程度の施術となります。治療に関するQ&Aもご参照ください。

1540フラクショナルレーザー費用(税込み)

(1)全顔、全顔+頸部照射

  • ●リフトアップ・タイトニング
  • ●目元周辺、額、口元周囲のシワの改善
  • ●肌質の改善
  • ●ほうれい線の軽減
部位 照射数 価格 初回
お試価格
3回セット価格 ()内は1回あたりの価格 5回セット価格 ()内は1回あたりの価格
全顔 250 ¥43,200 ¥25,000 ¥116,640 (¥38,880) ¥172,800 (¥34,560)
全顔+希望部位 350 ¥59,290 ¥43,200 ¥160,000 (¥53,333) ¥237,160 (¥47,432)

※照射に際しては麻酔クリームを顔全体に塗布します。別途¥3,240が必要となります。

※上の表のショット数と価格は目安です。価格は照射数によって増減があります。

※照射に際しては麻酔が必要です。麻酔テープ(1枚200円)または麻酔クリーム(5g2,160円)の費用が別途必要です。

(2)部分照射

  • ●目元周辺、額、口元周囲のシワの改善
  • ●肌質の改善
  • ●毛穴の改善
  • ●ニキビ跡(陥凹)の治療
  • ●顔の傷跡の治療
部位 照射数 価格
15 ¥5,400
眼周囲 22 ¥6,530
40 ¥9,430
両側頬部 60 ¥12,800
両側頬部 120 ¥22,290
顔面+頸部 350 ¥59,290

※照射に際しては麻酔クリームを塗布します。別途¥1,080~¥3,240が必要となります。

※価格は10,070円~、カウンセリング時にご希望の範囲でお見積りいたします。

※照射に際しては麻酔が必要です。別途麻酔テープ(1枚200円)または麻酔クリーム(5g2,160円)の費用が必要です。

(3)妊娠線・顔以外傷跡の治療

  • ●ご希望の範囲でお見積りいたします。
  • ●この部位に関しては炭酸ガスフラクショナルレーザーも効果があります。
  • ●カウンセリングの際に医師がご説明します。

治療に関するQ&A

  • Q:照射の際に痛みはありますか?
  • A:痛みがあるので照射前に表面麻酔を行います。範囲が小さい場合(鼻のみなど)は麻酔含有テープ(ペンレステープ)を、それ以外は麻酔クリームを塗布します。20~40分の時間を必要とします。麻酔をおこなうことで痛みは軽減いたします。 麻酔の効果は1時間ほどでなくなります。
  • Q:照射後の赤みはどうのようになりますか?
  • A:照射直後より赤みと火照り感がでます。赤みは1~2日、火照り感は1日で消失します。
  • Q:施術後はお化粧して帰れますか?
  • A:直後よりお化粧して帰れます。
  • Q:妊娠中、授乳中に治療はできますが?
  • A:妊娠中は治療はおこなっておりません。授乳中は照射可能です。ただし、お子様はレーザー治療室には入室できません。
  • Q:1回の照射で効果ありますか?
  • A:1回で効果が感じられることは稀です。通常は3~5回目ころより効果が現れます。
  • Q:照射間隔と回数はどのくらいですか?
  • A:4~8週間おきにレーザー照射をうけることをお勧めします。リプトアップ、目元周辺、額、口元周囲のシワの改善、肌質の改善、ほうれい線の軽減が目的の場合効果は(効果)=(1回の照射効果)×(回数)-(加齢)で表されます。1年で10回照射しても2年で10回照射してもレーザーによる蓄積効果は同じです。2年と1年では(加齢)の部分が2倍になるので実感する効果は違ってきます。ニキビ痕(陥凹)、傷跡の治療には加齢は考慮する必要はありません。治療に必要な回数は5~10回とお考えください。
  • Q:料金が安いですが、技術は大丈夫ですか?
  • A:当クリニックは保険診療もおこなっているので、保険診療をおこなわない美容クリニックに比べると安価な価格設定が可能になっています。 現在の1540フラクショナルレーザー導入前に使っていた同じサイノシュア社の旧型フラクショナルレーザー・アファームマルチプレックスの症例数は日本一でした。院長はアファームマルチプレックス販売元のサイノシュア社よりの依頼で医師向けに照射方法のデモンストレーションをおこなっていました。1540フラクショナルレーザーになってからもサイノシュア社とは常に意見交換をおこない治療技術の進歩に協力しています。
2010年5月9日サイノシュア社にて(施術しているのが院長)
  • Q:治療を続けることで皮膚が薄くなったりしますか?
  • A:薄くなる心配はありません。
  • Q:レーザー後は痕(あと)になりますか?
  • A:痕(あと)にはなりません。1540フラクショナルレーザーは皮膚に微小な正方形の熱傷をつくりますので、ごく一部の方でよく見ないとわからない微細な正方形の型押ししたような跡が一時的に残ることがありますが、消失していきます。永久にのこる痕はできません。
  • Q:当日の飲酒はできますか?
  • A:火照り感が増しますが可能です。適度な飲酒では治療効果に悪影響はでません。
  • Q:レーザーを照射した後は紫外線にあたってはいけませんか?
  • A:シミ、ソバカスのレーザー治療と違い、レーザー後の特別なケアは必要ありません。しかし、皮膚の老化防止には、日常の生活であっても日傘、帽子の着用、サンスクリーン剤などの紫外線防御をおこなったほうが良いです。
  • Q:照射料金以外にかかる料金はいくらですか?
  • A:カウンセリングでは初診料金が3,240円、すでに自費診療で当院を受診されたことがある方は再診料金1,080円です。照射時には再診料金は不要です。 麻酔料金は、麻酔テープ(1枚200円~)、麻酔クリーム(5g2,160円)別途必要となります。照射においてはこれ以外には料金は発生しません。