更新日:2024.7.01/公開日:2023.8.7
こちらのコンテンツは、院長の豊福一朋が自身のこれまでの研究ならびに経験、関連書籍、学術報告などをもとに独自に作成したものです。将来において当院における治療方法、治療後の処置、使用機器、治療の流れなどについて内容が変更となる可能性があります。院長の経歴はこちらをご覧ください。
- プロファイロと従来のヒアルロン酸製剤の違い
- プロファイロの特徴:高分子で高濃度のヒアルロン酸
- プロファイロの安全性:アレルギーや副作用のリスク
2.プロファイロの効果:シワやたるみの改善からリフトアップまで
- プロファイロによるシワの改善効果:小じわからほうれい線ま
- で
- プロファイロによる肌のハリと弾力の向上
- プロファイロによるリフトアップ効果とその持続期間
- プロファイロの注入法:BAP(バイオエステティックポイント)とは?
- プロファイロ施術後のダウンタイムと注意事項
- プロファイロ注射の痛み:麻酔の使用と疼痛の程度
- プロファイロで目元のシワを改善
- プロファイロで口元のたるみを改善
- プロファイロで手の甲のハリと潤いを取り戻す
5.プロファイロの料金について:注入剤の価格から施術料金まで
- プロファイロ注入剤の価格:1本の料金(税込)
- プロファイロ施術の料金:初回とメンテナンスの費用
- プロファイロ注射の頻度は?1回の効果と2回目以降のメンテナンス
- プロファイロと他の美容皮膚科治療との併用は可能?
- プロファイロは妊娠中や授乳中でも受けられますか?
- 当クリニックのプロファイロ施術の特徴
- 当クリニックでのプロファイロ施術の予約方法
- プロファイロ施術の症例写真:シワ改善の実例
- プロファイロ施術の症例写真:リフトアップ効果の実例
- カウンセリング予約(WEB予約)
- 治療当日の流れ
- 治療を受ける際の注意事項
- 治療前の確認事項
1.プロファイロとは:新世代ヒアルロン酸の特徴と安全性
プロファイロと従来のヒアルロン酸製剤の違い
従来型のヒアルロン酸
一般的なヒアルロン酸の注入このページでは従来型ヒアルロン酸注入と呼びます)では、加齢により減少した骨、脂肪のボリュームロスを「ヒアルロン酸で充填」して顔の輪郭を整えたり、シワ、ほうれい線を改善します。
顔の下垂の原因が、頭蓋骨と顏の皮膚を結んだ靭帯の緩みでおこっている場合、緩んだ靭帯の下に従来型のヒアルロン酸を注入して、靭帯を元の位置に修正して顏の下垂を改善します。
従来型ヒアルロン酸注入は、額や頬部の凹み、目元、ほうれい線、マリオネットラインといった部分を個別のターゲットにします。注入されたヒアルロン酸は治療部位にとどまり、減った骨や脂肪の充填、靭帯の持ち上げなどの効果を発揮します。注入後、いかに分解されにくく、注入部位にとどまり効果を発揮するかが良いヒアルロン酸注入剤の条件となります。
アラガン社やガルデルマ社が取り扱っているヒアルロン酸注入剤はこのタイプです。
プロファイロ
プロファイロは、高分子と低分子2種類のヒアルロン酸をNAHYCOハイブリッドテクノロジーによって結合させた、低分子+高分子ヒアルロン酸の結合複合体(ハイブリッド・ヒアルロン酸)です。
作用機序は従来型ヒアルロン酸注入とは異なります。皮下に注入されたハイブリッド・ヒアルロン酸は注入部位にとどまらないのが特徴です。注入されたハイブリッド・ヒアルロン酸は注入部位から周囲に拡散していきます。
皮下に拡散して顔や頸部、手背全体に行き渡ったハイブリッド・ヒアルロン酸は、皮下組織の線維芽細胞に刺激を与えて、細胞外マトリックスであるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生を促します。また、脂肪組織をふやし、皮膚をふっくらさせます。
従来型ヒアルロン酸注入剤が目元、ほうれい線、マリオネットラインといった限られた部分を改善する一方、プロファイロは顔面や頸部、手背全体の若返りに使用されます。
プロファイロは次世代のヒアルロン酸として注目を集めています。
細胞外マトリックス (詳細は▶をクリニックしてください)
- 真皮は線維芽細胞、マクロファージ、肥満細胞、血管、神経からなる「細胞成分」とコラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)からなる「間質成分」の2つに分類されます。細胞外マトリックスとは生体内で細胞を取り巻いている物質の総称ですが、真皮ではコラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)が「(真皮の)細胞外マトリックス」と呼ばれます。細胞外マトリクスは皮膚の弾力性の維持、水分の保持をおこなっています。
皮膚の老化プロセスで、細胞外マトリクスは変性劣化していきます。変性劣化により皮膚の弾力性は失われ、皮膚は薄くなり、水分が減少します。皮膚のハリがなくなり、たるむ、小じわができるといった症状として表れます。真皮の線維芽細胞はこれら真皮細胞外マトリックスを産生しますが、成長がとまった段階で真皮細胞外マトリックスは止まっています。皮膚に外傷などのダメージが加わると、線維芽細胞は活動性となり、ダメージを修復するために細胞外マトリックスの産生開始します。レーザー、RF(高周波)、超音波などを使って真皮に熱凝固をおこすと、からだは皮膚のダメージと受け取り真皮の線維芽細胞を活性化させて、あたらしく真皮細胞外マトリックスをつくりはじめます。この過程を「皮膚のリモデリング(再構成)」と呼び、美容医療での皮膚の若返りの原理です。
プロファイロの特徴:高分子で高濃度のヒアルロン酸
プロファイロに使われているNAHYCOハイブリッドテクノロジー
ヒアルロン酸には低分子、高分子のものがあります。分子量によって生物学的な作用が異なります。
プロファイロに使われているNAHYCOハイブリッドテクノロジーは低分子と高分子のヒアルロン酸をゆるく結合させることを可能にしています。
プロファイロの成分である低分子+高分子ヒアルロン酸の結合複合体(ハイブリッド・ヒアルロン酸)は、皮膚の真皮層において細胞を刺激して細胞外マトリックスを産生させます。
プロファイロは、老化により劣化、減少している細胞外マトリックスを回復させると同時に皮下組織の脂肪細胞も増やします。
これらの作用により皮膚のハリの不足、しわの出現、たるみ、頬や頸部、手背の痩せを回復させるのです。
プロファイロの安全性:アレルギーや副作用のリスク
従来型ヒアルロン酸注入剤には架橋剤という物質が含まれています。架橋とはチェーンのような鎖状の構造をもつヒアルロン酸同士に橋をかけるようにして、新しい化学結合をつくることです。架橋された結果、ヒアルロン酸は三次元の立体的構造となります。架橋によってできる三次元の立体的構造によってヒアルロン酸は注入部位での吸収・分解が遅くなり、持続期間が長くなります。
架橋ヒアルロン酸をつくるためには、鎖状のヒアルロン酸と架橋剤を一緒に入れて反応させます。反応終了後、反応しなかった架橋剤は取り除かれますが、100%取り除くことはできず、ごくわずかな成分が残ります。このわずかに残った架橋剤がアレルギー反応や免疫反応、炎症などの原因となる可能性があります。実際、非常に少ないですがアレルギー反応がおこると報告されています。
プロファイロは架橋剤をはじめとする化学物質や生物製剤が一切含まれていないため安全性が高いといえます。
2.プロファイロの効果:シワやたるみの改善からリフトアップまで
プロファイロによるシワの改善効果:小じわからほうれい線まで
プロファイロの注入で、成分である低分子+高分子ヒアルロン酸の結合複合体(ハイブリッド・ヒアルロン酸)は、すみやかに、かつ、なめらかに皮下全体に拡散していきます。その後、線維芽細胞を刺激してコラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)の細胞外マトリックスを増やして肌をふっくらとさせます。この効果で小じわは改善していきます。全体の改善とともにほうれい線は浅くなります。
従来型ヒアルロン酸注入剤では、1回の注入で顔全体の小じわを改善させることはできません。一方、深いほうれい線やマリオネットライン治療では従来型ヒアルロン酸注入の方が効果があります。深いシワの原因は、顔の皮膚、靭帯、脂肪、骨などの老化が複合したものです。このなかでもほうれい線が深くなる主な原因は鼻腔の前面が梨状口が開いてくることと、頬骨部のじん帯が緩むことです。これらの治療には従来型ヒアルロン酸の注入がよいと思います。
プロファイロでのほうれい線の効果のメカニズムはは顔全体が自然にふっくらと改善し、それにともないほうれい線が浅くなるということになります。
プロファイロによる肌のハリと弾力の向上
プロファイロの最大の特徴は、注入した部分から成分である低分子+高分子ヒアルロン酸の結合複合体(ハイブリッド・ヒアルロン酸)が皮下を拡散することです。顔ではわずか10か所の注入部位から顔全体に拡散していきます。その結果、皮下組織の線維芽細胞に刺激を与えて、コラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)の細胞外マトリックスの産生を促します。これは肌のハリ、弾力性を向上させます。
従来型のヒアルロン酸は注入部位にとどまるので、1回の治療でヒアルロン酸が顔全体にいきわたることはありません。したがって、顏全体あるいは頸部全体の肌のハリや弾力性は直接改善することはできません。
プロファイロ以外に肌のハリや弾力性を改善するヒアルロン酸注入剤でアラガン社のジュビダームビスタ ボライトがあります。ボライトは注入後、皮下に小範囲で拡散します。拡散の範囲が狭いので、頬部などに限定して注入します。刺入か所が多数となります。
プロファイロによるリフトアップ効果とその持続期間
プロファイロの持続期間
プロファイロの効果は直後から感じる方もいらっしゃいますが、多くの方は皮膚のリモデリング(再構築)が進んだ3~4週間後です。
ハリや弾力が高まり、肌のキメ、明るさの改善・シワやほうれい線が浅くなるなどの変化が見られます。1回目の施術から効果を得られますが、初回は、1~2ヶ月間隔で同範囲に2回施術を行うと、リフトアップ効果、肌の引き締まりや質感の違いなど、しっかりとした変化を実感できます。また、効果持続期間は半年~1年程度なので、半年後に再注入したり、1年毎に繰り返し治療を続けると、肌のコンディションを維持できます。
プロファイロは、皮下に広く浸透することで顔全体の皮下のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの細胞外マトリックスを再構築して若い状態に近づけます。さらに、真皮の下の皮下組織にも働き、減っていた脂肪を増やします。
注入したプロファイロのハイブリッド・ヒアルロン酸は分解されなくなっても、あたらしくできた細胞外マトリックスと脂肪細胞が残るので、肌のハリを弾力性改善の持続期間は長くなります。
プロファイロによるリフトアップ効果
プロファイロのリフトアップ効果を説明するには、皮膚の加齢のメカニズム(とくにシワとたるみ)について説明します。
シワとたるみを軽減するのが、プロファイロのリフトアップ効果です。「皮膚のリモデリング」がキーワードとなります。
皮膚の加齢のメカニズム
シワ
シワの原因は紫外線、加齢さまざまな原因がありますが、外から加わる要因(外的要因)、内側から起こる原因(内的要因)に分かれていて、下のようになります。
- 外因的要因:紫外線、乾燥
- 内因的要因:加齢、喫煙、ホルモンバランス
これらの影響で真皮の構成成分であるコラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)の細胞外マトリックスの密度が減少し、さらに糖化、酸化といった質的な変性(劣化)が加わります。これらの変化は皮膚の弾性を減少させ、小ジワ、シワの原因となります。
表情ジワは顔の表情筋の動き(収縮)が皮膚に直接伝わって、筋の動きとともに皮膚が引っ張られてできます。若いときは、真皮の弾力性と皮下脂肪のクッション性が高く、この表情筋の動きを直接皮膚表面に伝わるのを防いでいます。加齢でおこる真皮の弾力性低下と脂肪減少により、表情筋の動き(収縮)で皮膚が引っ張られるようになり表情ジワができます。
たるみ
たるみの原因は、皮膚の弾力の低下、皮下脂肪の減少、スマス筋腱膜の劣化です。
真皮の弾力性の低下はコラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)の細胞外マトリックスの減少と劣化によります。
皮下脂肪減少も加齢により起こるものです。たるみの一因となると同時に、顔がやせて、角ばった印象となります。また皮下の靭帯は、靭帯と靭帯の間隙が皮下脂肪で満たされているので脂肪の減少で靭帯にゆるみが生じてたるみの原因になります。
SMAS(スマス)の劣化: SMAS(スマス)はSuperficial MusculoAponeurotic Systemの略で、顔の表在性筋膜のことを指します。顔の組織は、上から表皮・真皮・皮下組織(脂肪)・表在性筋膜・表情筋というように層になっていますSMAS(スマス)は皮下組織(脂肪層)と表情筋の筋層の間に存在している表在性筋膜で、皮膚を支える土台のような働きがあります。SMAS(スマス)が劣化すると、皮膚をささえる土台が弱くなり、表皮~真皮~皮下組織(脂肪)が筋肉とともに下垂してたるみが生じます。
皮膚のリモデリング
リモデリングとは日本語では「再構成」と訳しますが、ピンとこないと思います。「皮膚のリモデリング」という観点で説明します。
前述した「皮膚の加齢のメカニズム」で加齢とともにコラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)の細胞外マトリックス、脂肪が減少し、シワ、たるみができることを説明しました。
細胞外マトリックスと脂肪を増やして、若い時の構造に近づけていくのは皮膚のリモデリング(再構成)といいます。皮膚のリモデリング(再構成)によりシワ、たるみは改善していきます。
美容医療ではレーザー、RF(高周波)、超音波をつかって真皮に修復可能な熱損傷(熱凝固)を与えることで、コラーゲン、エラスチン、基質(ヒアルロン酸など)の細胞外マトリックスに変性を起こします。熱損傷による刺激は真皮の線維芽細胞を刺激してあたらしく細胞外マトリックスを産生します。古い細胞外マトリックスが新しい細胞外マトリックスに変わっていきます。
プロファイロではレーザー、RF(高周波)、超音波といった機器をつかわずに、注入によって皮膚のリモデリングができる唯一の医薬品です。顔、頸部、手背の広範囲にいきわたり、そこで線維芽細胞を刺激して細胞外マトリックスの産生を促します。プロファイロの優れた点は真皮だけでなく皮下の脂肪層にも働き、脂肪細胞を増やすことができるところです。真皮のコラーゲンとともに皮下脂肪が厚くなることは、皮膚の弾力を厚みが増し、顔の輪郭と若い時の「卵型」に近づけ皮膚のリモデリング(再構成)をおこないます。
これが、プロファイロのリフトアップ効果です。
3.プロファイロの施術について:注入法からダウンタイムまで
プロファイロの注入法:BAP(バイオエステティックポイント)とは?
BAP法
プロファイロは「全顔に10か所」ピンポイントで注入します(BAP法)。1か所につき0.2mlずつ注入し、1回の治療で1本(2ml)使用します。
プロファイロのハイブリッド・ヒアルロン酸は1か所に注入した部分から最低2cm四方に組織の中を伝わって拡散します。
プロファイロ溶液2ml中にヒアルロン酸が64mgという超高濃度の製剤であることも、顔全体で10か所という少ない注入部位でよい理由です。
首も10ポイント注入します。頸部の若返りはなかなかよい治療方法がないのが現状です。
頸部への従来型ヒアルロン酸注入では、でこぼこが起きやすく、スレッドでもなかなか効果がでにくいものです。プロファイロは効果の実感があり、短い施術時間で効果を得たいという方にもおすすめです。
プロファイロ施術後のダウンタイムと注意事項
細い針を使用して注入しBAP注入法(後述)により注入箇所が少なくすみます。
直後に注入箇所にしこりのように感じることがありますが、自然と拡散していくため一時的です。
ほとんどの場合、翌日には目立たなくなります。
プロファイロ注射の痛み:麻酔の使用と疼痛の程度
細い針で刺すので、刺入時にチクっとした軽い痛みがあります。
プロファイロは非架橋のヒアルロン酸製剤ですが、粘度が高く、浅層に注入するため、注入の5~10秒間独特のじわっとした痛みがあります。
終了後の痛みはありません。
BAP法で顔面、頸部それぞれ10ポイントと注入部位が少ないので、注入時の痛みの負担としては軽いほうだと思います。
4.プロファイロの注入箇所:目元から口元、手の甲まで
プロファイロで目元のシワを改善
目元とは「目の外見上の感じ」を指します。部位でいうと目頭、目尻、上下眼瞼に分けて考えていきます。目尻のシワの改善は多くの方の要望がある項目です。プロファイロの注入方法は「全顔に10か所」ピンポイントで注入するBAP法です。BAP法でプロファイロは目元に拡散してシワを改善します。
BAP法で注入しても目元のシワの改善が弱い時には、メンテナンスにおいて注入点を増やす方法があります。
目尻のシワ
目尻のシワは2種類あると思います。笑わないときからある目尻浅い小ジワ、笑った時にできるシワです。
「笑わないときからある浅い小ジワ」は老化により皮膚の菲薄化、脂肪の減少からおこっていて、プロファイロはよい治療方法です。プロファイロを下の写真に示す目尻に0.05㎖注入します※1。
「笑った時にできるシワ」は目の周囲の眼輪筋の収縮でおこるシワです。さらに眼輪筋の収縮を抑えるボトックスを加えるのがよいと考えます。
※1)初回と2回目のプロファイロ注入はBAP法により10点に注射をします。BAP法でプロファイロは目元までいきわたり、シワを改善します。3回目以降に医師に判断により、目尻の注入を検討します。初回から患者様のご要望での目尻の注入はいたしません。
下眼瞼のシワ
下眼瞼のシワに対してはプロファイロを下の写真に示す目尻に0.05㎖注入します※2。
下眼瞼のシワが強い場合では従来型ヒアルロン酸注入、ボトックス、フラクショナルレーザー併用もおすすめしています。
従来型のヒアルロン酸注入は眼窩下縁の直下(骨上)、下眼瞼の皮下脂肪織に注入して、皮膚を進展させて小じわを改善します。
ボトックスは一時的に下眼瞼をゆるめてシワを伸ばす効果です。1回の治療で4か月持ちます。
フラクショナルレーザーは皮下に熱凝固を与えて、皮膚のリモデリングをおこない、シワの減少させます。当院では1540フラクショナルレーザーを使います。
ダーマペンやポテンツァはマイクロニードルという微小な針を皮膚にさすので、非常に薄い下眼瞼の治療は危険をともないます。
※2)初回と2回目のプロファイロ注入はBAP法により10点に注射をします。BAP法でプロファイロは下眼瞼までいきわたり、シワを改善します。3回目以降に医師に判断により、下眼瞼の注入を検討します。初回から患者様のご要望での下眼瞼の注入はいたしません。
ヒアルロン酸注入、スレッドリフト、HIFUについては下をご覧ください。
・ヒアルロン酸注射
・1540フラクショナルレーザー
・ボトックス
プロファイロで口元のたるみを改善
プロファイロでの口元のたるみの効果は顔面の皮膚の下の脂肪が増え、顔がふっくらとなり、それにともない改善するということになります。
口元のたるみをしっかり改善したい場合は、従来型のヒアルロン酸注入、スレッドリフト、HIFUも適しています。
ヒアルロン酸注入、スレッドリフト、HIFUについては下をご覧ください。
・ヒアルロン酸注射
・スレッドリフト
・HIFU(ウルトラフォーマー3)
プロファイロで手の甲のハリと潤いを取り戻す
5.プロファイロの料金について:注入剤の価格から施術料金まで
プロファイロ注入剤の価格:1本の料金(税込)
プロファイロ料金はこちらをご覧ください。
プロファイロ施術の料金:初回とメンテナンスの費用
初回(1回目と2回目)の料金
顔、頸部
初回は顔または頸部でプロファイロ1本(2mL)を使用します。料金は\66,000となり、2回目(1か月後)に同料金がかかります。
2回分の注入で\66,000×2で\132,000となります。
手
初回は両手でプロファイロ2本(4mL)を使用します。料金は\132,000となり、2回目(1か月後)に同料金がかかります。
2回分の注入で\132,000×2で\264,000となります
メンテナンス(顏、頸部、手)
メンテナンスは①1年毎におこなう場合と②6か月毎におこなう方法があります。
①1年毎におこなう場合
初回と2回目は1か月間隔で行い、その後は1年毎に同じパターンで継続(メンテナンス)します。
顔または頸部の施術では1年毎のメンテンナンス(2回注入で2本使用)は\66,000×2で\132,000となります。
②半年毎におこなう場合
初回と2回目は1か月間隔で行い、その後は6か月毎に1回1本注入します。
顔または頸部の施術では6か月毎のメンテンナンス(1回注入で1本使用)で\66,000となります。
6.よくある質問:プロファイロ注射についての疑問解消
プロファイロ注射の頻度は?1回の効果と2回目以降のメンテナンス
効果的な方法として下記のいずれかを推奨しています。
①初回と2回目は1か月間隔で行い、その後は1年毎に同じパターンで継続する。
②初回と2回目は1か月間隔で行い、その後は6か月毎に継続する。
※プロファイロによる皮膚のリモデリング効果で細胞外マトリックスは増え、皮膚の若返りがおこります。メンテナンスをしなかった場合、治療のピークを迎えたあとは細胞外マトリックスは徐々に減少していきます。美容を目的とした治療であるため半年から1年におきのメンテナンス治療を継続することをおすすめします。
プロファイロと他の美容皮膚科治療との併用は可能?
他の治療と併用することも可能で、より良い効果が期待できます!
・ヒアルロン酸注射
・ボトックス注射
・スレッドリフト
プロファイロは妊娠中や授乳中でも受けられますか?
妊娠中、授乳中の方には施術はできません。
7.こんな方におすすめ:プロファイロで悩みを改善
プロファイロはこのような方におすすめします。
- 首のしわを改善したい
- 目尻のシワや頬の細かいシワ(小じわ)が気になる
- 頬のたるみや皮膚のもたつきが気になる
- 顔全体を自然に若返らせたい
8.当クリニックのプロファイロ施術:安全と効果を追求
当クリニックのプロファイロ施術の特徴
プロファイロは機器をつかわずに皮膚のリモデリングができる唯一の注入療法です。プロファイロのハイブリッドヒアルロン酸は顔、頸部の広範囲にいきわたり、そこで細胞外マトリックスの産生を促し、皮膚のリモデリング(再構成)をおこないます。その結果、皮膚の弾力を厚みが増し、顔の輪郭と若い時の「卵型」に近づけます。
頸部ではなかなか効果のある施術はつかりませんでした。当院でもレーザー、IPL、フラクショナルレーザー、従来型のヒアルロン酸注入などの施術をおこないましたが、どれも満足いくものではありませんでした。私の経験ではプロファイロが頸部のシワに対してはもっとも効果があると思っています。
当院が施術費用を(1本2mL) \66,000※としているのは、継続して施術をおこなっていただきたいからです。
施術は皮膚科専門医が丁寧におこないます。
※顔面または頸部の施術の場合
9.症例写真:プロファイロ施術の前後
プロファイロ施術の症例写真:シワ改善の実例
プロファイロ施術の症例写真:リフトアップ効果の実例
10.まとめ
プロファイロは機器をつかわずに従来にヒアルロン酸注入とは異なるメカニズムで顏、頸部の若返りができる唯一の注入療法です。
プロファイロのハイブリッドヒアルロン酸は注入後に皮下に広がっていき、コラーゲンなどの細胞外マトリックスや皮下脂肪を増やし、顔の若い時のふっくらした卵型に近づけます。
これまでに機器や従来型ヒアルロン酸注入、スレッドを用いててもなかなか満足いく結果が得られたかった頸部の皮膚の若返りではもっとも効果があると思います。
山手皮膚科クリニックでは施術費用を(1本2mL) \66,000※と設定しています。ぜひ継続して施術をおこなっていただきたいと思っています。
※顔面または頸部の施術の場合
11.治療の流れ
予約
「予約サイト」へいき、選択メニューボタン
から 「顏のシワ」のご相談、「首のシワ・二重あご」のご相談、「肌の若返り」のご相談 のうちご希望の診察項目を選択ください。
- プロファイロの治療をご希望の方は、先ずカウンセリングにご来院いただいております。医師が診察し診断と治療方法の説明をおこないます。
- プロファイロのご相談は、自費診療です。当院で自費診療のご相談が初めての方は自費初診料3,300円、ご相談歴がある方は自費診察料1,650円となります。
- 前回相談日ならびに前回の治療から1年以上経過している方は、再度診察(再カウンセリング)が必要です。
- カウンセリングのご予約はWEB予約サイトから受付をしております。クリニック受付ならびにお電話では予約の受付はいたしておりません。
初診
- お悩みをお伺いし、医師が診察をおこないます。
- プロファイロの説明をおこないます。
- 当日の予約に空きがある場合に限り、カウンセリングと同日に施術をお受けいただくことが可能です。
- カウンセリング時に当院からの同日施術への誘導、営業行為は一切ありませんのでご安心ください。
治療当日の流れ
- ご来院後、治療前にお会計をさせていただきます。
- お顔への注入の場合、洗顔をしていただきます。※治療当日はなるべくお化粧をせずにご来院ください(日焼け止めは可)。
- 注射針穿刺時とプロファイロ注入時の疼痛緩和のため、治療前に鎮痛剤の内服をしていただきます。
- 治療部位を消毒綿で消毒した後、スキンマーカーでマーキングをします。
- 疼痛緩和のため、注入範囲をアイスノンで冷却します。
- プロファイロを注入します。※顔、首いずれの治療の場合も、それぞれ10か所に注入します(針を刺します)。
- 注入箇所を医師が軽くマッサージします。
- プロファイロ注入後、基礎化粧品と日焼け止めの塗布は可能です。
治療を受ける際の注意事項
下記に該当する方は治療前に申告してください。
- ヒアルロン酸治療を過去に受けられたことがある方(使用する製剤により患者一人当りの年間使用量に限度があります – 体重60kg当り20mL)
- 他の充填材の治療を過去に受けられたことがある方
- ヒアルロン酸を含む化粧品などで、お肌のトラブルを起こしたことのある方
- 授乳中の方(これらの方に対する効果と安全性は確認されておりません)
- アナフィラキシーの既往、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する方
- 連鎖球菌性疾患(再発性の咽頭痛、急性のリウマチ熱等)の既往歴のある方、及び心臓合併症を伴う急性リウマチ熱がみられる方(アレルギー反応又は炎症症状が起こるおそれがあります)
- 免疫機能に異常を有する又はその既往歴のある方、及び免疫抑制療法を受けている方(過剰なアレルギー反応や感染が起こるおそれがあります)
- ケロイド形成、肥厚性瘢痕や色素異常症を発症しやすい方(ケロイド形成、肥厚性瘢痕、又は色素異常症を発症するおそれがあります)
- 出血傾向のある方又はアスピリンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤やワルファリンなど抗凝固剤を使用している方(注入部位にあざや出血が起こりやすくなります)
- プロファイロ注入の前後1か月以内にレーザー治療、ケミカルピーリング又はその他の皮膚擦傷法による治療を受けている又は、受ける予定の方(注入部位の炎症を誘発することがあります)
治療前の確認事項
- 効果には個人差があります。非架橋のヒアルロン酸製剤のため、プロファイロ注入により、注入部位の形状を変化させることはできません。
- 妊娠中の方への治療はおこなっておりません。本説明同意書の提出を以て該当しないことの申告といたします。
- 治療希望部位ならびにプロファイロ注入箇所に過度の日焼け、湿疹、皮膚炎、炎症の強いニキビ、カサブタがあるは治療おうけいただけません。
- 治療直後、プロファイロ注入箇所の皮膚の盛り上がり、発赤、皮膚色の変化(白っぽく見える等)が生じる場合があります。治療翌日にはほとんど目立たなくなります。
- 注入後当日は、激しい運動や、入浴、飲酒は避けてください(一時的に、注入部位に発赤、膨張、掻痒が起こることがあります)。 洗顔とシャワー浴は治療当日から可能です。
- 治療後3日間は日光や高温への長時間の暴露は避けてください。
- 基礎化粧品の塗布、日焼け止めの使用は治療直後から可能です。お化粧は翌日から可能です。
- 治療の特性上、注射針の穿刺部位に皮下出血が起こる可能性があります。皮下出血斑が生じた場合、10~14日かけて徐々に消退していきます。
- 治療部位の異常(赤み・腫れ・痒み・痛みがある等)や、ご心配なことがある場合は速やかにご連絡いただき受診をしてください。ご自身での自己判断で異常発生より1週間以上放置された場合、適切な処置が行えず対応できなくなる場合があります。
- 治療における患者様の効果に対する期待は様々です。さらに治療における患者様の皮膚の反応も様々です。医療には多くの不確実、不確定の要素が含まれており、医療行為に確実性はありません。したがって、治療に際してはこの点をご理解いただき、治療前の患者様のご期待に対してご満足いただけない場合でも、既に実施された治療費の返金はいたしておりませんのであらかじめご了承ください。
- 初診(初回相談)または最終治療のいずれか直近の日付から1年を経過した後、治療開始または治療再開をご希望の場合は、医師の診察が必要です。
プロファイロの概要
診療区分 | 自由診療 |
---|---|
治療期間及び回数 | ①初回と2回目は1か月間隔で行い、その後は1年毎に同じパターンで継続する。 ②初回と2回目は1か月間隔で行い、その後は6か月毎に継続する。 |
施術によるリスク・副作⽤ | 施術によるリスクとして、注入部の膨診形成、針穿刺部の赤み、腫れ、内出血、痛み、浮腫など一時的な症状として出現する場合があります。 治療に対する反応や効果は、皮膚の性質や体質、病変の状態により効果が微弱または出にくいなど個人差があります。 製剤の性質から2回または反復的に行うことで効果を発揮します。 |
施術に要する費⽤ |
1回顔または頸部(1本2mL) \66,000 |
承認区分 | プロファイロは国内未承認品で、 医師の判断の元、個人輸入手続きをおこなったものです |
注)治療には、国内未承認医薬品または医療機器を⽤いた施術が含まれます。
治療に⽤いる医薬品および機器は当院の医師の判断の元、個⼈輸⼊⼿続きをおこなったものです。
個⼈輸⼊において注意すべき医薬品等についてはこちらをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1.html