自費診療のご案内

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更新日:2018.8.14/公開日:2017.3.7
このコンテンツは山手皮フ科クリニック 院長 豊福一朋が100%オリジナルで書いています。

老人性血管腫

老人性血管腫とは

老人性血管腫は別名ルビースポットなどとも呼ばれ、からだ中どこにでもできるものです。
名前は「老人性」とついていますが、30歳ころから出現します。
皮膚の中の毛細血管が増殖してできたものです。
赤いほくろのような外観をしていますが、ほくろとは異なります。
老人性血管腫はレーザーで簡単に消すことができます。

老人性血管腫の症状

主に顔、胸元、背中、腕などが好発部位ですが、からだ中どこにでもできます。大きさは1~4mmほどで、平坦かやや盛り上がっています。

腹部に多発している老人性血管腫

額の単発で発生した老人性血管腫

老人性血管腫の原因

はっきりとした原因はわかっていません。
好発部位である顔、胸元、腕は日光露出部ですから、紫外線による影響が考えられます。
年齢とともに増えてくるので老化が関係しているともいわれています。
背部、腹部など日に当たらない部分にもでき、多発することもありますから、遺伝子の要因なども考えられています。

老人性血管腫の治療

治療は凍結療法、切除術、レーザー治療(炭酸ガスレーザー、色素レーザー、ロングパルスYAG(ヤグ)レーザー)があります

1)凍結療法

液体窒素で老人性血管腫を急速に凍結させて破壊する治療法です。
簡単にできる治療ですが、色素沈着が長く残り(半年~2年程度)、治療部位が瘢痕になる危険性があります。

2)切除術

メスを使って手術する方法です。老人性血管腫をメスあるいは円刃刀(パンチ)でくり抜いてから縫合します。縫合した傷跡が残ります。

3)炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは波長10,600ナノメートル(1ナノメートル0.000001ミリメートル)のレーザーです。
炭酸ガスレーザーの波長は水に吸収される性質があり、皮膚は水分を含んでいるため病変の性状、色調に関係なく皮膚を蒸散させて削り取ることができます。
老人性血管腫の部分にキシロカインという歯科治療で使うものと同じ局所麻酔の注射を行い、炭酸ガスレーザーで老人性血管腫を蒸散させます。
照射時間は15~30秒程度です。瘢痕を残すことは少ないのですが、ゼロではありません。
ロングパルスYAG(ヤグ)レーザ、色素レーザーに反応しない老人性血管腫は炭酸ガスレーザーで蒸散させます。

4)ロングパルス(ヤグ)レーザー:クールグライド

波長1,064ナノメートルのレーザーでメラニン、血管に特異的に効果を発揮します。
単発に発生した盛り上がった(ドーム状)の老人性血管腫の第一選択となります。
麻酔の注射剤は使用しません。
レーザー照射部の先端に接触型の冷却部があり、表面を直接冷却してレーザーを照射します。
照射時間は1秒で痛みは一瞬です。
クールグライドは皮膚の深層まで入っているドーム状の血管腫の治療に適しています。

レーザーの特徴はクールグライドをご覧ください。

クールグライド(ロングパルスYAGレーザー)

5)色素レーザー:VビームⅡ

波長595ナノメートルの色素レーザーではVビームⅡが最新機器です。
麻酔の注射剤は使用しません。
レーザー照射部の先端に内蔵されたダイナミッククーリングディバイス(DCD)という冷却装置が照射の直前に冷却ガスをレーザー照射部に吹き付けて、熱ダメージから皮膚を保護して、疼痛を軽減します。
DCD装置により広範囲な病変でも安全に治療することが可能となっています。
多発した血管腫、皮膚の浅いところにある血管腫に使用し、一度に広範囲を治療することが可能です。
軽くゴムではじかれたような痛みがあります。
痛みに敏感な方は麻酔薬を含有したクリーム剤で照射部位を麻酔することがあります。

レーザーの特徴はVビームIIをご覧ください。

 

シネロン・キャンデラ社 VビームII 国内承認機器

治療例(クールグライド)

直径2.5mmの老人性血管腫です

 クールグライドは先端部分で冷却してから、レーザーを照射します。

 血管腫は黒色に変色します。1~2週間で血管腫はなくなります。

治療例(クールグライド)

レーザー照射前
ひじの内側の老人性血管腫3個を治療します。(青矢印はシミ)

レーザー照射後3か月
老人性血管腫は傷跡を残さずに消失しました。(青矢印はシミ)
費用:初診料金\3,240, レーザー照射(2か所)\9,720, 軟膏\150、再診料\1080, 治療費総額\14,190

治療のリスク:照射後の痛み(鎮痛剤で対応), 照射部位の炎症(ステロイド外用剤で対応)

多発した老人性血管腫の治療例(Vビー

レーザー照射前(右腹部)
腹部の多発している血管腫です。VビームⅡで治療します。治療は腹部全体で血管腫の数は大小含めて、200個以上です。

照射直後
すべての血管腫がレーザーに反応して黒色に変色しました。黒化した血管腫は後日痂皮(かさぶた)になり、脱落します。

照射1か月後
1回の照射ですべての血管腫が消失しました。傷跡は残りません。
費用:初診料金\3,240, レーザー照射(200個以上)\64,800, 軟膏\150、再診料\1080, 治療費総額\69,270

治療のリスク:照射後の痛み(鎮痛剤で対応), 照射部位の炎症(ステロイド外用剤で対応)

費用

クールグライド(ロングパルスYAGレーザー)

個数 大きさ  価格(税込み)
最初の1個 制限なし \6,480
同日治療の2個目から 制限なし \3,240/1個

VビームⅡ(色素レーザー)

老人性血管腫が腕、胸、おなか、背中にたくさんある場合、目立つのは数十個でも、直径0.5mm程度のを含めると数百個ある場合があります。
数が数百個ある場合は、治療の要する時間で費用を見積もります。
価格表は例です。

  範囲(例) 価格(税込み)
数で計算 最初の1個 ¥6,480
同日治療の2個目から \3,240/1個
部位と密度で計算 両側前腕(~30個程度) ¥21,600~\32,400
両側前腕+上腕(~100個程度) ¥21,600~\54,000
胸または腹部(~100個程度) ¥21,600~\54,000
胸+腹部(~300個程度) ¥32,400~\86,400
胸+腹部+背部(~500個程度) \108,000~\162,000

範囲・密度などで料金が異なりますので、受診時にお見積りをいたします。
※範囲が大きくなれば、割引をおこなっております。

初診料金\3,240、再診料\1,080が別途必要となります。

抗生剤、痛み止め、消毒液、抗生剤軟膏は別途実費\1,620

老人性血管腫治療の流れ

初診

  • お電話にて老人性血管腫のカウンセリングを予約をしてください。
    診療は自費診療となります。
    初診料は¥3,240です。
  • カウンセリングにて治療方法と費用のお見積りをいいたします。
  • 1~数個の血管腫や狭い範囲の治療は診療に引き続き治療可能です。
  • 腕、胸、背中のような広範囲な治療を希望される場合は原則後日の治療となります。
  • 遠方からお越しの場合で治療を希望される方はあらかじめ予約時にご相談ください。

2)レーザー照射のながれ

  • 治療部位のボディークリームなどをふき取ります。
  • 照射は数個の場合5分程度、両腕(50個程度)で30分、両腕+胸・背中(数百個)では60~90分で終了します。
  • 照射後にアイスパックで冷却して、炎症をとめるステロイド軟膏を塗布します。
    治療後に痛みが予想される場合は鎮痛剤を処方します。

3)治療後のケア

  • 当日やシャワー浴が可能ですが、熱いお湯や強く治療部位をこすることは避けてください。
    バスタブにつかって体が温まると、炎症がすすみヒリヒリ感が強くなります。
  • 入浴はレーザー照射の翌日から可能です。
  • レーザー照射より4週間後に経過観察のために来院いただきます。