院長紹介
豊福 一朋(とよふく かずとも)
公益社団法人日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/医学博士/経営管理学修士(MBA)
1991年:長崎大学医学部卒業
1991年:長崎大学病院泌尿器科、九州大学病院皮膚科にて卒後研修
1994年:九州大学大学院医学研究科入学。カナダ医学奨学金(Royal Canadian Medical Foundation)にてカナダ・アルバータ州立大学皮膚科(アルバータ州エドモントン)に留学
1997年:九州中央病院皮膚科医長
1998年:九州大学大学院医学研究科修了(医学博士)
1999年:米国国立衛生研究所(NIH)(メリーランド州ベセスダ)研究員
2001年:佐賀県立病院皮膚科医長
2002-2004 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)
2005年:山手皮フ科クリニックを開設
業績
色素(メラニン)細胞分野で米国、欧州の医学専門誌に論文掲載多数。 1994年カナダ医学奨学金にてカナダ留学 1995年日加皮膚科合同会議(カナダ・バンクーバー)優秀賞、米国国立衛生研究所(NIH)にて白皮症のメカニズムを解明し、その功績で2002年国際色素細胞学会(オランダ・アムステルダム)にて日本から最年少にて色素細胞の研究に関して招待講演。
著書
最新皮膚科学大全(中山書店)(分担執筆)、ほか
自己紹介
このたびは、当クリニックのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。私の自己紹介をさせてください。
1964年、福岡県久留米市の生まれです。高校、大学ではサッカー部に所属しました。1991年に長崎大学医学部を卒業、その後、長崎大学病院泌尿器科、九州大学病院皮膚科で研修医を終えて、九州大学医学部皮膚科に入りました。そこでメラニン(色素細胞)研究のお手伝いをはじめ、それ以降現在にいたるまで「シミ・ソバカス」などの色素性疾患は得意分野です。メラニン研究の延長で大学院の3年間をカナダ中西部のロッキー山脈の麓のアルバータ州立大学病院皮膚科に留学させてもらいました。州都エドモントンの冬は白夜で気温はマイナス30℃以下、オーロラが見られる北の街でしたが、スキーが上手になりました。同時にカナダの皮膚科専門医養成のトレーニングにも参加できました。1999年よりはワシントンDC郊外の米国国立衛生研究所(NIH)に2年間勤めて、色素細胞研究の世界的権威Vincent Hearing博士の指導でメラニンの研究をおこなっています。
2001年帰国して大学の関連病院である佐賀県立病院に勤務しましたが、思うところあって九州大学皮膚科を辞して上京、2002年から慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)で2年間経営管理学を学びMBA(経営管理学修士)を取得しました。 卒業後はやっぱり医師がいいかなと思っていたところ、2005年に高田馬場の荻生皮膚科医院を継承しないかという話が来て、「山手皮フ科クリニック」と改名し開業させていただきました。2009年に高田馬場駅前の現在地に移転しております。
診療に関して
保険診療の方針
クリニックでは保険診療と自費診療(美容医療)をおこなっています。現在は非常勤医師と私と2名で診療とおこなっています。
当院では保険診療は皮膚科学会の診療ガイドラインに沿って治療をおこないます。皮膚疾患の治療は手術を除外すると、主に外用剤と内服剤を用いて治療します。いったん診断が確定すれば治療に使用する薬剤はどこでもほぼ同じような薬が使われます。
“どこでも同じような治療”という表現は皆さんには嫌な表現かもしれませんが、“どこでも同じような(信頼できる)治療”がおこなえるようになったのはここ最近の話です。。私が医学部を卒業した1990年前半は診療ガイドラインなどなく、いろいろな医師が自分の経験をもとに治療していました。多種多様な治療が存在して、「あそこ医院の薬はよく効く」、「あのクリニックは秘伝に薬がある」などといった状態でした。また我々が教育を受ける大学病院の皮膚科(医局といいます)でも治療が異なっていて、九州大学系の治療、〇〇大学系の治療がありました。そのころ欧米では治療は標準化されていて、「○○のガイドライン」が学会で作成され、それに則った治療がおこなわれていました。北米(とくに米国)ではエビデンスがない治療(ガイドラインにない治療)をおこなうと訴訟に負けます。日本でも1999年頃から厚生省と学会がエビデンスをもとにガイドラインの作成を開始しました。
現在、皮膚科ではアトピー性皮膚炎、ざ瘡(ニキビ)などたくさんの皮膚疾患で作成され数年ごとに更新されています。それゆえガイドラインに沿った“どこでも同じような治療”は質の高い医療なのです。それゆえ当院では独自の特別な治療といったものはありません。患者様の皮膚の状態に応じ、ガイドラインに沿った治療を選択していきます。
当院がほかのクリニックにない治療を提供できるのは紫外線治療器です。ナローバンドUVB、エキシマライトはアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性白斑、円形脱毛症などに高い効果を発揮します。この治療は保険適用です。
また、診断が間違えば治療の方向は違う方にいきます。丁寧な診断をおこなうことを心がけています。ただし、1回の診察で正しい診断がつくとは限りません。皮膚科の疾患はみていくうちに、他の疾患だったということがあります。治療の途中で診断がかわり治療方法がかわることもあることをご理解ください。
自費診療(美容医療)の方針
レーザー、IPL(光治療器)、超音波治療器(HIFU)、紫外線治療器など14台の機器をそろえて美容医療を行っています。保険診療と違って、自費診療(美容医療)にはほとんどの治療においてガイドラインがありません。クリニックの治療方針もそれぞれで、治療機器のバリエーションは豊富です。無数の治療の選択肢があることになります。私のクリニック美容医療の方針は「安心・安全」です。ある程度治療方法が確立した方法、機器で安心・安全な治療をおこないます。たとえば、シミのレーザー治療にしても、要望に応じてすぐに照射しない場合があります。顔全体のシミ・ソバカス治療ではくすみがある状態でレーザーを照射すると様々なトラブルが出やすくなります。くすみを減らしてからレーザーを照射することでダウンタイムを抑えて仕上がりをきれいにできます。イボのレーザー治療では本治療前にテスト照射をおこない治療痕が残らないか確認してもらいます。HIFUは顔が痩せた人には勧めません。治療後顔が引き締まっても頬がよりコケてしまいます。安心・安全な方法で患者様への最適な治療を提案します。美容の項目がやや少なめなのも安心・安全に治療できるものに絞っているからです。
いろいろな美容治療をおこなっていますが、私の技術でとくに評価されているのは、どうも色素性病変(シミ・ソバカス、肝斑、くすみ)のIPL、レーザー治療、ホクロなどのレーザー治療、多発したイボの治療のようです。私自身はこれらに加えてヒアルロン酸、ボトックス注射、ハイフ(HIFU)、スレッド(溶ける糸)を用いた顔のたるみの治療も得意としています。