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脂漏性角化症(老人性疣贅、老人性イボ)

アイキャッチ画像‗脂漏性角化症

脂漏性角化症は別称「老人性イボ」と呼ばれます。手でさわる、あるいは拡大鏡で見るとわずかに盛り上がったシミです。老人性イボという名がついたのは、中年以降の人の顔面、頭部、体幹(胴体)にでき、一見ウイルス性のイボに見えるからです。脂漏性角化症はイボ状の皮膚良性腫瘍です。

医学的には「イボ」、「ウイルス性イボ」は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)、扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)、尖圭(せんけい)コンジローマの3つを意味します。「イボ」はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染でおこります。脂漏性角化症は「老人性イボ」といわれますが、ウイルスによって起こるものではありません。

脂漏性角化症は皮膚良性腫瘍ですので、イボコロリなどの市販薬で治るものではなく、自分で取る、自分で治すことは難しいと考えています。

脂漏性角化症は普通のシミより日光によるダメージが強いので盛り上がっています。シミのレーザー治療でよく用いられるQスイッチレーザー、ピコレーザーのみで治療しても消えなかったり、いったん消えてもしばらくして再発することがあります。「シミをレーザーで治療したけど、消えなかった」、「数か月~数年したらまた同じ場所にシミがでてきた」といった場合、そのシミは脂漏性角化症の可能性があります。当院では脂漏性角化症はスキャナ付き炭酸ガスレーザーとピコ秒アレキサンドライトレーザーの2種類のレーザーを使って治療しています。大手の美容クリニックでは取れないと言われたシミ、レーザー治療を消えなかったシミは脂漏性角化症であると思います。そのようなシミ(脂漏性角化症)でも当院は治療できます。ぜひ、ご相談ください。

1.脂漏性角化症の症状

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)は早ければ20歳代後半から、主には40歳以降に出現し、加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍です。80歳以上ではほぼ全員にあり、皮膚の老化現象のひとつとされています。別名、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)、老人性いぼといいますが、通常のいぼ(尋常性疣贅)のようにウイルスが原因でおこるのではありません。したがって、人に感染することはありません。

脂漏性角化症は、顔面、あたま、デコルテ、背中の肩のあたりなど直接日光が当たりやすい身体の部位によくみられます。脇の下、脇腹、おなか、そけい部(股)、陰部、大腿(太もも)など日光に当たらない部分にも発生します。掌蹠(手のひら、足の裏)にはできません。

色は褐色調(赤茶色)から黒色です。大きさは直径数mmから2~3cmくらいで、やや盛り上がっています。平坦に見えても拡大鏡で見るとわずかに盛り上がっているのが特徴です。

通常はかゆみ・痛みはありませんが、たまに痒みがあります。大きくなるときに痒くなることがあります。脂漏性角化症は自然に消えることはありません。また悪性化して癌になることはありません。

脂漏性角化症が、全身に数か月といった短期間に急に多数出現し、かゆみを伴う場合はLeser-Trélat(レーザートレラ)兆候と呼ばれ、内臓に悪性腫瘍(癌)がある可能性があります。特殊な脂漏性角化症です。  

30歳代の女性のシミ(老人性色素斑)

老人色素斑は日光にあたる部分によく見るシミです。境界が明瞭で平坦な色素斑です。

30歳代の女性のシミ(老人性色素斑)の写真
30歳代の女性の頬にできた老人性色素斑. 平坦な単発のシミで老人性色素斑です。脂漏性角化症との区別は盛り上がっていないことです。これは肉眼でなく、ダーモスコープという特殊な拡大鏡で観察してわかります。この老人性色素斑を長年放置すると盛り上がってきて、脂漏性角化症になることがあります。老人性色素斑はQスイッチ、ピコ秒レーザーで完全に除去することが可能です。

40歳後半の女性の脂漏性角化症(老人性イボ)

一部の平坦な老人性色素斑は長い年月をかけて、盛り上がって脂漏性角化症になるものがあります。脂漏性角化症は老化がさらに進んだ状態とも考えられています。

40歳後半の女性の脂漏性角化症(老人性イボ)の写真
上眼瞼外側にできた脂漏性角化症. 緑の矢印が指し示す平坦はシミは老人性色素斑 青い緑の矢印が指し示すシミは脂漏性角化症で拡大鏡でやや盛り上がっています。このように脂漏性角化症と老人性色素斑は混在することが多く、脂漏性角化症は老人性色素斑からさらに細胞のダメージが進んだものと考えられます。

50歳代男性の脂漏性角化症(老人性イボ)

年齢が高くなると、脂漏性角化症は多発する傾向にあります。長年の紫外線による影響で顔の皮膚全体に紫外線老化が進んでために多発するようです。このような場合、存在する脂漏性角化症のみを治療しても、数か月から1年程度で別の部位から脂漏性角化症が出てくることがあります。治療には工夫が必要です。

50歳代男性の脂漏性角化症(老人性イボ)の写真
顔に多発する脂漏性角化症. 左こめかみに盛り上がって目立つ黒い脂漏性角化症が1つあります。頬部にも小さなシミが多発しています。これらも脂漏性角化症です。長年紫外線にあたっていると脂漏性角化症は多発することがあります。治療には炭酸ガスレーザーが必要です。

60歳代男性の多発した脂漏性角化症(老人性イボ)

60歳代男性の多発した脂漏性角化症(老人性イボ)
顔に多発する脂漏性角化症. 顔全体に数ミリから1cm程度の小さな脂漏性角化症が多発しています。ゴルフ、登山、釣りが趣味の方に多いタイプです。長年の紫外線暴露を皮膚の老化でおこります。

60歳代男性の大きい脂漏性角化症(老人性イボ)

年齢が高くなっても、このように比較的大きな脂漏性角化症が数個である場合は顔全体の紫外線老化が少ないと考えています。存在する脂漏性角化症だけを治療します。

60歳代男性の大きい脂漏性角化症(老人性イボ)の写真
頬に長径15~20mmの脂漏性が数個存在しています。ダーモスコープで拡大してみると皮膚表面からわずかに隆起しています。皮膚科や美容クリニックでは老人性色素斑と診断されることがあります。Qスイッチやピコ秒レーザーのみで治療して取れない、消えてもしばらくして再発したシミは脂漏性角化症です。

2.脂漏性角化症の原因

顔、手足のシミは、長年日光にさらされることで、日光に含まれる紫外線によって皮膚の表皮基底細胞の遺伝子に異常が起こったことが原因です。異常がおこった表皮基底細胞は増殖して皮膚表面から盛り上がるようになり、表皮の色素細胞(メラノサイト)を刺激して大量のメラニンをつくらせて、濃い色の”シミ”になるわけです。したがって、一般にいう「シミ」は”平坦なシミ”と”盛り上がったシミ”に分けることができ、”平坦なシミ”は”老人性色素斑”、”盛り上がったシミ”は”脂漏性角化症”であるといえます。

紫外線と皮膚の老化が原因となるので、以下のような方は注意が必要です。

  • 野外でスポーツや仕事をしている人。
  • 色白の女性で外出中に化粧や日焼け止め(サンスクリーン)を使わない人
  • 日焼けサロンに行く人

脂漏性角化症の予防

脂漏性角化症の予防は顔、手足に関しては紫外線を避けることです。野外のクラブ活動、スポーツ、作業時にはサンスクリーンの使用は必須です。サンスクリーンの持続効果は短く2~3時間です。屋外での長時間の活動では、追加で塗りなおすことが必要です。

顔、手脚以外の紫外線にさらされない胸、腹、背にも脂漏性角化症はできます。一見、紫外線にあたらない部分に脂漏性角化症ができるのは矛盾します。しかし、このような方でもお尻には脂漏性角化症はありません。若いころに海水浴などで胸、腹、背中が長時間紫外線にさらされたのが原因と考えてよいと思います。やはり紫外線対策は大事です。

3.脂漏性角化症の治療

脂漏性角化症の治療には液体窒素、電気メスでの切除、高周波治療での電気焼却、IPL(フォトフェイシャルなどの光治療)、炭酸ガスレーザー、Qスイッチレーザー、ピコ秒レーザーが使われています。

ヨクイニンの効果

脂漏性角化症は「老人性イボ」とよばれるだけあって、ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)と勘違いされて治療されていることがあります。ウイルス性のイボに時々効く漢方薬のヨクイニンは効果がありません。また、市販のイボコロリ、皮膚科で処方されるオキサロール軟膏、トレチノインも効果がありません。

ハサミで切除

皮膚科以外の診療科ではハサミで切除することもあるそうですが(?)、これも基底部が残り再発します。そもそもハサミで切除できないと思います。

液体窒素による冷凍凝固治療

皮膚科クリニックであればイボの治療に液体窒素は必須です。ほとんどの皮膚科でできる治療法です。保険適用なので安価です。脂漏性角化症を冷凍凝固して異常な表皮細胞を破壊して除去します。治療時と治療後に痛みがあります。軽く冷凍すると再発、強く冷凍すると瘢痕が残るので経験が必要です。治療部位には半年から2年程度、炎症後の色素沈着が残ります。顔面の治療だとこの炎症後色素沈着が美容上の問題となります。

液体窒素治療で使うスプレーと綿棒
液体窒素治療で使うスプレーと綿棒

電気メス、高周波治療器での切除、電気焼却

電気メスや高周波治療器で脂漏性角化症の組織を薄く表皮からはぎ取ったり、焼却する方法です。浅く削ると再発、深くけずると瘢痕を残す危険性があります。治療効果は医師の技量が左右します。

IPL(フォトフェイシャルなどの光治療)

フォトフェイシャルに代表されるIPL治療器(光治療器)は、強い光を照射することでメラニンを発熱させて、くすみ、そばかすを薄くしたりする治療機器です。強い光は黒色のメラニンに反応して熱を発生して周囲の細胞に損傷を与えます。細胞へのダメージはレーザーに比べると小さく、そばかすの一部を消したり、薄くしたりすることができます。老人性色素斑や脂漏性角化症を消すことはできません。

フォトフェイシャルステラM22
フォトフェイシャルステラM22

炭酸ガスレーザー、エルビウムヤグレーザー

炭酸ガスレーザー、エルビウムヤグレーザーは、盛り上がった脂漏性角化症を蒸散させる消すことができます。脂漏性角化症には最も適した治療機器です。治療後の色素沈着の期間も液体窒素使用時に比べ短いです。

いろいろなCO2レーザー_アートボード 1
いろいろなCO2レーザー

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは老人性色素斑の治療でよく使われる機器です。波長の違いで、ルビー、アレキサンドライト、Nd:YAG(ヤグ)の3つに分れます。このうち、Qスイッチのルビー、アレキサンドライトレーザーは隆起の程度が軽い脂漏性角化症であれば十分に治療できます。大手メーカーが販売するQスイッチアレキサンドライレーザーは日本での販売と保守が終了したので、現在はQスイッチルビーレーザーのみとなりました。

Qスイッチルビーレーザーは厚みがある脂漏性角化症では取り残すことがあります。また、治療により脂漏性角化症が一旦消えても、数ヶ月から数年(長い場合5年という経験があります)して再発することがあります。脂漏性角化症の原因となる表皮基底細胞が残っているからです。Qスイッチルビーレーザーに先んじて炭酸ガスレーザーで脂漏性角化症を除去することで再発を少なくします。

Qスイッチルビーレーザー「ナノスターアール」
Qスイッチルビーレーザー「ナノスターアール」

脂漏性角化症再発例

再発した脂漏性角化症の写真
再発した脂漏性角化症. (他院にて)最初のシミはQスイッチレーザーのみで治療され、一旦は消失しています。3年の経過後小さく再発、その後範囲が拡大しました。当院ではQスイッチレーザーとスキャナ付炭酸ガスレーザーで治療しました。

ピコ秒レーザー

ピコ秒レーザーにはアレキサンドライト、Nd:YAG(ヤグ)の2種類があります。平坦な老人性色素斑であれば治療できます。脂漏性角化症の治療では多くは消えますが、厚みがある脂漏性角化症は消えずに残ります。脂漏性角化症を確実に除去するには照射前に厚みがありそうな脂漏性角化症を炭酸ガスレーザーをあらかじめ治療し、その後にピコ秒アレキサンドライトレーザーを高めに照射します。

ピコ秒Nd:YAG(ヤグ)レーザーはアレキサンドライトレーザーに比べると、メラニンへの吸収が悪く、老人性色素斑でも落ち残ることがあります。脂漏性角化症の治療では1回ですべて消えることは少なく、繰り返しの治療をおこなうことが多いようです。色が薄くなりますが、厚みが残る場合が多いです。この場合、一見、脂漏性角化症がなくなったように見えます。詳細にみると色のない盛り上がった脂漏性角化症が残っています。

私はシミの治療にはピコ秒Nd:YAG(ヤグ)レーザーは向いていないと考えています。ピコ秒アレキサンドライトレーザーについての詳細はこちらをご覧ください。

4.山手皮膚科クリニックの治療法

当院では、炭酸ガスレーザーとピコ秒アレキサンドライトレーザーかQスイッチルビーレーザーの双方の利点を利用して治療します。厚みがあっても炭酸ガスレーザーで蒸散させて、基底部に残った脂漏性角化症の細胞をピコ秒アレキサンドライトレーザーやQスイッチルビーレーザーで破壊することができます。治療部が傷になる可能性は極めて低く、再発の確率はゼロに近いといえます。炭酸ガスレーザーはスキャナ付きの機器を使うことで、よりいっそう、きれいに脂漏性角化症を消すことが可能です。

当院で使用するレーザー

当院の脂漏性角化症治療では、主にスキャナ付き炭酸ガスレーザー「コア」を使用します。脂漏性角化症の深さによって、ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュア」での治療を追加します。

スキャナ付き炭酸ガスレーザー「コア」

脂漏性角化症の治療では、皮膚から盛り上がった部分を薄く削る(実際は蒸散させる)必要があり、炭酸ガスレーザーを用います。当院では脂漏性角化症の治療には主にスキャナ付炭酸ガスレーザー「コア」をつかいます。

スキャナ付き炭酸ガスレーザー「コア」
スキャナ付き炭酸ガスレーザー「コア」

スキャナ付き炭酸ガスレーザーではカンナでけずったように正確に薄く削り取ることができます。この機能は脂漏性角化症をきれいに安全に治療するのに欠かせない機能です。

スキャナ付き炭酸ガスレーザーで削ったところの写真
薄い木材をスキャナ付き炭酸ガスレーザーで削ったところ、深さ、大きさが自由に変えられます。

スキャナ付き炭酸ガスレーザー「コア」についての詳細はこちらをご覧ください。

ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュアプロ」

脂漏性角化症の治療では主にスキャナ付き炭酸ガスレーザー「コア」で脂漏性角化症を取り除きます。脂漏性角化症の深さがある時には、ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュアプロ」での治療を付け加えます。炭酸ガスレーザーで脂漏性角化症を蒸散しても、その下に黒い部分があることがあります。脂漏性角化症の原因細胞が残っているか、真皮にメラニンが落ちているかです。

ピコシュアプロで残存している細胞を取り除き再発を防止します。スキャナ付き炭酸ガスレーザー「コア」→ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュアプロ」と2種類のレーザーを使用することで再発の可能性がある脂漏性角化症に対応しています。

全顔の脂漏性角化症を治療する人のシミはすべて脂漏性角化症であるわけではありません。老人性色素斑がだいたい混在しています。老人性色素斑の治療にはピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュアプロ」が最適なレーザーです。双方をつかって、顔にあるすべてのシミ(脂漏性角化症と老人性色素斑)を治療します。

ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュア」
ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュアプロ」

ピコ秒アレキサンドライトレーザー「ピコシュアプロ」についての詳細はこちらをご覧ください。

5.症例紹介

※当院では2025年11月からQスイッチレーザーからピコ秒アレキサンドライトレーザーへ治療機器を変更しています。下の症例で使用したレーザーはQスイッチレーザーです。

症例1

60歳代女性です。鼻のシミの除去目的で来院されています。診断は鼻背の脂漏性角化症です。局所麻酔の注射のあとスキャナ付き炭酸ガスレーザーとQスイッチレーザーを照射しました。

治療回数1回、通院回数3回(治療時、2週間後経過観察、2か月後経過観察)、治療にかかった費用:35,640円

鼻背の脂漏性角化症のレーザー治療前後の写真
鼻背の脂漏性角化症 左が受診時 右が治療終了時

症例2

50歳代の女性です。頬部のシミの除去目的で来院されています。シミはかなり盛り上がった脂漏性角化症です。このくらい盛り上がると、Qスイッチレーザーのみでは治療は無理です。また炭酸ガスレーザー単独では浅く蒸散させると再発率が高くなりますし、深く蒸散させると瘢痕を残します。局所麻酔の注射のあとスキャナ付き炭酸ガスレーザーとQスイッチレーザーを照射しました。

治療回数1回、通院回数3回(治療時、1週間後経過観察、3か月後経過観察)
治療にかかった費用:25,920円

頬部の脂漏性角化症のレーザー治療前後の写真
頬部の脂漏性角化症 左が受診時 右が治療終了時

症例3

50歳代の女性です。顔のシミの除去目的で来院されました。局所麻酔の注射のあとスキャナ付き炭酸ガスレーザーとQスイッチレーザーを照射しました。

照射回数1回 来院回数4回(初診時、治療時、治療1か月後、4か月後) レーザー照射費用(2箇所)61,900円,その他の費用13,920円,合計75,820円

その他の費用の内訳:
初診料3,300円,再診料(3回)4,950円,薬剤費(軟膏、鎮痛剤など)1,380円,トラネキサム酸内服(60日分)2,640円,ビジダームテープ1,650円

右頬部の脂漏性角化症のレーザー治療前後の写真
右頬部の脂漏性角化症 左が受診時 右が治療終了時

症例4

60歳代の男性です。顔のシミの除去目的で来院されました。顔面すべてに脂漏性角化症(個数200個以上)が多発しています。局所麻酔剤含有クリームを60分間顔全体に塗って、治療直前に大きい脂漏性角化症に対して麻酔の注射をおこないました。1つ1つにスキャナ付き炭酸ガスレーザーとQスイッチレーザーを照射しました。写真は顔面右半分ですが、全顔を治療しました。

照射回数1回 来院回数4回(初診時、治療時、治療1か月後、6ヶ月後) レーザー照射費用(全顔)275,000円,その他の費用19,090円,合計294,090円

その他の費用の内訳:
初診料3,300円,再診料(3回)4,950円,照射時:眼球保護コンタクトレンズ使用費2,200円, 麻酔クリーム代3,300円,薬剤費(軟膏、鎮痛剤など)1,380円,トラネキサム酸内服(90日分)3,960円

顔面の右半分の脂漏性角化症の治療後の写真
顔面の右半分の脂漏性角化症 左が受診時 右が治療終了時。

症例5

60歳代の男性です。顔のシミの除去目的で来院されました。局所麻酔剤含有クリームを60分間顔全体に塗って、頬部にはさらに麻酔の注射をおこないました。1つ1つにスキャナ付き炭酸ガスレーザーとQスイッチレーザーを照射しました。

照射回数1回 来院回数3回(初診時、治療時、治療1か月後、)レーザー照射費用(全顔)330,000円,その他の費用21,540円,合計351,540円

その他の費用の内訳:
初診料3,300円,再診料(3回)4,950円,照射時:眼球保護コンタクトレンズ使用費2,200円, 麻酔クリーム代3,300円,薬剤費(軟膏、鎮痛剤など)2,180円,トラネキサム酸内服(90日分)3,960円, ビジダームテープ1,650円

顔全体の脂漏性角化症のレーザー治療前の写真
顔全体の脂漏性角化症 受診時
顔全体の脂漏性角化症のレーザー治療後の写真
顔全体の脂漏性角化症 治療終了時

 

6.治療の流れ

  • STEP1

    予約

    当院は完全予約制です。ご予約は「予約サイト」から承っております。

    自費レーザー治療予約バナー

    「自費レーザー治療 カウンセリング・経過診察の予約」から「シミ・そばかす・脂漏性角化症のご相談」を選択ください。

    「シミ・そばかす・脂漏性角化症」のご相談

    脂漏性角化症の個別治療を希望される場合

    全顔の脂漏性角化症の治療でなく、個別に治療を希望される場合は、以下のことをあらかじめご承諾ください。

    • 治療希望箇所をお決めになられてからご来院をお願いします。
    • 治療希望箇所は患者様に決めていただいております。当院が治療したほうが良いかどうかを決めることは一切ありません。
    • カウンセリング当日、医師の診察により脂漏性角化症と診断がついたものから、治療希望箇所を教えていただきます。
    • 個別治療の場合、1回の見積りおよび1回の治療で対応可能なのは10箇所までです。
    • 個別の治療の場合、顔の一部の範囲を指定して「このあたりを(医師におまかせして)治療」するといった対応はおこなっておりません。治療希望箇所は患者様に明確にご指定いただいております。
  • STEP

    初診・再相談

    写真撮影

    ビジアでの撮影風景
    ビジアでの撮影風景

    画像解析機で写真撮影をおこないます。

    診察・カウンセリング

    診察風景1
    診察

    気になる症状をお伺いし、治療の提案をおこないます。当日の治療はおこないません。

  • STEP

    治療の予約

    カウンセリング時にご提案させていただいた治療のご予約は、予約サイトからお取りいただけます。

  • STEP

    治療

    スキャナ付炭酸ガスレーザー治療風景

    治療の手順

    1)頬部のわずかに盛り上がった脂漏性角化症に局所麻酔の注射をおこないます。歯科治療で使う麻酔と同じです。
    2)スキャナ付き炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)で脂漏性角化症を浅く蒸散させます。

    脂漏性角化症の治療ステップ1
    手順1)-2)

     

    3)スキャナ付き炭酸ガスレーザー治療後には痂皮が残ります。
    4)痂皮をふき取った状態です。これでほとんどの脂漏性角化症の細胞は蒸散しましたが、それでも見えない脂漏性角化症が残っています。

    脂漏性角化症の治療ステップ3-4
    手順3)-4)

     

    5)見えない脂漏性角化症の細胞をピコ秒アレキサンドライトレーザーにて破壊します。
    6)レーザー照射後、見た目は変わりませんが、見えない残存した細胞が破壊されています。

    脂漏性角化症の治療ステップ5-6
    手順5)-6)

     

    7)治療部位にはビジダームテープという創傷保護剤を2週間貼ります。
    治療時間は麻酔の時間を除き5分程度です。実際は麻酔後の待ち時間、治療後の傷の手当の説明時に時間を要します。

    脂漏性角化症の治療ステップ7
    手順7)

    疼痛対策

    1)治療個数が数個の場合

    治療する脂漏性角化症に注射麻酔(キシロカイン注射液)を注射します。この麻酔は歯科治療をするときに使用する麻酔とおなじものです。

    2)全顔のシミ治療の場合

    顔の広範囲にある脂漏性角化症の治療では、顔全体の麻酔をします。1)麻酔クリームの使用と2)注射の麻酔による神経ブロックをおこないます。疼痛をなるべく少なくして十分な治療をおこなうことが、仕上がり、再発の予防に重要です。

    ※麻酔の注射は注射時に痛みがあります。効果は3時間程度です。注射麻酔を導入することで疼痛がかなり軽減されました。「射時に痛み」は我慢お願いします。

    1)麻酔クリームを塗布した様子
    1)麻酔クリームを塗布した様子
    顔面の神経ブロック
    2)顔面の神経ブロック

    眼球の保護対策

    ピコ秒レーザーを使用する場合は眼球の保護が必須です。保護には眼科用の麻酔液を点眼して、コンタクトシェルを入れます。コンタクトレンズの経験がなくても、痛みや不快感がなく眼球を保護します。

    眼球保護のためのコンタクトシェル
    眼球保護のためのコンタクトシェル
  • STEP

    治療経過

    治療後の経過診察は治療後から1週間後、1か月後、4か月後です。1週間後では治療部位に感染がないこと、治療部位に皮膚が新しくできてきていることを確認します。1か月後は色素沈着の程度を確認します。4か月後は色素沈着がうすくなっていることを確認します。

    炎症後色素沈着

    レーザー治療後から上皮化が完了するまで2週間かかります。上皮化とは皮膚の表面の傷が完全に修復されることです。上皮化すると脂漏性角化症があった部位はピンク色の新しい皮膚になっています。その後、ほとんどの人では炎症後の色素沈着がはじまります。お湯で火傷を負ったことがある方は、火傷のあとが茶色の皮膚になった経験をされたと思います。皮膚はいったん炎症が起こると、一過性に色素沈着がおきます。通常は上皮化直後からはじまり、色の濃さのピークは1~1.5か月ごろです。その後、徐々に色が薄くなり、早い人で6か月、普通は1年~1.5年月で消失します。

    脂漏性角化症PIH経過2
    脂漏性角化症治療後の炎症後色素沈着
    炎症後色素沈着が濃く出る傾向にある人

    以下の方は色素沈着が通常よりが長引く傾向があります。

    脂漏性角化症が大きい
    脂漏性角化症に厚みがある
    生まれつき肌の色が濃い
    日に焼けている
    ピルを内服している

7.脂漏性角化症のレーザー治療料金

脂漏性角化症のレーザー治療料金はこちらをご覧ください。

 
  •  

8.執筆・監修・更新情報

この記事の執筆者写真

この記事の執筆者

豊福 一朋医師

公益社団法人日本皮膚科学会認定
皮膚科専門医/医学博士/経営管理学修士(MBA)

メッセージ

脂漏性角化症のページをご覧いただきありがとうございます。私は1991年に九州大学皮膚科に入って以来、国内外でシミの原因となるメラニンの研究をおこなってきました。2005年の開業以来、レーザーでのシミ・そばかす、脂漏性角化症、太田母斑、ADMの治療をおこなっています。シミの治療は私のもっとも得意とする分野です。

美容皮膚科治療の中で脂漏性角化症を含めたシミの治療は難しいと言われています。それはシミの種類が多く、簡単には見分けがつかないからです。また一人の顔にさまざまな種類のシミが同時に存在していることも、治療を難しくしています。シミならピコレーザー、肝斑であればトーニングと簡単にはいかないものです。では、どんな医者がよいのでしょうか?私は皮膚科専門医あるいは形成外科専門医が、顔を十分に観察してどこにどんなシミがあるかを的確に説明できるなら信頼して治療をまかせられると思います。

近隣にそのような医師がいない場合、当院で一度カウンセリングを受けてみませんか。カウンセリングで治療を押し付けること一切ありません。安心して受診ください。

経歴

  • 1991年

    長崎大学医学部卒業

  • 1991年

    長崎大学病院泌尿器科、九州大学病院皮膚科にて卒後研修

  • 1994年

    九州大学大学院医学研究科入学。
    同年、カナダ医学奨学金(Royal Canadian Medical Foundation)にて
    カナダ・アルバータ州立大学皮膚科(エドモントン)に留学

  • 1997年

    九州中央病院皮膚科医長

  • 1998年

    九州大学大学院医学研究科修了(医学博士)

  • 1999年

    米国国立衛生研究所(NIH)(メリーランド州ベセスダ)研究員

  • 2001年

    佐賀県立病院皮膚科医長

  • 2002年〜2004年

    慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)

  • 2005年

    山手皮膚科クリニックを開設


                                                                                     脂漏性角化症レーザー治療の概要

診療区分 自由診療
照射出力等 ピコ秒アレキサンドライトレーザー 1~4J/c㎡
炭酸ガスレーザー 1~10mJ/c㎡
治療期間及び回数 治療回数は1回
施術によるリスク・副作⽤ 照射に際しては局所麻酔含有クリームあるいは麻酔注射剤を使用します。
治療後、照射部位は炎症がおこります。
治療部位は痂皮、びらんになり、上皮化するまで2週間かかります。
施術に要する費⽤(レーザー照射料金のみ)
別途診察料金、抗生剤などの費用が必要。
部分照射(5×5mm) ¥11,000
部分照射(10×10mm)¥33,000
全顔照射 ¥132,000~¥660,000
承認区分 炭酸ガスレーザー(コア)、ピコ秒アレキサンドライトレーザー(ピコシュアプロ)は国内承認機器です。

注)治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
治療に用いる医薬品および機器は当院の医師の判断の元、個人輸入の続きをおこなったものです。
個人輸入において注意すべき医薬品等についてはこちらをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1.html