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体のイボ ・ Body warts

お腹・背中・体にイボがたくさんできる原因とは|病気なのか・見分け方・治療

お腹や背中、胸に小さなイボがたくさんできて、少しずつ増えてきた。何かの病気ではないか、うつるのではないかと心配になる方は少なくありません。体に多発するイボの原因と、当院がどう診断し、どう治療しているかをご案内します。

更新日:2026年8月11日/皮膚科専門医 豊福一朋 監修

お腹や背中、胸に小さなイボが多数できている状態のイメージ。数が少しずつ増えていく経過をたどることがあります。

このページの要点

なぜ増えるのか
ウイルス性イボは、皮膚の小さな傷から侵入したHPVが表皮で増殖して生じ、かいたり触れたりすることで自分の別の部位に広がります。数がここまで増えるかどうかには、皮膚の免疫の働きが関わると当院は考えています
病気なのか
体にイボがたくさんできている状態の多くは良性のイボです。ただし短期間に急激に増えた場合や、治療をしても治りにくい場合には、皮膚以外の原因が関わっていないかを調べることがあります
向いている方
  • お腹・背中・胸に、小さなイボが多発している方
  • 気になる所だけでなく、全体をまとめて取りたい方
  • 保険の液体窒素を繰り返しても取り切れなかった方
治療の対象
ヒトパピローマウイルス(HPV)による良性のイボ(ウイルス性疣贅)。体に多発している場合、1個ずつ診断名を確定することは現実的ではありませんが、当院はこの状態をウイルス性イボの多発として診断し、その治療として行います
体で特に大切なこと
胸腹部・背中は炎症後色素沈着が100%起こります。薄くなるまで1年〜1年半(長い方で2年程度)かかります。上皮化までは約14日
受診の流れ
初診は診察・カウンセリングとテスト照射のみ(当日の本治療なし)。お見積りは別の日にご予約いただきます
費用(税込)
1回の治療あたり300個以上は1個330円、299個以下は最低料金一律99,000円。299個以下は1回2部位まで。体は前面と後面を同日に治療できないため、範囲が広い場合は複数回に分かれます。1回あたりの数が299個以下になる場合は、そのつど最低料金がかかります
当院の姿勢
「気になる所だけ」「予算に合わせた部分治療」「イボ取り放題」は行いません。治療を希望される範囲の中で、術者(院長)が拡大鏡で確認したイボを、患者様が気づいていない小さなものも含めて照射します

体のイボの治療を選ぶ前に

イボの治療に、唯一の正解はありません。何を優先するかによって、選ぶ治療が変わります。当院が指標として選んだのは、イボの数を減らすことです。

皮膚科の診断は、視診(肉眼所見)を中心に、診察用光源で皮膚を照らし拡大鏡で観察する方法、撮影画像、問診情報を総合して行います。皮膚の病変は互いに似ているため視診の解釈に幅があり、担当する医師の専門性・臨床経験・知識・技量によって診断や治療の提案が異なることは、医学的に通常の範囲です。

お腹や背中に、イボがたくさんできるのはなぜですか?

答え

ウイルス性イボは、皮膚の小さな傷から侵入したHPVが表皮で増殖して生じ、かいたり触れたりすることで自分の別の部位に広がります。数がここまで増えるかどうかには、皮膚の免疫の働きが関わると当院は考えています。

同じようにHPVに触れても 数個で止まる方 自然に消えることもある 体幹全体に 広がる方 この差を分けているのは皮膚の免疫の働き イボの自然消退には細胞性免疫が関わり、 難治例では免疫不全の精査が挙げられています
同じようにHPVに触れても、数個で止まる方と体幹全体に広がる方がいます。当院は、この差を分けているのは皮膚の免疫の働きだと考えています。

研究でわかっていること

ウイルス性イボは、皮膚の小さな傷から侵入したヒトパピローマウイルス(HPV)が表皮の基底細胞に感染し、表皮の分化にともなって増殖することで生じます[1]。すでにあるイボをかいたり触れたりすることで、自分の別の部位に広がります。

イボが自然に消えるときには、HPVに感染した細胞を排除する免疫の働き(細胞性免疫)が関わります。良性の病変ができた方の多くは、最終的にこの免疫の働きを獲得し、病変が退縮することが報告されています[2]。

一方でHPVの感染では、細胞が壊れることも血流にウイルスが乗ることもなく、ウイルスが増えて放出される過程が炎症を伴いません。免疫がウイルスの存在に気づきにくい状態が続くことが、イボが長く残る一因と考えられています[2]。

日本皮膚科学会のガイドラインでも、多発したイボの治療の進め方の中で、難治例では免疫不全の精査が挙げられています[1]。

当院が考えていること

体にイボ様のできものが多数生じる背景には、ウイルス性のものと、体質によるものがあります。当院は、そのどちらであっても、数がここまで増えるかどうかを分けているのは皮膚の免疫の働きだと考えています。

同じようにHPVに触れても、数個で止まる方と、体幹全体に広がる方がいます。この差を説明できるのは、ウイルスの側ではなく、それを排除する側の働きだと考えているためです。

当院が、目立つイボだけを取るのではなく、視認できるイボをまとめて除去する方針をとっているのは、この考え方によります。

この考え方は、当院が治療の経過から整理したものであり、確立された治療の機序として証明されているものではありません。

まとめて除去したあとに何が起こると当院が考えているかは、多発したイボのページで詳しくご案内しています。

多発したイボのレーザー治療 費用の決まり方・取り放題との違い・治療痕・再発について

体中にイボがたくさんできるのは、何かの病気ですか?

答え

体にイボがたくさんできている状態の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)による良性のイボ(ウイルス性疣贅)です。命に関わる病気ではありません。ただし、短期間に急激に数が増えた場合や、治療をしても治りにくい場合には、皮膚以外の原因が関わっていないかを調べることがあります。

多くは良性のイボです

お腹・背中・胸に小さなイボが多発している状態は、皮膚の小さな傷から侵入したHPVが表皮で増殖し、かいたり触れたりすることで自分の別の部位に広がった結果であることが多く、良性の変化です[1]。数が多いこと自体が、重い病気を意味するわけではありません。

治りにくい場合には、免疫の働きを調べることがあります

日本皮膚科学会のガイドラインでは、多発したイボの治療の進め方の中で、難治例では免疫不全の精査が挙げられています[1]。その背景として、イボが自然に消えるときにはHPVに感染した細胞を排除する免疫の働き(細胞性免疫)が関わることが知られており[2]、数が増え続ける場合や治りにくい場合には、その働きの状態が問われることになります。

診察をおすすめする状態

  • 短期間に急激に数が増えた
  • 治療をしても治らず、繰り返している
  • 1つだけ形や色が違うものがある、大きくなってきたものがある
  • 出血する、じくじくしている

これらに当てはまる場合は、まず診察をお受けください。当院で治療を行わない病変については、病理検査が必要になりうる病変についてをご覧ください。

自分のイボがウイルス性かどうかは、診察で分かりますか?

答え

数が少なければ、診察と拡大鏡で見分けられます。一方、体に数十個から数百個ある場合、1個ずつ診断名を確定することは現実的ではありません。当院は、この状態をウイルス性イボの多発として診断し、その治療として行います。

イボの数 数個 数十〜数百個 診察と拡大鏡で 1個ずつ 見分けられます 1個ずつの確定は 現実的では ありません ウイルス性イボの多発として診断します
イボの数によって、診断のしかたが変わります。数十個から数百個ある場合、当院はこの状態をウイルス性イボの多発として診断し、その治療として行います。

数によって、答えが変わります

イボが数個であれば、視診と拡大鏡(ダーモスコピー)で、ウイルス性イボか、脂漏性角化症(老人性イボ)か、皮膚軟性線維腫(アクロコルドン)かを見分けられます。

しかし体に多発している場合は事情が違います。数十個から数百個の病変ひとつひとつに診断名を付けて回ることは、実際の診療ではできません。見た目が似た病変が混じることもあり、境界があいまいなものもあります。

診断しないという意味ではありません

1個ずつ確定できないことと、診断しないことは別です。当院は、体に多発した状態をウイルス性イボの多発として診断し、その治療として行います。治療する病変は、術者が診察用光源と拡大鏡で確認したものです。

「イボ」と呼ばれるもののうち、ウイルス性疣贅はHPVの感染によるもので、脂漏性角化症と皮膚軟性線維腫はHPVの感染症ではありません[1]。

ウイルス性イボと、見た目が似た別のできものの違い
見分けの軸ウイルス性イボ(この治療の対象)脂漏性角化症(老人性イボ)皮膚軟性線維腫(アクロコルドン)
主な原因ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染加齢・紫外線による皮膚の変化加齢や摩擦による良性のできもの
性質多発し、かいたり触れたりで広がることがあるウイルス性ではなく、うつらないウイルス性ではなく、うつらない。首やわきにできやすい
当院での対応体幹の多発例を、コアでまとめて蒸散(このページの治療)別のメニューで治療(老人性イボのページ)当院では治療していません

病理検査が必要になりうる病変について

病理検査(生検)が必要となる可能性がある病変について、当院で治療を行うことはありません。視診上、悪性腫瘍や前がん病変等の可能性を否定できない病変については、保険医療機関での精査および病理検査をおすすめしています。

体のイボをレーザーで除去すると、傷跡や色素沈着は残りますか?

答え

胸腹部・背中では、炎症後色素沈着が100%起こります。薄くなるまで1年〜1年半(長い方で2年程度)かかります。かさぶたは上皮化まで約14日です。治療痕が残らないことをお約束はできません。

かさぶた(上皮化まで) 約7日 色素沈着(約20%) 3〜6か月 かさぶた(上皮化まで) 約7日 色素沈着(約50%) 3〜6か月 胸腹部・背中 かさぶた(上皮化まで) 約14日 色素沈着(100%) 1年〜1年半
体は顔よりも経過が長くかかります。胸腹部・背中は炎症後色素沈着が必ず起こり、薄くなるまで1年〜1年半(長い方で2年程度)かかります。

体は、顔よりも経過が長くかかります

治療後、照射部位には炎症が起こり、かさぶた・びらんとなります。上皮化までは体で約14日(顔は約7日)かかります。その後に炎症後色素沈着や炎症後紅斑が生じ、時間をかけて薄くなっていきます。

当院の治療実績では、炎症後色素沈着が起こる割合は、顔で約20%、頸部で約50%、胸腹部で100%です。胸腹部・背中は色素沈着が生じやすく、薄くなるまで1年〜1年半、長い方で2年程度かかります。体のイボの治療をお考えの方には、この点を必ずお伝えしています。

かさぶたが取れるまでは1日2回のワセリン塗布が必要で、日焼け止め・お化粧ができない期間があります。

瘢痕について

大きいイボの治療痕には、瘢痕が残ることがあります。肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性は低いものの、体質や治療部位(特に胸腹部)によっては、治療痕が盛り上がって治ることがあります。治療痕が残らないことをお約束はできません。

当院はこの期間も治療の一部だと考えています

治療した部位の全体にかさぶたができ、上皮化までのケアが必要になります。当院は、この期間の負担も含めて治療の一部だと考えています。短時間で済ませることや、ダウンタイムを最小限にすることを優先される方には、当院の治療は向きません。

体に多発したイボは、保険診療でまとめて取れますか?

答え

保険診療では、多発したイボを短期間にまとめて取ることはできません。液体窒素凍結療法は1個ずつ処理する治療で、1回に扱える数と時間に限りがあるためです。また、同じ疾病について保険と自費を併用すること(混合診療)は認められていないため、保険で取れる分を取って残りを自費で、という進め方もできません。

保険適用 液体窒素凍結療法 推奨度A・第一選択 電気凝固(イボ焼灼法) 推奨度B ヨクイニン内服 推奨度B 自費診療(当院の治療) 炭酸ガスレーザー 推奨度B 標準治療が無効だった場合の 選択肢の1つとして推奨
日本皮膚科学会のガイドラインにおける、イボ治療の位置づけです。液体窒素は保険適用で推奨度A・第一選択、炭酸ガスレーザーは自費で推奨度Bとされています[1]。

保険で受けられる治療

  • 液体窒素凍結療法:推奨度A・保険適用[1]
  • 電気凝固(イボ焼灼法):推奨度B・保険適用[1]
  • ヨクイニンエキス内服:推奨度B・保険適用[1]

液体窒素は第一選択とされる治療です。一方で、凍結の強さが十分でない場合には消失率が下がることが比較試験で示されており、手技によって結果に差が出ることが知られています[1]。数十個から数百個が対象になると1回では終わらず、通院を重ねることになります。

当院でも以前は液体窒素による治療を行っていました。数が多い方の場合、通院の回数が多くなり、イボの数そのものを減らすには至らなかったというのが、当院の経験です。

レーザー治療の位置づけ

レーザーによる治療は、ガイドラインで推奨度Bとされています。炭酸ガスレーザーについては、標準治療が無効であった場合の選択肢の1つとして推奨されており、保険適用外である点への配慮が求められています[1]。ガイドラインでは、1つの治療法に長く固執せず、3か月をめどに治療法を変更していくことも示されています[1]。

体のイボ:保険診療と自費診療(当院)の違い
観点保険診療自費診療(当院)
主な治療液体窒素凍結療法/電気凝固/ヨクイニン内服スキャナ付炭酸ガスレーザーによる蒸散
1回で扱える数限られます(1個ずつ処理します)治療を希望される範囲の中で、視認できるイボをまとめて処理します
通院回数多くなりやすい(複数回)原則まとめて(テスト照射・経過診察を含む)
費用保険適用全額自己負担(自由診療)

保険と自費は併用できません

同じ疾病に対して、同一の医療機関で保険診療と自費診療を併用することは、混合診療として認められていません。体のイボの治療をどちらで受けるかは、最初に決めていただく必要があります。保険診療をご希望の場合は、保険皮膚科として液体窒素凍結療法などで対応します。

山手皮膚科クリニックでは、体のイボをどう治療しますか?

答え

スキャナ付炭酸ガスレーザー「コア」で、治療を希望される範囲の中で確認できるイボを1つずつ蒸散します。診察用光源と拡大鏡で、患者様ご自身が気づいていない小さなイボも含めて照射します。体の前面と後面は同日には治療できません。

スキャナ付炭酸ガスレーザーが深さ・大きさを一定に保ち平坦に蒸散する断面の図解
スキャナ機能で深さ・大きさを制御し、皮膚を平坦に蒸散します(上:スキャナ付/下:通常型の断面比較)。

スキャナ付炭酸ガスレーザー「コア」で蒸散します

盛り上がったイボは、皮膚から出た部分を薄く削る(蒸散させる)必要があり、炭酸ガスレーザーを用います。スキャナ機能により、コンピュータ制御で深さ・大きさを一定に保ちながら、カンナで削るように平坦に蒸散します。コアは国内承認機器です。

体に数百個ある場合、難しいのは1個1個の照射そのものではなく、それをくり返しても精度が落ちないようにすることです。深さの制御を機器が担うことで、術者が1個ごとに判断する負担が減り、長時間の照射でも条件を揃えやすくなります。機器の詳細は スキャナ付炭酸ガスレーザー「コア」のページ でご確認いただけます。

「気になる所だけ」の治療は行いません

体のイボは、患者様が気づいている病変だけがすべてではありません。診察すると、ご本人が認識していない小さなイボが周囲に多数見つかることがよくあります。目立つイボだけを取ると、周囲に残った小さなイボが後から目立ち、「きれいに取ったのに元に戻った」と感じられることがあります。

当院が行わないこと:

  • 予算に合わせて、範囲や個数を区切った部分治療
  • 「気になる所だけ」を1個・数個だけ取る対応
  • 個数無制限の「イボ取り放題」といった定額制

治療当日の進め方

治療を希望される範囲を蛍光ペンでマーキングし、クリーム麻酔(約45分)を行います。治療直前に鎮痛剤と胃薬を内服し、麻酔を拭き取りながら1つずつ蒸散します。必要に応じて注射麻酔を追加します。照射後はワセリンを塗布し、必要な場合に創傷保護テープを貼付します。体の前面(胸・お腹)と後面(背中)は、同日には治療できません。

体のイボの治療費用はいくらですか?

答え

自由診療です。治療費はイボの個数で決まり、1回の治療あたり300個以上は1個につき330円、299個以下は最低料金一律99,000円です。体は前面と後面を同日に治療できないため、範囲が広い場合は複数回に分かれます。1回あたりの数が299個以下になる場合は、そのつど最低料金がかかります。別途、ご相談・カウンセリング料、お見積り料、麻酔代、薬剤費が必要です。

見積りで確認したイボの数 299個以下 300個以上 最低料金 一律 99,000円 1個につき 330円 総額の目安(レーザー治療費・税込) 300個 99,000円 500個 165,000円 1,000個 330,000円
治療費は見積りで確認したイボの数で決まります。299個以下は最低料金一律99,000円、300個以上は1個につき330円です。体は前面と後面を同日に治療できないため、範囲が広い場合は複数回に分かれます。

体の治療で、費用が増える条件

体のイボの治療で、費用が複数回に分かれる条件
条件内容費用への影響
前面と後面体の前面(胸・お腹)と後面(背中)は、同日に治療できません両方を希望される場合は別の日に分かれます。1回あたりの数が299個以下になる場合は、それぞれに最低料金がかかります
2部位までの制限1回の治療で行う数が299個以下の場合、1回で治療できるのは2部位までです(300個以上はこの制限はありません)部位が多いと回数が分かれ、そのつど最低料金がかかります

このほか、クリーム麻酔代は部位によって金額が異なります(胸・背中上・背中中は3,300円、腹・背中下は4,400円)。

お見積りは実施日の翌日から4か月間有効です。ご自宅で検討していただき、費用がご予算を超える場合は、治療を見送っていただいて構いません。最新の料金は 料金表 でご確認いただけます。

料金表の全項目、費用の考え方、お見積りで何が確定するのか、いわゆる「取り放題」との違いについては、多発したイボのページでご案内しています。

多発したイボのレーザー治療 費用の決まり方・取り放題との違い・治療痕・再発について

当院の体のイボ診療の体制と実績

当院の体制

体のイボのレーザー治療は、お見積りの診察から照射まで、すべて院長(豊福医師)が担当します。院長が診察用光源と拡大鏡で病変を確認し、区分して数え、お見積りと治療方針を決めたうえで、レーザーを照射します。看護師が照射を行うことはありません。

腹部の治療希望範囲を区分し拡大鏡で確認したイボを計数する様子
治療を希望される範囲を区分し、拡大鏡で確認したイボを計数してお見積りします(腹部の例)。

治療にあてている時間

体のイボのレーザー治療は、1件あたりの時間がかかります。院長は1日の診療枠の多くをこの治療にあてています。

当院の多発したイボのレーザー治療実績(2025年12月1日〜2026年2月28日)
項目実績
治療を行った営業日数58日
多発したイボのレーザー治療件数170件
予約確保時間の合計160時間30分
1件あたりの平均治療時間約57分
顔・首・デコルテのいずれかを含む件数146件
からだ(胸・腹・背中)を含む件数102件

1件平均約57分という時間は、確認できるイボをまとめて治療するために必要な時間です。予約件数・予約時間・治療部位の記録は、当院が採用している予約システムから抽出したデータをもとに集計しています。

当院は2005年の開院以来、レーザーによるイボ・シミの治療に取り組んできました。

体幹に多発したイボの治療症例(治療前後)

答え

体幹(胸・お腹・背中)に多発したイボを、スキャナ付炭酸ガスレーザーでまとめて蒸散した症例です。自由診療で、費用・経過・主なリスクを併記しています。

症例:体幹(胸・お腹・背中)に多発したイボ

体幹に多発した体のイボのレーザー治療 上が治療前・下が治療直後
体幹(胸・腹・背中)に多発したイボです。上が治療前、下が治療直後(かさぶたができた状態)です。

体幹に多発したイボを、院長が診察用光源と拡大鏡で確認し、スキャナ付炭酸ガスレーザーでまとめて蒸散した症例です。

部位:体幹(胸・腹・背中)/治療内容:スキャナ付炭酸ガスレーザーによる蒸散/治療回数:体の前面(胸・お腹)と後面(背中)は同日に治療できないため、複数回に分けて実施/費用(税込):レーザー治療費は、お見積りで把握した個数により1回ごとに算定します(1回の治療あたり300個以上は1個330円、299個以下は最低料金一律99,000円)。このほかに、ご相談・カウンセリング料、お見積り料3,300円、クリーム麻酔代・麻酔塗布料、薬剤費がかかります/主なリスク・副作用:照射部位の炎症、かさぶた・びらん(上皮化まで約14日)、炎症後色素沈着・炎症後紅斑、瘢痕などの治療痕が残る可能性があります。胸腹部・背中は炎症後色素沈着が生じやすく、薄くなるまで1年〜1年半(長い方で2年程度)かかります。効果・経過には個人差があります。自由診療です。

体のイボの治療は、初診から治療までどのような流れですか?

答え

完全予約制です。初診は診察・カウンセリングとテスト照射のみで、当日の本治療は行いません。お見積りは別の日にご予約いただきます。お見積りは実施日の翌日から4か月間有効で、治療はその後のご予約です。

カウンセリング当日に、お見積りはお出ししていません

初診(カウンセリング) 診察・カウンセリング+テスト照射 お見積り(別の日) 区分して計数し、費用と時間を確定 治療(さらに別の日)
初診の日にお見積りをお出しすることはありません。初診・お見積り・治療は、それぞれ別の日にご来院いただきます。

分けている理由

お見積りでは、院長が診察用光源と拡大鏡で治療範囲全体を確認し、部位ごとに区分して数えます。この作業と、治療に必要な時間(確保する予約枠)の確定には、まとまった時間が必要です。カウンセリングの枠の中で同時に行うことはできません。

体の場合、テスト照射の経過を見る必要もあります。上皮化まで約14日かかるため、初診でテスト照射を行い、かさぶたの経過を確認したうえで治療に進みます。

  1. 予約(WEB)予約サイトから「多発したイボ(ウイルス性イボ)のご相談」でご予約ください。
  2. 初診・診察・テスト照射拡大鏡で治療対象のイボを確認します。小さなイボ3〜4個にテスト照射を行い、照射→かさぶた→紅斑→治癒の経過を小さな範囲で体験していただきます。テスト照射に費用はかかりません。当日の本治療は行いません。
  3. お見積り(別の日)院長が治療範囲全体を確認し、部位ごとに区分して数え、費用と治療に必要な時間を確定します。お見積り料金は3,300円(税込)で、実施日の翌日から4か月間有効です。
  4. 治療治療を希望される範囲をマーキングし、クリーム麻酔(約45分)を行います。治療直前に鎮痛剤と胃薬を内服し、麻酔を拭き取りながら1つずつ蒸散します。体の前面と後面は同日には治療できません。
  5. 経過診察約1か月後に経過を確認します(経過診察料1,650円)。治療部位の炎症後色素沈着は、体では1年〜1年半(長い方で2年程度)で薄くなっていきます。

治療範囲は顔面・頸部・体幹です。体幹のうち腸骨より下(下腹部・そけい部・股)と、腕・脚、およびワキ単独は対象外です。

山手皮膚科クリニック院長 豊福一朋

この記事の執筆・監修

豊福 一朋(とよふく かずとも)

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医・医学博士・MBA

体に多発したイボは、1個ずつ診断名を確定して回ることが現実的ではありません。当院はこの状態をウイルス性イボの多発として診断し、その治療として行っています。数がここまで増えるかどうかを分けているのは、皮膚の免疫の働きだと考えています。だからこそ、目立つ所だけを取るのではなく、確認できるイボをまとめて除去します。「気になる所だけ」「予算に合わせて」といった部分治療や、個数無制限の取り放題は行いません。1件に平均約57分をかけ、私自身がお見積りから照射まで担当しています。

経歴
  • 1991年 長崎大学医学部卒業
  • 1994年 カナダ・アルバータ州立大学皮膚科に留学
  • 1998年 九州大学大学院医学研究科修了(医学博士)
  • 1999年 米国国立衛生研究所(NIH)研究員
  • 2002〜2004年 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)
  • 2005年 山手皮膚科クリニックを開設

自費診療に関する表記

体のイボのレーザー治療の概要
診療区分自由診療
照射出力等スキャナ付(フラクショナルモード搭載)炭酸ガスレーザー「コア」 0.5〜4J/c㎡
治療期間・回数テスト照射ののち治療(原則1回・経過により追加することがあります)。体の前面と後面は同日には治療できません。約1か月後に経過診察
リスク・副作用照射に際してクリーム麻酔剤または麻酔注射剤を使用します。治療後、照射部位に炎症が起こり、かさぶた・びらんとなって上皮化まで体で約14日(顔は約7日)かかります。治療痕(炎症後色素沈着・炎症後紅斑・瘢痕など)が残る可能性があり、治療痕が残らないことをお約束はできません。炎症後色素沈着は胸腹部・背中で1年〜1年半(長い方で2年程度)で薄くなります。肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性は低いものの、体質や治療部位(特に胸腹部)によっては治療痕が盛り上がって治ることがあります。注射麻酔を使用した場合は内出血が生じることがあります。
費用(税込)治療費 1回の治療あたり300個以上は1個につき ¥330、299個以下は最低料金一律 ¥99,000。別途、診察料・お見積り料・麻酔・薬剤費等が必要です。使用機器:スキャナ付炭酸ガスレーザー「コア」。
承認区分炭酸ガスレーザー(コア)は、国内承認機器です。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会尋常性疣贅診療ガイドライン策定委員会:尋常性疣贅診療ガイドライン2019(第1版).日本皮膚科学会雑誌 129(6):1265-1292,2019
  2. Stanley MA:Epithelial cell responses to infection with human papillomavirus.Clinical Microbiology Reviews 25(2):215-222,2012

お腹・背中・胸に多発した体のイボを、まとめて取りたい方へ。院長がお見積りから照射まで担当します。初診は診察・カウンセリングとテスト照射のみで、当日の本治療は行いません。

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