WEB予約 マイページ

外傷性刺青

こちらのコンテンツは、院長の豊福一朋が自身のこれまでの研究ならびに経験、関連書籍、学術報告などをもとに独自に作成したものです。将来において当院における治療方法、治療後の処置、使用機器、治療の流れなどについて内容が変更となる可能性があります。

 

 

1.外傷性刺青の症状

外傷性刺青(がいしょうせいしせい)とは、皮膚に傷を負い、異物が皮膚内(真皮)に残ったまま傷が治癒した後、残った異物の色が透見される状態です。

真皮に色素を入れる刺青(入れ墨)と同じメカニズムから「外傷性刺青」または「外傷性タトゥー」といわれます。

外傷性刺青の症状

さまざまな形の外傷性刺青

外傷性刺青の写真(手背)
数年前に手背に刺さった鉛筆の芯が残って外傷性刺青になっている。
外傷性刺青の写真(上腕)
子供時代に鉛筆で上腕を刺されて、そのあとが外傷性刺青になった。
外傷性刺青の写真(顔鼻下)
路上で転倒して顔面に擦過傷を負い、鼻下の傷痕が外傷性刺青になった。
外傷性刺青の写真(下眼瞼)
交通事故で眼瞼に受傷し、下眼瞼の傷痕が外傷性刺青になった

2.外傷性刺青の原因

外傷性刺青は皮膚の傷から真皮層に異物が入り込むことで起こります。傷が治っても異物の色が透見されます。

外傷性刺青の原因となるもので、最も多いのは黒鉛です。

子供の頃、皮膚に鉛筆やシャープペンが刺さったあとに黒、青黒の色素が皮膚に残ることがあります。

鉛筆やシャープペンの芯の黒鉛が異物として真皮にのこっています。

次に多いのが事故です。アスファルト道路で転倒した場合、アスファルト(原油由来の炭化水素)、砂や非常に細かな石片などが皮膚に残ってしまうことがあります。

海でウニを踏んで、足底に外傷性刺青が残った方もいらっしゃいました。

ウニのトゲは非常に細く誤って素足で踏んだ際に、皮膚に刺さり、残ったトゲの先端が真皮に迷入することがあります。

数個あればメスで切開してトゲ抜きピンセットで取り出すことが可能ですが、多数の場合はすべて取り出すのは不可能です。

このような時、傷が治ってから外傷性刺青となった場合はレーザーをつかって治療することがあります。

外傷性刺青の皮膚構造イラスト
外傷性刺青の皮膚の様子。真皮に異物が残ってしまっていて、色が透見されてます。異物の色、異物の深さで色が変わります。同じ鉛筆の芯でも深い層にあるほど、青味がかってきます。

3.外傷性刺青の治療

外傷性刺青では真皮に黒鉛、アスファルトのタールなどが存在しています。レーザーはこれらを細かく破壊します。

レーザーは波長によって、ルビー、アレキサンドライト、Nd:YAG(ヤグ)レーザーがあります。これらのレーザーは各波長で色素への吸収や皮膚の深達度が違います。

Qスイッチルビーレーザーは黒や青色への吸収がよく、外傷性刺青の治療では保険適用となっています。

Qスイッチルビーレーザー

Qスイッチルビーレーザー ナノスターRの写真
Qスイッチルビーレーザー ナノスターR

 

Qスイッチルビーレーザーの特徴に関しては「Qスイッチルビーレーザー」を参照してください。

治療のメカニズム

外傷性刺青のレーザー治療のメカニズムのイラスト
1)真皮の異物の色素が外傷性刺青の原因になっている。2)Qスイッチレーザーは異物を細かく破壊する。3)細かく破壊された異物は貪食細胞に取り込まれリンパ管から排出される。

4.治療のながれ

    • TEP1

      予約

      当院は完全予約制です。ご予約は「予約サイト」から承っております。クリニック受付ならびにお電話では予約の受付はいたしておりません。

      「予約サイト」へいき、選択メニューボタン

      予約バナー

      から 「外傷性刺青」のご相談 を選択ください。

      「外傷性刺青」のご相談

    • STEP

      初診・再相談

      • 外傷性刺青のレーザー治療をご希望の方は、先ず「保険レーザー治療 カウンセリング」の診察にご来院いただいております。診察時に診断と治療方法の説明をおこないます。
      • 前回相談日ならびに前回レーザー治療から1年以上経過している方は、再度診察(再相談)「保険レーザー治療 経過診察」が必要です。
      • 当院は方針として、診察と治療は同時におこなっておりません。レーザー治療までに2回のご来院が必要です。
      • 必要時、診察前に洗顔または部分的な洗浄をお願いしております。範囲が狭い場合は、診察室でお化粧を拭き取らせて頂くことがあります。
      • 当院では、個包装のメイク落とし、洗顔料、化粧水、乳液、日焼け止め、使い捨てタオルとヘアバンドをご用意しております。診察後にお化粧直しをご希望の場合は、患者様ご自身にてご用意願います。
      • 診察・診断をおこない、医師が外傷性刺青の治療について説明いたします。
      • 治療希望部位の面積を計測し、おおよその治療面積をお伝えいたします。※実際の治療面積は、治療時に確定します。
      • レーザー治療を前提とした診察・相談・治療の実施について、患者様の年齢制限を設けております。ご相談及び施術ともに、満19歳以上の方を対象とさせていただきます。
      写真撮影

      写真撮影をおこないます。

    • STEP

      治療の予約

      太田母斑・ADMのレーザー治療は、当院WEB予約サイトから「保険レーザー治療 施術」のご予約をお取りいただきます。

    • STEP

      レーザー治療

      治療についての詳細が入ります。自由に記事をカスタマイズ可能です。

      1)洗顔

      顔にある外傷性刺青では、日焼け止めやお化粧をメイク落としと洗顔フォームを使用して完全に落としていただきます。化粧が残っているとレーザーの効果が弱まります。

      2)麻酔

      注射による麻酔

      注射剤による麻酔をおこないます。

      3)眼球保護

      医療用コンタクトシェル

      レーザーの光は目に有害です。瞼の外傷性刺青を治療する時、レーザー光が薄い瞼の皮膚を通過して眼球を損傷することがあります。眼球を保護すために医療用コンタクトシェルを装着します。
      ※眼瞼周囲の治療の場合、特殊な医療用コンタクトシェルを使用します。

      コンタクトシェルの装着は、麻酔点眼薬の点眼後に医師が行います。治療前に普段使用しているコンタクトレンズは外していただきますので、当日は眼鏡でご来院されるか、コンタクト保存容器と保存液をご持参ください。院内にて購入することも可能です(税込370円)。

      コンタクトシェル
      眼の周囲の太田母斑、ADMを治療する場合、滅菌した眼球保護用コンタクトシェルを使用して眼をレーザー光から保護します。
      保護ゴーグル

      外傷性刺青が眼瞼やその周囲に存在しないときでも、眼球を保護する必要はあります。専用のゴーグルを瞼の上に置きます。

      4)レーザー照射

      レーザー照射時は、専用ゴーグルや医療用コンタクトを装着していても赤い光が見えますが、眼球は保護されています。

      5)治療後の処置

      抗炎症作用のある軟膏を塗布します。その後、氷冷剤で10~20分冷却していただきます。ご自宅で冷やしていただく必要はありません。照射部には水疱や、軽度の出血がみられることがあります。

    • STEP

      経過観察

5.料金

外傷性刺青のレーザー治療料金はこちらをご覧ください。

外傷性刺青レーザー料金

6.よくある質問

  • レーザー治療でどれくらい消えますか?期間、限界について教えてください。

    外傷性刺青の原因になっている異物の深さと厚さにより治療期間が異なります。異物が真皮に厚く存在している場合、上層の異物から下層に順に治療されます。複数回の治療が必要なことがあります。レーザーで治療できる深さに限界があります。レーザーが届かない深さに異物の残存すると治療後にも色が薄く残る可能性があります。この場合、レーザーの出力を上げたり、繰り返し治療することは危険です。表皮のメラノサイト(色素細胞)が破壊され、回復しない白斑になります。

  • 治療時に痛みはありますか?

    麻酔なしだと痛みがあります。当院では局所麻酔の注射で無痛にする場合と、氷で冷やして皮膚の感覚を鈍くしてレーザーを照射する場合があります。

  • 目の回りも治療できますか?

    眼瞼の治療では、コンタクトシェルという眼球の保護具を使用します。使用の際しては麻酔の点眼をおこなうので、コンタクトレンズの経験がない方でも楽に装着ができます。装着は医師がおこないます。

  • 治療後のメイクはできますか?

    治療後2~3日でかさぶたができますので、その上からメイクをしていただいてかまいません。顔面の治療当日から4日目まで治療箇所への『基礎化粧品の塗布』『日焼け止めの使用』『お化粧』はできません。治療部位以外ではメイクは可能です。

  • 口唇でも治療できますか。口唇の外傷性刺青の治療をレーザーでおこなった場合、白くなると聞きましたが本当ですか?

    口唇の治療は可能です。 口唇が白くなるというのは、照射したレーザーにより口唇粘膜下の異物が発熱して周囲の口唇組織に熱が波及した結果熱傷となり、その後瘢痕になったことが考えられます。レーザーの照射時に照射範囲を小さくして適切な出力で照射することで避けられると思います。口唇赤色が熱傷の原因になることも考えられます。口唇は血管に富んだ組織で、それゆえ赤みがあります。そしてその赤みは血液中の酸化ヘモグロビンの色が関係しています。レーザーの波長が赤色(酸化ヘモグロビン)へ吸収されると照射部に熱傷と起こして、そこが瘢痕となり白くなる可能性はあります。ルビーレーザーの波長は694nmで酸化ヘモグロビンにはほとんど吸収されません。アレキサンドライトレーザーの波長は755nmで酸化ヘモグロビンへの吸収はわずかです。一方Nd:ヤグレーザーの波長は1064nmで酸化ヘモグロビンによく吸収されます。Nd:ヤグレーザーでの治療は熱傷を起こす可能性があります。熱傷をおこした場合、白い瘢痕になる可能性があります。

7.執筆

この記事の執筆者写真

この記事の執筆者

豊福 一朋医師

公益社団法人日本皮膚科学会認定
皮膚科専門医/医学博士/経営管理学修士(MBA)

メッセージ

テキストが入ります…(省略)

経歴

  • 1991年

    長崎大学医学部卒業

  • 長崎大学病院泌尿器科、九州大学病院皮膚科にて卒後研修

  • 1994年

    九州大学大学院医学研究科入学。
    同年、カナダ医学奨学金(Royal Canadian Medical Foundation)にてカナダ・アルバータ州立大学皮膚科(エドモントン)に留学

  • 1997年

    九州中央病院皮膚科医長

  • 1998年

    九州大学大学院医学研究科修了(医学博士)

  • 1999年

    米国国立衛生研究所(NIH)(メリーランド州ベセスダ)研究員

  • 2001年

    佐賀県立病院皮膚科医長

  • 2002年〜2004年

    慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)

  • 2005年

    山手皮膚科クリニックを開設