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単純性血管腫

こちらのコンテンツは、院長の豊福一朋が自身のこれまでの研究ならびに経験、関連書籍、学術報告などをもとに独自に作成したものです。
将来において当院における治療方法、治療後の処置、使用機器、治療の流れなどについて内容が変更となる可能性があります。

血管腫治療アイキャッチ画像

1.単純性血管腫とは

単純性血管腫は赤ワイン色を示すことからポートワイン血管腫とも呼ばれます。原因は皮膚真皮の毛細血管の局所的な異常(奇形)です。生まれたときにすでに存在して、通常は均一な紅斑です。紅斑の色は明るいピンク色から濃い紫色まで様々です。表面は平坦で、周囲との明瞭がはっきりしています。血管腫の主病変が真皮のどの深さに位置するかで、浅在性、深在性、びまん型に分類されます。自然消退はしませんが、皮膚の厚さが加齢に伴って厚くなるため退色する場合もあります。反対に色が濃くなったり、盛り上がって腫瘤を形成する場合もあります。発生の頻度は男性より女性に多く、好発部位は顔面と頸部ですが、四肢にも比較的多く見られます。

うなじの平坦な単純性血管腫(ウンナ母斑)

顔面の単純性血管腫 年月とともに赤色が増して、盛り上がってきている。

正中部母斑・サーモンパッチの写真
サーモンパッチ(正中部母斑)

2.単純性血管腫の治療

治療は色素レーザーが第一選択です。顔の単純性血管腫は年齢を重ねると盛り上がってくる場合があり、できるだけ早期の治療をおすすめします。
サーモンパッチ(正中部母斑)は年齢とともに薄くなり、盛り上がりません。
小児は成人に比べ皮膚が薄く血管腫が浅い所に存在するため治療によく反応します。小児の場合治療開始が早ければ早いほど治療回数は少なく、治療効果も優れています。
年齢が高くなり、血管腫が結節状に盛り上がったものにはレーザーが無効な場合もあり、外科的に切除することもあります。

色素レーザー(VビームⅡ)

血管病変の治療には波長595nm(ナノメートル)のロングパルス色素レーザー(ダイレーザー)を照射するシネロン・キャンデラ社のVビームⅡが優れています。
VビームⅡはシネロン・キャンデラ社のVビームの後継機種です。シネロン・キャンデラ社レーザーの特徴ダイナミッククーリングディバイス(DCD)という冷却装置がついていることです。このDCDはレーザー照射の直前に冷却ガスを皮膚表面に吹き付けて、その次の照射されるレーザーの熱から表皮を守ります。このDCDにより安全に治療することが可能となっています。また、DCDは冷却することで照射時の痛みを緩和もおこないます。脱毛に使用するロングパルス・アレキサンドライトレーザー(ジェントルレース)や色素レーザー(Vビーム、VビームⅡ)にはこのDCDが装備されています。
VビームⅡについての詳細はホームページの「レーザー治療機器紹介 VビームⅡ」をご覧ください。

シネロン・キャンデラ社VビームⅡ

VビームⅡ先端部 照射直前に先端部から冷却ガスを噴射して治療部位を熱から保護します。

ダイナミッククーリングディバイス(DCD)による冷却のイメージ
ダイナミッククーリングディバイス(DCD)による冷却のイメージ

ダイナミッククーリングディバイス(DCD)による冷却のイメージ レーザー照射の直前に冷却ガスを噴射して治療部をあらかじめ冷却します。直後にレーザーを照射します。あらかじめ冷却することにより高い出力で安全に病変部の血管を破壊することが可能となります。

山手皮膚科クリニックのVビームⅡの治療対象

  • 毛細血管拡張症(保険診療での治療は40㎠まで)
  • 単純性血管腫※当院で顔面・頸部(鎖骨より上)に存在する単純性血管腫の治療が可能です。
  • サーモンパッチ(正中部母斑)
  • 老人性血管腫※自費治療

3.治療の流れ

  • 1

    予約

    当院は完全予約制です。ご予約は「予約サイト」から承っております。

    保険レーザー治療予約

    から「単純性血管腫」のご相談を選択してください。

    「単純性血管腫」のご相談

  • STEP

    初診・再相談

    写真撮影

    写真撮影をおこないます。

    診察・カウンセリング

    診察イメージ画像

    気になる症状をお伺いし、治療の提案をおこないます。当日の治療はおこないません。

  • STEP

    治療の予約

    カウンセリング時にご提案させていただいた治療のご予約は、予約サイトからお取りいただけます。

  • STEP

    治療

    治療についての詳細が入ります。自由に記事をカスタマイズ可能です。

    治療間隔・回数・費用

    • 照射面積や治療箇所に関わらず、保険診療での照射間隔は3か月+1日です。
    • 同一箇所に対する治療回数は3~5回です。
    • 正常組織への影響を考慮し、同一箇所への色素レーザー治療は、他院での治療回数を含めて原則5回を限度としております。
    • 他院での治療回数がすでに5回を超える場合は、最終治療から6か月を経過後に当院での初回治療を行います。また、当院での初回治療から1か月後に効果判定の経過診察にご来院いただきます。明らかな効果がみられないときにはそれ以上の治療はおこないません。
    • レーザー料金は照射面積によって変動します。
    • 肉眼で確認できる範囲よりも、血管の存在範囲は広いため、患者様の想定されている面積よりもレーザー照射面積は広くなります。

    照射手順

    1. 洗顔:照射部のお化粧や日焼け止めは完全に落としていただきます。
    2. 眼球保護:専用のゴーグルを使用します。コンタクトシェルを使用する場合は、麻酔点眼液を点眼後に医師が眼瞼内に挿入します。
    3. レーザー照射:照射ごとに冷却ガスが皮膚表面に噴射され、皮膚を保護し痛みを緩和します。照射時の痛みはありますが、安全に治療を行うため麻酔は使用せずに実施します。
    4. 照射後の処置:照射部位に抗炎症作用のある軟膏を塗布します。その後、アイスノンで5~10分間冷却して終了となります。ご自宅での冷却は不要です。

    照射後の処置やスキンケアについて

    • レーザー照射後は照射部位に発赤、膨疹、局所的に内出血(紫斑)や点状出血が生じることがあります。内出血(紫斑)や点状出血が生じた場合、完全に消退するまでに2~4週間ほどかかります。
    • 治療箇所の表皮に強く炎症が生じた場合、炎症後色素沈着がみられる(肌が茶色くなる)ことがありますが数か月で消退します。
    • レーザー光の形状が円形であり、スポット中央のエネルギー密度が高くなっているため、照射直後の膨疹や発赤はややまばらな状態となります。
    • まれに水ぶくれができます(特に血管腫の治療では頻度が高くなります)。水ぶくれができた場合、治療箇所が瘢痕となる可能性が高くなります。すぐにご連絡いただき受診をしてください。
    • 治療当日は、入浴、飲酒、運動はお控えください。シャワー浴は可能です。
    • 単純性血管腫、サーモンパッチ(正中部母斑)の治療では、治療後4日間1日2回朝晩の洗顔後に軟膏を塗布していただきます。軟膏を塗布する期間は治療箇所への基礎化粧品・日焼け止めの塗布、お化粧はできません。
    • 毛細血管拡張症の治療では、治療箇所へのお化粧は翌日から可能です。基礎化粧品の塗布は、治療当日晩の洗顔後から可能です。
    • 顔面の老人性血管腫の治療では、治療当日晩の洗顔後から基礎化粧品の塗布が可能です。日焼け止めの塗布・お化粧はカサブタが取れてから可能となります。
    • 照射部へのマッサージや強い摩擦は少なくとも1週間はお控えください。

    注意事項

    • 治療希望箇所に日焼け、肝斑、炎症後の色素沈着、炎症後紅斑、皮膚炎、湿疹、痒み、カサブタがある場合、治療をお受けいただけません。
    • 安全に治療を行うために、治療期間中は日焼けを避けてください。日中外出時は日焼け止めを必ず使用してください。日焼けをした後や大事なご予定がある前は少なくとも2週間あけていただいております(状態によっては治療できない場合があります)。
    • 治療前後3日間は、一部のニキビ治療薬(デュアック配合ゲル、ベピオゲル、ディフェリンゲル、エピデュオゲル)、ピーリング石鹸の使用を中止してください。
    • 治療箇所が顔面の場合、治療効果を減弱させるため、VビームⅡによる治療期間中はトレチノインやレチノール配合化粧品の使用をお控えください。
    • 光線過敏症、妊娠中、過去に金製剤の抗リウマチ薬内服歴がある方、イソトレチノイン内服中および内服終了から30日を経過していない方は治療をお受けいただけません。同意書の提出をもって、該当しないことの申告となります。
    • レーザー治療は人為的に熱傷を生じさせ治療対象を破壊または変性させるものであるため、治療後には、発赤、灼熱感、痛み、痒み、水疱、炎症後の色素沈着などの症状が見られる可能性があります。また、色素脱失、瘢痕を生じる可能性が全くないわけではありません。
    • 治療における患者様の効果に対する期待は様々です。さらに治療における患者様の皮膚の反応も様々です。医療には多くの不確実、不確定の要素が含まれており、医療行為に確実性はありません。したがって、治療に際してはこの点をご理解いただき、治療前の患者様のご期待に対してご満足いただけない
    • 場合でも、既に実施された治療費の返金はいたしておりませんのであらかじめご了承ください。

    4.費用

    単純性血管腫の治療は保険適用です。

    面積(単位 ㎠) 保険点数 自己負担額(30%)
    10㎠以下 2,172点 ¥8,140
    10㎠以上~20㎠以下 3,212点 ¥9,640
    20㎠以上~30㎠以下 3,712点 ¥11,140
    30㎠以上~40㎠以下 4,212点 ¥12,640
    40㎠以上~50㎠以下 4,712点 ¥14,140
    50㎠以上~60㎠以下 5,212点 ¥15,640
    60㎠以上~70㎠以下 5,712点 ¥17,140
    70㎠以上~80㎠以下 5,672点 ¥18,640
    80㎠以上~90㎠以下 6,212点 ¥20,140
    90㎠以上~100㎠以下 6,712点 ¥21,640
    100㎠以上~110㎠以下 7,212点 ¥23,140
    110㎠以上~120㎠以下 7,712点 ¥24,640
    120㎠以上~130㎠以下 8,212点 ¥26,140
    130㎠以上~140㎠以下 8,712点 ¥27,640
    140㎠以上~150㎠以下 9,212点 ¥29,140
    150㎠以上~160㎠以下 9,712点 ¥30,640
    160㎠以上~170㎠以下 10,212点 ¥32,140
    170㎠以上 11,212点 ¥33,640

    保険点数算出方法) 照射面積が10平方センチメートルを超えた場合は、10平方センチメートル又は その端数を増すごとに所定点数に500点(自己負担分¥1,500)を加算します。ただし、8,500点(自己負担分¥25,500)の加算が限度となります。