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ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入アイキャッチ画像

1.ヒアルロン酸とは 

2.ヒアルロン酸注入がよく効く症状

山手皮膚科クリニックでは顔のエイジングケアにヒアルロン酸注入をおこなっています。以下のような症状は早い人では30歳代から出現します。これらがエイジング(加齢)の初期症状です。40歳以上では多くの方に1つ以上の症状があるのではないでしょうか。

  • おでこの丸みがなくなり平らになってきた
  • こめかみがくぼんできた
  • 上まぶたが重くなり、目が小さくなってきた
  • ほうれい線が気になる
  • 頬が下がってきている
  • 頬が痩せてきて影ができている
  • マリオネットラインが気になる
ヒアルロン酸注入が効果ある症状
ヒアルロン酸注入で改善できる症状. これらの症状は顔のたるみの症状でもあります。

3.顔の輪郭の変化と老化の原因

エイジングケアでのヒアルロン酸注入で、加齢によって起こるさまざまな現象、顔のたるみ、顔の輪郭の変化を修正できます。顔を若返らせることができます。

顔のたるみ、顔の輪郭の変化はどのようにして起こるのでしょうか。

顔の皮膚とその下の構造は下の図のように、骨、筋肉・SMAS、皮下脂肪、真皮、表皮の5層からなります。これが同時多発的に劣化することで、顔にはたるみが生じ、顔の輪郭が変化します。

顔にはたるみや輪郭を修正するために、どこの劣化部位を治療するかを見極めることが結果を左右します。これは医師の経験と技量がものを言います。写真、外観、皮膚や骨の状況を総合的に診断して、どの部分を優先的に治療するかを、患者様のご意見も参考にしながら決定していきます。

顔の組織の模式図
顔の組織の模式図. 顔の皮膚の組織は外側から表皮(厚さ約0.06~0.2㎜)、真皮(厚さ約2㎜)、SAMS、結合組織、骨の順番になっています。骨の表面(骨膜)からは支持靭帯が真皮まで樹木状の伸びていて、表皮、脂肪組織をしっかりと顔の骨格に繋ぎとめています。どこか単一の部分が加齢により劣化していることは稀です。ほとんどの場合、複数の部位の劣化が顔の老いをつくっています。

骨、筋肉・SMAS、皮下脂肪、真皮、表皮の変化は主に以下のようなものです。これらについて、説明していきます。

  1. 顔の骨が減っていく
  2. 顔の脂肪が減って下に下がる
  3. 皮膚を顔に固定している支持靭帯とSMAS(スマス)がゆるむ
  4. 表情筋が年を取る
  5. 肌のハリと弾力性がなくなる

1)顔の骨が減っていく

顔のたるみに骨の老化が関係していることは、意外なことではないでしょうか。皮膚科医の私もヒアルロン酸注入を始める以前は知りませんでした。

骨の老化は顔のたるみの大きな原因です。骨は顔の輪郭をつくる土台です。歴史番組などで発掘された頭蓋骨から縄文人や弥生人の顔、さらにおおよその年齢を再現することができるのは、頭蓋骨の形状で顔の輪郭が決まるからです。

骨も老化します。加齢により骨密度が減り、収縮します(体積が減ります)。これを骨吸収(骨萎縮)といいます。とくに骨吸収のおこりやすい部位は決まっています。

顔で骨吸収のおこりやすい部位は①額、②こめかみ、③目(眼窩)、④鼻、⑤顎、⑥顎の6か所です。これらの部位の変化が顔の輪郭を変化させて、たるみをつくります。

頭蓋骨と骨の萎縮
加齢による骨吸収が輪郭におよぼす影響. ①前額骨の吸収で眉の上が凹み、眉が突出したような額になります。②側頭骨の吸収ではこめかみが凹みます。顔の形は若いときは逆三角形ですが、こめかみの凹みにより歳をとった顔の形はおにぎり型にかわります。その結果、顔が大きく見えるようになります。③眼球を収納する眼窩が広くなると、眼が落ちくぼみます。④梨状孔の拡大で鼻が横に広がります。⑤ほお骨、上顎骨の吸収により頬が平坦になります。顔が全体的に平面になります。⑥下顎骨の吸収が起こると顎が短くなり、顔の縦幅が短くなります。顎の短縮と両側頬部脂肪のたるみが相まってマリオネットラインを形成します。

 

2)顔の脂肪が減って下に下がる

顔の脂肪は、皮膚の浅いところにある脂肪(浅層脂肪)と深いところにある脂肪(深層脂肪)とに分けられます。加齢とともに脂肪も減っていきます。

とくに深層脂肪の減少は顔の凹凸の原因となります。

顔面の脂肪分画の図
頬部の深層脂肪 深部の脂肪は➀下眼窩内脂肪、➁内側頬部脂肪、➂深部内側頬脂肪体、➃側方眼輪筋下脂肪、➄頬脂肪の5つに分かれています。

加齢により、①の眼窩内脂肪は前方に突出して、アイバック(eye bag)と呼ばれるふくらみをつくります。中顔面(眉から鼻下まで)の脂肪組織はいつくかの分画に分かれています。区画により変化が異なります。一般にと顔面の外側の脂肪は萎縮して容量が減ります(下図の③頬中間脂肪)。

一方、顔の内側では、脂肪の萎縮による容量の減少は少なく、むしろ脂肪が沈着して容量が増します。内側の脂肪(①の下眼窩脂肪、②の内側頬部脂肪)は自身の重みで下垂します。

 

加齢による脂肪の変化
加齢による脂肪の変化

【下顔面】

③の下顎脂肪には脂肪が沈着して内側下方に移動します。これがマリオネットラインの原因の一部になります。脂肪の沈着が強いとブルドック型のたるみ顔になります。

3)皮膚を顔に固定している支持靭帯とSMAS(スマス)がゆるむ

SAMS(スマス)

顔では脂肪組織の下にSMASがあります。SMASは薄い膜でできている表在性筋膜のことです。Superficial MusculoAponeurotic Systemの略で「スマス」と読みます。

スマスは真皮と脂肪組織をしっかり深部の筋肉や骨に固定し、皮膚を支える土台とした働きがあります。

スマスの主な成分はコラーゲンです。加齢によりコラーゲン量が減少すると、脂肪組織と真皮の重さを支えきれずに下方に弛緩します。

美容医療での顔のたるみ治療、フェイスリフトはいかにスマスにアプローチするかが治療効果の優劣と関係します。

SMASの解剖図
顔を右斜め後方から見た解剖図. SMASは顔の表在性筋膜でおもに横顔の部分(耳の前あたりから頬の下部にかけて)に存在します。上は小頬骨筋、下は広頚筋、内側の境は口輪筋です。脂肪組織と表情筋の筋肉の層の間に存在している膜で内側ほど薄くなっています。スマスが加齢により緩むと皮膚の重さを支えきれなくなり下方に弛緩します。

支持靭帯(リガメント)

支持靭帯は骨膜から真皮まで皮膚を貫通する樹木のような形をしています。顔の骨、SAMSと真皮、脂肪組織を結びつける組織で強力な線維でできています。

支持靭帯が脂肪と真皮を顔に固定しているので、若いときは顔がキュッと締まって、小顔になっています。

支持靭帯はコラーゲンでできていてます。加齢でコラーゲン量が減り支持力が弱まると、真皮、脂肪組織が重力に逆らえずに下垂するといわれています。

支持靭帯の部位

顔面の靭帯の分布図
顔面の靭帯の分布図
支持靭帯の解剖図
顔を右斜め後方から見た解剖図. 赤い文字が支持靭帯を表しています。支持靭帯は樹木のようなイメージです。根っこは骨に付着して幹(みき)が筋膜やSMASを貫通します。その後、枝が皮下脂肪の中を分岐して広がり、真皮に付着して皮膚を顔面の固定します。支持靭帯もSMASと同様に加齢により緩みます。結果、顔は下方に緩みます。その様子を下の図に示しています。

加齢で支持靭帯は緩む
支持靭帯の加齢変化. 支持靭帯は顔の骨や筋肉と皮膚を結びつける強力な線維でできた樹木のような組織です。幹の部分が骨(骨膜)に付着して、皮膚の上層に行くに従い枝を伸ばしたように広がり、重力に対抗して皮膚と脂肪組織を支えます。支持靭帯が付着する骨吸収による位置の変化、皮下と皮下脂肪のゆるみと重力による下垂により、支持靭帯は皮膚と脂肪組織を支えることができなくなり、顔はたるみます。

4)表情筋が年を取る

年齢を重ねるにつれて、表情筋の緊張が強くなることでしわができたり、お顔の筋肉自体が衰えることでたるみも生じたりしてきます

5)肌のハリと弾力性がなくなる

加齢による真皮の劣化は肌のハリの減少と弾力性の低下の原因になります。

真皮にはコラーゲン(膠原線維)、エラスチン(弾性線維)、ヒアルロン酸などの基質ががあります。

真皮の老化の原因はおもに紫外線です。紫外線はコラーゲン、エラスチンを劣化させます。結果、肌のハリと弾力性が失われて、小じわの原因にもなります。このほか喫煙、過食なども老化の原因となります。

この領域はヒアルロン酸注入ではできません。高周波、超音波、レーザーをつかった治療が必要です。

加齢による真皮の変化
紫外線により真皮の成分であるコラーゲン、エラスチン、基質が劣化します。皮膚のハリと弾力性が失われて、小じわがでてきます。

4.顔のたるみ治療法

顔のボリュームアップと輪郭形成

ヒアルロン酸注入の効果その1は「顔のボリュームアップと輪郭形成」です。

顔の輪郭は卵型、長方形型、ベース型(えらが張っている)、丸型など様々です。若い時はなめらからなカーブをもった形をしています。特に、卵型は「オーバルシェイプ」ともいわれ、世界共通で美しいといわれる輪郭です。

この輪郭は加齢とともに変化します。側頭部は凹み、頬部がたるみブルドッグ型の頬になる傾向があります。また、顎も平坦になります。

全体的に、歳をとった顔は「ひょうたん型」となり、このゴツゴツし輪郭のせいで顏は老けて見えます。

「ひょうたん型」を若い時の「卵型」に近づけるためには、ヒアルロン酸製剤を皮膚のより深いところに注入します。

加齢による顔の輪郭の変化
加齢による顔の輪郭の変化

ほうれい線や口元、額などの深いしわ・溝の改善

ヒアルロン酸注入の効果その1は「ほうれい線や口元、額などの深いしわ・溝の改善」です。

加齢により顔はたるみ、さまざまシワが出現します。ほうれい線やマリオネットライン、額やおでこにできる深い表情じわなどです。

ヒアルロン酸製剤を真皮と皮下組織の境目付近に注入することで、しわや溝を内側から押し上げ、目立ちにくくします。

顔面の加齢による変化
顔面の加齢による変化

5.ヒアルロン酸注入の具体的な方法

ヒアルロン酸注入のおもな効果は「顔のボリュームアップと輪郭形成」と「ほうれい線や口元、額などの深いしわ・溝の改善」です。

これから具体的な治療方法についてお話しします。我々皮膚科医や形成外科医は顔の老化を評価するときに、顔を分割して考えます。顔の区分について説明します。

1)顔面の区分

ヒアルロン酸注入では顔面を上・中・下の大きく3エリアに分けます。

  • 上顔面 = 眉毛より上の額~髪の生え際
  • 中顔面 = 眉毛部~鼻下
  • 下顔面 = 鼻下~顎先

さらに前面と外側に分けます。目の外縁から垂直に下ろした線により、全面、側面と分けます。

側面に比べて、前面は加齢によりたるみやすい傾向があります。

ヒアルロン酸注入で評価する顔面の区分
ヒアルロン酸注入で評価する顔面の区分

2)上顔面の治療

上顔面の治療にかかる本数

上顔面の治療を希望される方は40歳後半~の方が多く、通常はヒアルロン酸注入剤2~3本を必要とします。

凹んだ側頭部

側頭部は、側頭筋の萎縮、脂肪の減少によって凹みができます。

また、目の外側と頬骨が浮き出てくっきりと目立つようになるので、顔がごつごつした印象になります。

側頭部にヒアルロン酸を注入することで補正します。

額のシワ

若い人の前額部は滑らかな凸のカーブを描いています。側頭部同様、加齢により額の前面の骨も痩せてきます。その結果、眉毛部の骨が浮き上がってきます。美しいカーブが失われゴツゴツした印象になります。

さらに額前面の骨の上にある前頭筋が収縮するので表情ジワができるようになります。

全額にヒアルロン酸を注入することで、額の滑らかなカーブを取りもどし、同時に前額の表情ジワも軽減できます。

額のヒアルロン酸注入図
側頭部と前額部の凹みにはこのようにヒアルロン酸を注入します。

前額骨(ひたい)への注入の実際

前額(ひたい)の下1/2は陥凹により、骨のごつごつした感じが目立っています。これに伴い額のシワも目立つようになっています。

側頭部の前額にヒアルロン酸注入
側頭部の前額にヒアルロン酸注入をおこないました。使用量はヒアルロン酸2本(2mL)です。凹みがなくなり、きれいなカーブを取り戻しました。
額のヒアルロン酸注入
額のように血管や神経が多いところでは、血管や神経の損傷を防ぐ目的で針の先端が丸みを帯びたカニューレ(鈍針)を使います。眉毛の上に局所麻酔薬の注射をおこない、カニューレ(鈍針)を挿入して矢印の方向へヒアルロン酸を注入していきます。

3)中顔面の治療

中顔面はほうれい線、ゴルゴラインの順に治療希望が多い部位です。ほかにもたくさんの治療ポイントがあります。

中顔面の治療にかかる本数

注入部位により使用する本数にはバリエーションがあります。

30歳から40歳まででは1~2本使用する場合が多いです。たるみやゴルゴラインが軽度であれば下図の①と②に注入して、1本で仕上げることも多いです。

40歳以上ですと最低2本は必要となります。

頬のボリュームの減少

ふっくらした丸い頬は、若くて美しい外観の印象をつくります。頬のボリュームが減ると顔の影ができ、疲れて老けた印象となります。

ボリュームの減少の原因は顔の深部脂肪の減少です。

ゴルゴラインの出現

加齢により下顎の骨(頬の直下)が萎縮して後退します。さらに眼輪筋保持靭帯の外側と頬部皮膚靭帯が弛んでゴルゴラインが出現します。

治療では後退して下顎の骨の上、弛んだ靭帯の下にヒアルロン酸を注入します。

ほうれい線が深くなる

ほうれい線(鼻唇溝)はヒアルロン酸注入でもっとも希望が多い場所です。

加齢による複数の要因でおこります。

  • 下顎の骨(頬の直下)が萎縮
  • 下顎靭帯のたるみ
  • 内側頬部脂肪の下垂
  • 皮膚の弾力性の低下
  • 脂肪や表情筋の痩せ

が原因となります。

顔のしわの分類
顔のしわの分類

一般的な注入部位

以下の3か所の注入するのが一般的です。

ヒアルロン酸の注入部位と量
このようなお顔でよく使用するヒアルロン酸の寮です。すべて片側①0.2-0.3㎖、②0.1-0.3㎖、③0.3㎖ 合計0.6~0.9㎖/片側となります。両側でヒアルロン酸3本(3㎖)が使用量です。

頬部が痩せている場合

頬部が痩せている場合は、上記の①~③に加えて、④頬部の陥凹部に注入します。

ヒアルロン酸注入部位と使用量
このようなお顔でよく使用するヒアルロン酸の量です。すべて片側①0.2-0.3㎖、②0.1-0.3㎖、③0.3㎖ ④0.4㎖ 合計1.0~1.3㎖/片側となります。両側でヒアルロン酸3本(3㎖)が使用量です。

4)下顔面の治療

下顔面はマリオネットラインの治療希望が多い部位です。加齢により顎が短縮することは、あまり知られていません。顎への注入により顔の印象はとてもよくなります。

下顔面の治療にかかる本数

1~2本使用する場合が多いです。

加齢による顔の変化

加齢による顔の輪郭の変化
加齢による顔の輪郭の変化

加齢による顔の変化

下顔面で加齢によっておこる変化は1)顎の短縮と2)マリオネットラインです。

 

下顎骨(あご、オトガイ部)への注入例

加齢により下顎骨(あご、オトガイ部)の骨が減少して、顎が後退して顔の縦方向の長さが短くなります。
これも顔を老けさせます。
またオトガイ筋の収縮により「梅干しジワ」が目立ってきます。
若い人でも、もともとあごが前に突出していない人は、ヒアルロン酸を注入することで顎を延長したり、前に出すことができます。これにより、顔が痩せて、小顔に見せることができます。

マリオネットライン治療中:下顎骨の骨膜上に注入後、針を引きながらオトガイ筋の深層、中層と全部で3層にヒアルロン酸を注入します。

5)口唇のボリュームアップ

セルフケアでは難しい唇のボリュームアップも、ヒアルロン酸注入でかなえられます。唇の場合は、ヒアルロン酸を皮下組織内に注入します。ほど良く盛り上がり、女性らしい魅力的な唇へと変化させます。

口唇のボリュームアップにかかる本数

1本使用です。

6)トゥルーリフト(True Lift)とMDコードでの注入法

少量でのポイント注入方法

GALDERMA(ガルデルマ)社が推奨するトゥルーリフト(True Lift)注入法とアラガン社が推奨するMD Codes(MDコード)により注入法についてお話しします。この2つの注入方法は支持靭帯の下のリフティングポイントにヒアルロン酸を少量注入して、自然なリフティング効果を得るヒアルロン酸注入法です。

下の図は顔の支持靭帯の位置を表した図です。顔のたるみではこれらの靭帯がゆるんで、下方向に皮膚と皮下組織が動くことが原因のひとつです。

ヒアルロン酸を注入する4つの支持靭帯の位置. TL1:眼窩靭帯. TL2:頬部靭. TL3:上顎靭帯. TL4:下顎靭帯

弛緩した支持靭帯の下にヒアルロン酸を注すると、支持靭帯が上方向に引き上げらえて、若い時の本来の位置に近づきます。

どこに注入するかのポイントを含め手技がマニュアル化されているので、トラブルが少ない治療方法です。

靭帯に下にヒアルロン酸注入をおこなうイラスト
トゥルーリフト(True Lift)もMD Codes(MDコード)のよる注入法も弛緩した支持靭帯の下のヒアルロン酸を注入します。これにより支持靭帯は持ち上げられて、皮膚は引きあがります。

トゥルーリフト(True Lift)

トゥルーリフト(True Lift)注入法はGALDERMA(ガルデルマ)社により啓蒙されている注入法です。
支持靭帯を支えるポイントにヒアルロン酸を少量注入し、自然な効果を得るトゥルーリフト(True Lift)注入法は、顔の脂肪のボリュームが保たれていて、顔の下垂がすすんでいない方に適しています。

眼窩靭帯(TL1)、頬部靭帯(TL2-1、TL2-2)、上顎靭帯(TL3)、下顎靭帯(TL4)の4ヵ所にヒアルロン酸を注入して顔のリフトアップをおこないます。
年齢、下垂に状況によって注入する部位や量は異なります。

 
トゥルーリフト(True Lift)注入法はGALDERMA(ガルデルマ)社により啓蒙されている注入法
GALDERMA(ガルデルマ)社が推奨するトゥルーリフト(True Lift)注入法

パターン1(左):30歳前半から40歳前半、比較的下垂が少ない方は眼窩靭帯(TL1)に0.1mL、頬部靭帯(TL2-1、TL2-2)に0.4mL(0.2mLで2か所)に注入し、全体で1.0mL注入します。

パターン2(中):40歳中ごろから50歳後半、下垂がやや強い方は眼窩靭帯(TL1)に0.1mL、頬部靭帯(TL2-1、TL2-2)に0.4mL(0.2mLで2か所)、上顎靭帯(TL3)に0.4mL、下顎靭帯(TL4)に0.1mLに注入し、全体で2.0mL注入します。

パターン3(右):60歳以降、下垂が強い方は眼窩靭帯(TL1)に0.1mL、頬部靭帯(TL2-1、TL2-2)に0.4mL(0.2mLで2か所)、上顎靭帯(TL3)に0.4mL、下顎靭帯(TL4)に0.1mLに注入し、さらに頬部に0.3mL、ほうれい線に0.2mL注入します。全体で3.0mL注入します。

MDコード

ブラジルのMauricio de Maio医師が提唱したヒアルロン酸注入法で、MDコードのMDはde Maioの頭文字をとったものです。
支持靭帯のたるみを修正して、減少した皮下脂肪のボリュームを戻します。
ALAGAN(アラガン)社により啓蒙されている注入法です。
ALAGAN(アラガン)社はボトックス(ボツリヌストキシン)注射と組み合わせて、VST®-Shape/VST®-Eyeという眉間・目じりの治療法も提唱しています。
MDコードの特徴は注入部位が細分化されていて、下垂の状況や治療希望部位から注入部位と注入量をあらかじめ正確に決められることです。
トゥルーリフト(True Lift)注入法が支持靭帯に注入するのに対して、MDコード注入法はボリュームが減少した骨に上、脂肪層の中、皮下組織などいろいろな場所に注入していきます。
ヒアルロン酸の注入量はトゥルーリフト(True Lift)注入法より多くなりますが、顔の脂肪のボリュームが減っていて、顔の下垂がすすんだ方に適しています。

1)頬部(Ck1~5)、2)下顎部(C1~6)、3)こめかみ(T1~2)、4)眉毛尾部(E1)、5)鼻唇溝(NL1~3)、6)マリオネットライン(M1~3)の6部位の各ポイントにヒアルロン酸を注入します。

アラガンが推奨するMDコード
アラガンが推奨するMDコード

6.治療のながれ

  • 予約

    当院は完全予約制です。ご予約は「予約サイト」から承っております。

    「予約サイト」へいき、上から4番目の水色の選択メニューボタン

    エイジングケア・美肌治療カウンセリング・経過予約

    から 上から3番目「顔のたるみ・ほうれい線・顔のシワ」のご相談 を選択ください。

    顔のたるみ・ほうれい線、顔のシワのご相談予約

  • STEP

    初診・再相談

    治療についての詳細が入ります。自由に記事をカスタマイズ可能です。

    写真撮影
    ビジアでの撮影風景
    ビジアでの撮影風景

    画像解析機で写真撮影をおこないます。

    診察・カウンセリング
    診察風景1
    診察

    お顔の気になる症状をお伺いします。これらがどのようなメカニズムで起こっているかをスライド、模型をつかって説明します。

    症状を改善できる治療の提案をおこないます。ヒアルロン酸注入の場合は使用する注入剤のタイプ、本数を決めて費用のお見積りをします。

    当日の治療はおこないません。

  • STEP

    治療の予約

    診察・カウンセリング時にご提案させていただいた治療のご予約は、予約サイトからお取りいただけます。

  • STEP

    治療

    1. 注入部位がすくない場合は、針の刺入部位のみ化粧を落とします。注入部位が多い場合はお顔全体の化粧を落としていただきます。
    2. 注入部位のマーキングをおこないます。
    3. ヒアルロン酸注入剤には麻酔剤が入っていますので、通常はそのまま注射いたします。疼痛を緩和するためにアイスパックで冷やす場合があります。注射する部位が多い場合、疼痛に敏感な方は麻酔クリームを塗布することがあります。カニューレ(鈍針)を使用する場合は針の刺入部位に局麻酔注射剤をあらかじめ注射します。額、口唇などの治療では局所麻酔剤により神経ブロック注射をおこないます。
    4. 治療はヒアルロン酸1本の場合、約20分、2-3本で40分、4-5本で60分程度の治療時間です。
    5. 止血を確認します。

    終了後

    • 治療直後は針の刺入部にわずかに針跡が残ります。
    • 赤み、腫れ、圧痛、疼痛、内出血が生じることがあります。
    • 抗生剤と抗ヘルペス剤を内服していただきます。これまでヘルペスができたことがなくても、注入の刺激によりヘルペスがでる場合があります。
    • 注入部位(針の刺入部)への化粧は2時間後からおこなっていただくようにしております。針の刺入部以外の化粧は直後より可能です。
    • 当日の運動、飲酒はできません。翌日から可能です。

ヒアルロン酸注入で起こり得る副作用

ヒアルロン酸注入にともないおこる副作用には出血、腫れ、赤み、かゆみ、痛みなど、治療にともない時々おこるものと、誤ってヒアルロン酸が血管内に注入されておこる重大な副作用があります。

重大な副作用には血管の閉塞による失明や組織壊死、感染症があります。このようなことが起こらないように、施術をおこなう医師は細心の注意をおこなってヒアルロン酸注入をおこないます。

内出血 

ヒアルロン酸注入治療では針を使用するため、多少の内出血をともなう場合があります。もっとも、内出血してもあとが残ることはありません。1週間程度で自然に目立たなくなります。

目の下などの皮膚が薄くて出血しやすい部位には、カニューレ(鈍針)という先がとがっていない注入針を使用して、出血がおこる可能性を最小限にします。

腫れ・赤み・かゆみ・痛み 

治療後にヒアルロン酸を注入した部位の血行が良くなると、腫れや赤み、かゆみが生じたりすることがあります。

治療後少なくとも24 時間は、飲酒、運動、入浴、サウナ、ほかに長時間など高温の場所での滞在は避けてください。

痛み 

注入後の痛みは徐々によくなります。24時間経過しても軽減しない痛み、進行する痛みは重篤な副作用に関係することがありますの

7.施術料金

ヒアルロン酸注入の料金はこちらをご覧ください。

 

 

8.よくある質問

  • ヒアルロン酸注射の際のリスクにはどんなものがありますか?

    【通常起こりえる反応】
    ヒアルロン酸注射の施術後から4週間は内出血、腫れ、むくみ、赤み、かゆみ、痛み、不自然な凹凸などの症状が起こるがあります。これらはよくある術後の症状です。通常は数日間で消失します。腫れや赤みが日に日に悪化していたり、施術箇所に白いニキビ(膿疱)ができている場合は細菌感染の可能性がありますので、速やかに対処する必要があります。不自然な凹凸は通常は徐々になじんでいきます。1~2週間後の存在する場合、気になる場合は医師が指や綿棒を使った修正することが可能です。

    【重篤な副作用】 
    非常に稀です。おこった場合は緊急に対処する必要があります。血管、とくに動脈内にヒアルロン酸が誤って注入されることで、脳梗塞、失明、皮膚の循環障害や壊死などの重篤な有害事象が起きることがあります。これらは注入後すぐに起こることが多いのですが、静脈への注入、血管の外からの圧迫による場合、時間がたってから出現します。時間が経ってから、感染症やアレルギー症状、肉芽腫、血腫、感染、注入部位の着色または退色、神経圧迫、塞栓、膿疹形成、過敏症などが起きることがあります。

  • 治療効果はいつ実感できますか?

    ヒアルロン酸注入の利点の一つは施術後から効果を実感できることです。注入されたヒアルロン酸は製剤によって、水分を吸収することがあります。その場合、2~3日は注入部位のふくらみます。「注入量が多すぎた」、「治療をやり過ぎた?」と不安になるかもしれませんが、1週間ほどで徐々に自然な仕上がりに落ち着きます。ヒアルロン酸注射後に効果を実感する期間は、一般には1年から1年半です。注入部位により、これより短くなったり長くなったりします。

  • 治療の結果が気に入らない場合、溶かすことができますか?

    薬剤を注入して溶かすことができます。

  • 痛みがありますか?

    施術では非常に細い針を用いるので、痛みは少ないとされていますが、テープやクリームの麻酔、ブロック麻酔を併用することで痛みを軽減、もしくはほぼ感じなくさせることができます。(1) 注射直後は軽い痛みを感じるかもしれませんが、ヒアルロン酸製材自体にも麻酔成分が含まれているため、徐々に痛みを感じなくなるのでご安心ください。

     

  • 効果を長持ちさせるにはどうすればよいですか。

    効果を長持ちさせるために、注入箇所を過度にさわないようにします。マッサージはよくありません。注入した部位からずれてしまうこともあります。とくに頬骨に注入した部分は注意が必要です。治療後2週間程度は”ほおづえ”はしないようにしてください。

    9.執筆

  • この記事の執筆者写真

    この記事の執筆者

    豊福 一朋医師

    公益社団法人日本皮膚科学会認定
    皮膚科専門医/医学博士/経営管理学修士(MBA)

    メッセージ

    当院のヒアルロン酸注入のページを見ていただきありがとうございます。顔のたるみの治療は様々です。効果のある順番ではフェイスリフトの手術>スレッドリフト、ヒアルロン酸注入>超音波や高周波による治療(医療用ハイフなど)となります。当院では手術以外の治療、施術をおこなっています。機器により治療では物足りない方にはヒアルロン酸注入やスレッドリフト、「針を刺すのはちょっと…」という方にはハイフ(ウルトラフォーマーMPT)、高周波治療(ダイアモンドチップ、デンシティ)があります。私は診察で、お顔を詳細に拝見して、気になる症状がどこからきているか(骨の萎縮なのか? 靭帯のゆるみなのか? 脂肪の沈着なのか?)を時間をかけて説明するようにしています。顔のたるみの原因に応じた治療の選択肢をなるべく複数ご提示できるように考えています。するしないの判断をその場で要求したり、治療の押しつけは絶対におこないません。カウンセリングをお待ちしております。

    経歴

    • 1991年

      長崎大学医学部卒業

    • 長崎大学病院泌尿器科、九州大学病院皮膚科にて卒後研修

    • 1994年

      九州大学大学院医学研究科入学。
      同年、カナダ医学奨学金(Royal Canadian Medical Foundation)にてカナダ・アルバータ州立大学皮膚科(エドモントン)に留学

    • 1997年

      九州中央病院皮膚科医長

    • 1998年

      九州大学大学院医学研究科修了(医学博士)

    • 1999年

      米国国立衛生研究所(NIH)(メリーランド州ベセスダ)研究員

    • 2001年

      佐賀県立病院皮膚科医長

    • 2002年〜2004年

      慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)

    • 2005年

      山手皮膚科クリニックを開設