自費診療のご案内

自費診療のご案内

therapy

ハイドロキノン・トレチノイン・美白化粧品

ハイドロキノン・トレチノイン

ハイドロキノンは代表的は美白剤でトレチノインと併用することで美白効果を高めます。
ハイドロキノンとトレチノインはクリニックで処方しています。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、1940年台から米国で美白剤として使われはじめ、現在では世界中で使われている歴史の長い安全性が確立された美白剤です。
ハイドロキノンは1)メラニンを合成するタイロシネースという酵素の活性を抑制、2)過剰なメラニンを産生する異常なメラニン細胞を破壊、3)メラニンの凝集したメラノソームを分解することにより、シミを消す、あるいは薄くする作用があります。
ハイドロキノンの美白効果は非常に高く、リン酸化ビタミンCや化粧品に含まれるアルブチンの約100倍の効果があるといわれています。現在までさまざまな化粧品会社が美白剤をつくってきましたが、ハイドロキノンより効果があり安全な美白剤はいまだ開発されていません。2013年、カネボウ化粧品が開発したロドデノールを配合した美白化粧品では、塗布部の正常なメラニン細胞まで破壊されて難治性の白斑がおこり、社会問題になりました。化粧品会社が美白化粧品の開発にしのぎをけずる理由は、日本では2001年の薬事法改正により、ハイドロキノンを化粧品へ配合することが許可されたものの、効果がでるような高濃度では使えないからです。ちなみに海外ではハイドロキノンは高濃度で化粧品に配合されています。
しかし、このような効果が高いハイドロキノンをもってしても、美白治療はうまくいかないものです。一般にいわれている”シミ”とは老人性色素斑、脂漏性角化症をさします。これらはハイドロキノンで外用中に薄くすることができますが消すことはできません。また、外用を中止するとシミの色は戻ってきます。老人性色素斑、脂漏性角化症では表皮の角質細胞に遺伝子異常がおこっているからです。

ハイドロキノンクリーム(6g, ロート社製)
ハイドロキノンクリーム(30g, サンソリット社製)

トレチノイン

トレチノインはビタミンAの誘導体で、難治性のニキビの治療薬として米国で認可されています。また、シワなどの皮膚の紫外線老化にも効果が認められ、有効なアンチエイジング外用剤として使用されています。トレチノインには、1)角質をはがす、2)表皮の細胞分裂を促進し皮膚の再生を促す、3)皮脂腺の働きを抑え皮脂の分泌を抑える、4)真皮のコラーゲンの生成を促し皮膚のタルミや小ジワを改善する、5)表皮内でヒアルロン酸などの合成を高め皮膚をみずみずしく保つ、などの作用があります。

トレチノイン(ジェル)(院内製剤)

ハイドロキノンとトレチノインの外用併用治療

ハイドロキノンとトレチノインを併用すること美白効果が何倍にも強力になり、難治性の色素性病変・状態に効果があります。

ハイドロキノン+トレチノインで効果がある色素性病変・状態

病変・状態 効果 外用を中止した場合
肝斑 薄くなる 20%は消失 誘因があれば出現・増悪
炎症後色素沈着 完全消失する 再発なし
薄いソバカス 薄くなる 一部は消失 大部分は再発 一部消失
肌のくすみ 薄くなる
老人性色素斑 いわゆるシミ 薄いものは消失するかも 大部分で再発

ハイドロキノンとトレチノインの外用順序

化粧水→トレチノイン→ハイドロキノン→美容液、乳液→日焼け止め・化粧品
の順に塗布します。

  • 1)メークを落として洗顔します。化粧水を使用される場合は最初に顔全体の肌になじませてください。
  • 2)指先に微量のトレチノインをとり、肝斑や色素沈着に丁寧に塗布します。このとき決して擦りこんではいけません。最初から厚く塗ったり、擦りこんだりすると皮膚に炎症がおきます。トレチノインは2~3分程度で乾きます。
  • 3)ハイドロキノンを肝斑や色素沈着とその周囲に塗ります。この時にトレチノインを塗っていない部分から内側に向けて塗り始めてください。トレチノインを塗った部分から外側へ塗り始めるとトレチノインを周囲に広げてしまうことになります。
  • 4)美容液、乳液を塗布します。夜はこれで終了です。
  • 5)朝の外用では、この上からサンスクリーン剤(日焼け止め)を塗布します。メークは上からファンデーションをして結構です。

練習期間

肝斑などで塗布範囲がひろい場合は、治療開始2週間を練習期間として塗布部位を限定します。肝斑のなかでもっとも色調が濃い部分に親指大の練習部位を決めます。この部分のみ2週間塗布をおこなってください。これにより塗布量のさじ加減がわかります。ちょっと赤くなってわずかに皮膚がポロポロと剥けるくらいが適当です。さじ加減がわかったら、治療部位全体に外用してください。
レーザー治療・熱傷後の炎症後色素沈着の場合は狭い範囲なので練習期間はかならずしも必要ではありません。最初から色素増加部全体に塗布します。

外用回数と濃度

時間に余裕があれば、朝とお風呂上がりに1日2回塗布します。時間がない場合は夜のお風呂上がり1回からはじめます。
ちょっと赤くなってわずかに皮膚がポロポロと剥けるくらいなら、そのまま継続してください。赤みが強い、皮膚の刺激感がある場合は塗布回数を1日2回なら1回へ、1日1回なら2日に1回に減らします。症状が治まれば元に戻します。
1ヵ月ほどしても効果が見られないときは1日2回であれば塗布量を増やします。やや厚めに塗布します。1日1回であれば2回にしてください。
それでも効果がないときは濃度を上げていきます。

いつまで外用するか

ハイドロキノンとトレチノインを併用してほとんどの方は肝斑が薄くなり、20%程度の方ではすべて消えてしまいます。
いつまで外用すればいいかとよく質問されます。トレチノインとハイドロキノンを外用すると肝斑が消える、あるいは薄くなると同時に肌質がよくなり、毛穴の開大が目立たなくなっているのに気づかれるはずです。これはトレチノインの効果です。また、ハイドロキノンを長く外用しても正常の皮膚の色が抜けることはありません。外用が気に入ればずっとつかってもよいと思います。シミが新しくできるのも予防できます。もちろん、いったん外用をすべて中止して肝斑が再び濃くなったら再開してもよいと思います。
市販されてる高級美白・美肌化粧品では数万円するものがありますが、うたっている効果が本当にあるかは疑問です。ハイドロキノンとトレチノインは双方あわせても¥5,400と安価ですし、市販の高級美白・美肌化粧品より効果は高いと思います。

肝斑治療例

肝斑治療前 赤い部分に肝斑が存在します。
肝斑治療後 0.04%トレチノインとハイドロキノンの外用のみで肝斑は消失しました。

ハイドロキノンとトレチノインの外用併用治療費用(税込み)

製剤 容量 保管 価格
0.04%トレチノイン(ジェル)(院内製剤) 5g 冷蔵庫 ¥3,240
0.2%トレチノイン(ジェル)(院内製剤) 5g 冷蔵庫 ¥5,400
0.4%トレチノイン(ジェル)(院内製剤) 5g 冷蔵庫 ¥6,480
ハイドロキノンクリーム(ロート社製) 6g 常温 ¥2,160
ハイドロキノンクリーム(サンソリット社製) 30g 常温 ¥7,560

カウンセリングを受けられて治療を開始されたのち、薬剤の追加が必要になった場合はクリニック窓口でご購入ください。定期来院以外は受診は必要ありません。

美白化粧品

ビタミンC誘導体がはいった美白・美肌化粧品は毎日使うことでシミを薄くして肌の調子を整えます。
ビタミンC誘導体は皮膚に浸透し、活性型ビタミンCに変わって、メラニン生産を減らしたり、できたメラニンを還元して色調を薄くしたりします。この作用によりくすみ、シミ、ソバカスを薄くします。美白作用のほか、紫外線、喫煙、睡眠不足などから生じる活性酸素(フリーラジカル)を無毒化しコラーゲン、エラスチンを保護してシワ、たるみを予防します。さらに、コラーゲンの産生作用があるので、老化したコラーゲンを新しいコラーゲンに置き換え、皮膚のハリや弾性が回復します。ニキビにも効果があります。
ビタミンC誘導体にはAPS(アスコルビルリン酸)、APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸)、VCIP(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)があります。

APS(アスコルビルリン酸)

ビタミンCにリン酸を付加したリン酸型ビタミンC誘導体です。APSの効果として美白効果、毛穴縮小効果、ニキビ改善効果があります。APSは水溶性で肌への浸透性はそれほど高くないので、皮膚表面には高い効果がありますが、皮膚深層には浸透しません。浸透率を上げるためにイオン導入器を使います。水溶性なので即効性がありますが、乾燥肌には刺激になることがあります。

APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸)

リン酸型ビタミンC誘導体にパルミチン酸を付加したもので、両親媒性(水、脂双方になじむ)の構造となり、従来のビタミンC誘導体よりもさらに機能性の高い特徴を持っています。塗布だけで高い浸透力を誇り、従来のビタミンC誘導体と比較すると約100倍の浸透力があるとも言われています。

VCIP(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)

脂溶性ビタミンC誘導体です。脂溶性は皮膚に親和性が高く、APSやAPPSにくらべて高い皮膚浸透性と効果の持続性があります。即効性はありません。水には溶けないので化粧水には配合できず、クリームや美容液に配合します。美白、アンチエイジング、ニキビにゆっくり効いていくビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体入り美白・美肌化粧品の成分

商品 APPS APS VCIP 疑似ボトックス※1 植物由来女性ホルモン様成分※2 価格
VEローション ¥4,500
VCローション ¥3,200
VBクリーム ¥3,300
V-ESTクリーム ¥4,700
VCIPモイスチャーミルク ¥3,200

※1)植物由来の疑似ボトックス:植物由来の疑似ボトックスとはスイスのペンタファーム社が開発した「シンエイク」という人工成分です。乾燥による小ジワ、目元、口元の表情ジワの改善・予防効果があります。またシワ以外の部分には皮膚の緊張を解除して肌をリラックスさせ、なめらかな状態にします。

※2)植物由来女性ホルモン様成分:植物由来女性ホルモン様成分はザクロ、プエラリア・ミリフィカ(マメ科の植物)から抽出した成分と大豆由来のイソフラボンです。これら植物由来女性ホルモン様成分は女性ホルモンのような作用があり、肌の再生作用やヒアルロン酸やコラーゲンを合成する効果があります。

ビタミンC誘導体入り美白・美肌化粧品の効能

商品 効能
美白 シワ エイジング ニキビ 保湿 即効性 持続性
VEローション
VCローション
VBクリーム
V-ESTクリーム
VCIPモイスチャーミルク