保険診療のご案内

保険診療のご案内

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更新日:2018.8.19/公開日:2017.8.14
このコンテンツは山手皮フ科クリニック 院長 豊福一朋が100%オリジナルで書いています。

酒さ(しゅさ)、酒さ様皮膚炎(ステロイド誘発性皮膚炎)

酒さ(しゅさ)は中高年の顔、とくに鼻に出現する、ぼやっとした赤みと血管の拡張が数か月から数年続く病気です。
顔があかくなる病気で酒さと似ているのは、酒さ様皮膚炎と毛細血管拡張症です。
酒さ様皮膚炎は別名、ステロイド誘発性皮膚炎と呼ばれ、アトピー性皮膚炎やお顔の湿疹にステロイド外用剤を長期にわたって使ったことにより起こる皮膚炎です。
毛細血管拡張症は酒さと似た症状ですが、かゆみなどの自覚症状がない点で酒さと異なります
酒さ、酒さ様皮膚炎、毛細血管拡張症はこれまで良い治療法がありませんでしたが、色素レーザーであるVビームIIをつかって治療することができます。
顔の赤みが酒さかどうかは診断が難しいことがあります。
酒さは中高年で多くみられ、若い人の酒さは多くありません
若い人で酒さといわれて治療されている方で、実は毛細血管拡張症であることは多いです
毛細血管拡張症の場合は、色素レーザー VビームIIがもっとも効果があります。(治療は保険適応)

酒さ(しゅさ)

酒さの症状

第1度酒さ:紅斑毛細血管拡張型

酒さ(しゅさ)の最初の症状は鼻の先端部、眉間(みけん)、顎(おとがい、あご)の赤み・ほてりがでてきます。
最初は一過性で出たり消えたりしている状態です。
その後、次第に続くようになり、毛細血管の拡張がでてきます。
気温の変化や飲酒で症状が悪くなりがちになります。
かゆみ、ほてり感、皮膚の知覚過敏などの自覚症状があります。
自覚症状があるのが毛細血管拡張症との違いです

第一度の酒さ 鼻の尖端に蛇行している毛細血管が見られます。

第2度酒さ:丘疹膿疱型

さらに症状が進行すると、ニキビに似た症状となり、皮脂の分泌も亢進します。
それとともに症状は顔全体に広がっていきます。

第2度の酒さ 毛細血管の数が増えて拡張しています。一部にニキビ様の皮疹があり、鼻はデコボコしはじめています。

第2度の酒さ あわい毛細血管の拡張がひろがっています。ニキビ様の皮疹がみれます。

第3度酒さ:腫瘤型

ニキビのような皮疹があつまってかたまりとなり腫瘤を形成していきます。
鼻の毛穴が目立つようになり皮膚の凹凸にかわっていきます。
色は赤むらさき色になり、″みかんの皮″のような外観になります。これを鼻瘤(びりゅう)とよびます。

眼型

皮膚の症状ではありませんが、目の周囲の腫れ、結膜炎、角膜炎がおこります。
皮膚の症状に先行しておこることが約20%の患者さんでおこります。

酒さの原因

原因は不明です。
皮膚局所の免疫反応の異常から、日光、精神的ストレス、飲酒、辛いものなどの刺激物の摂取、ニキビの原因となり毛包虫などの外部からの刺激にたいする感受性が高まっているという説があります。

酒さの治療

刺激を避ける

辛いものなどの刺激物、過度の日焼け、ストレスをなるべく避け、飲酒量を減らします。

内服抗生剤

ドキシサイクリン(ビブラマイシン®など)、ミノサイクリン(ミノマイシン®など)、ロキスロマイシン(ルリッド®など)の低用量内服をおこないます。通常の量の半分量を長期間内服します。

漢方薬

黄連解毒湯、加味逍遙散、桂枝茯苓丸などをその人の症状により使い分けます。

ロゼックスゲル

ガルデルマ社のロゼックスゲルはメトロニダゾールという抗菌剤が含まれたゲルで、酒さに効果があります。現在、日本国内で承認された薬です。酒さには保険適応がなく、自費診療で処方しております。

ロゼックスゲル(30g)

\4,320

ライムライト+ジェネシス

光治療とロングパルスYAGレーザーを組み合わせた治療です。酒さは皮膚の毛細血管が拡張しているので、この2つの治療器の組み合わせは高い効果があります。
治療部位は顔全体となります。酒さの赤み以外に、シミ・ソバカスの軽減、美肌、フェイスリフトの効果があります
治療効果は VビームⅡ > レーザーフェイシャル > ライムライト+ジェネシス の順となります。
ダウンタイムがないのはライムライト+ジェネシスです。軽い順番でライムライト+ジェネシス> レーザーフェイシャル > ビームⅡ の順となります。

治療の詳細は「ライムライト」の項目をごらん下さい。

ライムライト+ジェネシス費用
  価格
初回お試し ¥18,360
1回 ¥23,760
5回セット
( )内は1回あたりの費用
¥109,350
(¥21,870)

色素レーザー VビームII

色素レーザーは血管病変の治療に最適のレーザーです。
VビームⅡはシネロン・キャンデラ社の最新機器で、血管病変の治療に効果がある機器として全世界で最も多く使用されています。
厚生労働省の承認を得た機器です。
ご自身は酒さと思っていらっしゃっても、実は毛細血管拡張症であったということはよくあります。
毛細血管拡張症は保険適応で治療いたします(治療は3ヵ月ごと)。
酒さの治療ではVビームⅡの治療は自費診療となり、VビームⅡレーザーフェイシャルで治療します。
VビームⅡレーザーフェイシャルと毛細血管拡張症のVビームⅡ照射の違いは以下の表をご覧ください。

 

レーザーフェイシャル

(VビームⅡ)

VビームⅡ
対象 酒さ・赤ら顔・ニキビの跡の赤み 毛細血管拡張症
費用 自費診療 保険診療
最短照射間隔 1か月 3か月
出力 低出力 中~高出力
施術者 看護師 医師

レーザーの特徴はVビームIIをご覧ください。

シネロン・キャンデラ社 VビームII 日本国内承認治療機器

VビームⅡ費用
VビームⅡ・レーザーフェイシャル費用

酒さ・赤ら顔・ニキビの跡の赤みに効果があります。

部位 料金(税込み)
全顔(初回お試し) \10,800
全顔 \16,200
目じり~あご先 \12,960
両側頬部+鼻 \10,800
\5,400
毛細血管拡張症の場合のVビームⅡ照射(保険診療)
面積(単位 ㎠) 保険点数 自己負担額(30%)
10㎠未満 2,170点 ¥6,510
10㎠以上20㎠未満 2,670点 ¥8,010
20㎠以上30㎠未満 3,170点 ¥9,510
30㎠以上40㎠未満 3,670点 ¥11,010
40㎠以上50㎠未満 4,170点 ¥12,510
50㎠以上60㎠未満 4,670点 ¥14,010
60㎠以上70㎠未満 5,170点 ¥15,510
70㎠以上80㎠未満 5,670点 ¥17,010
80㎠以上90㎠未満 6,170点 ¥18,510
90㎠以上100㎠未満 6,670点 ¥20,010
100㎠以上110㎠未満 7,170点 ¥21,510
110㎠以上120㎠未満 7,670点 ¥23,010
120㎠以上130㎠未満 8,170点 ¥24,510
130㎠以上140㎠未満 8,670点 ¥26,010
140㎠以上150㎠未満 9,170点 ¥27,510
150㎠以上160㎠未満 9,670点 ¥29,010
160㎠以上170㎠未満 10,170点 ¥30,510
170㎠以上 10,670点 ¥32,010

保険点数算出方法) 照射面積が10平方センチメートルを超えた場合は、10平方センチメートル又は その端数を増すごとに所定点数に500点(自己負担分¥1,500)を加算します。ただし、8,500点(自己負担分¥25,500)の加算が限度となります。

※おおよその治療面積

例)鼻翼周囲と鼻翼・鼻下:10㎠以上20㎠未満

例)両側頬部:90㎠以上100㎠未満

例)顔面全体:170㎠以上

酒さ様皮膚炎(ステロイド誘発性皮膚炎)

酒さ様皮膚炎の症状

顔のアトピー性皮膚炎や湿疹にステロイドを長期外用しておこるもので、紅斑、毛細血管拡張、にきび様皮疹がステロイド外用剤をぬっているところに一致しているのが特徴です。
かゆみやほてりを伴います。
ステロイドをぬると一時的によくなりますが、やめるを症状がでるといったことを繰り返しているのも症状の特徴です。
症状が口の周囲のみにある場合も、口周囲のみにステロイド外用剤を長期間ぬっていることでおこり、口周囲炎という名前がついていて、時々診察でみられます。

酒さ様皮膚炎の原因

ステロイド外用剤を長く使っているために、皮膚が薄くなって、毛細血管が拡張することが原因です。

酒さ様皮膚炎の治療

ステロイド外用剤の中止 
ステロイド外用剤を中止するのですが、このために「リバウンド」がおこり、顔の赤みと腫れがひどくなり、じくじくした浸出液がでることもあります。
この状態が数週間から数か月おこるのですが、次第によくなっていきます。
リバウンドが強いときは、ステロイド外用剤の量と強さをじょじゅの下げていきます。
内服のステロイドをつかうことがあります。

色素レーザー 
リバウンドを克服して、ステロイド外用剤をつかわなくなっても、顔の毛細血管拡張が残ります。
毛細血管拡張があるために、顔の刺激感、かゆみが残ることがあります。
毛細血管の拡張を治療する場合、色素レーザー(VビームII)が効果があります。
治療は保険適応です。

顔の湿疹の治療でステロイド外用剤を数年間ぬっていました。外用していた部分に一致して、症状がでています。

毛細血管拡張症

治療の詳細は「毛細血管拡張症」の項目をごらん下さい。

30歳台女性 1年間酒さとして抗生剤の内服、外用をおこなっていました。診断は毛細血管拡張症です。

酒さは中高年の男性に多くみられ、若い人の酒さは多くありません。
若い人の多くは毛細血管拡張症であることが多いです。酒さでは抗生剤の長期内服で効果がありますが、毛細血管拡張症であれば効果はありません。
酒さか毛細血管拡張症かを診断することは重要です。
しかし、区別が難しこともあります。
そのようなときは、症状のある皮膚を一部、色素レーザーでテスト照射するとわかります。

酒さ、酒さ様皮膚炎治療の流れ

初診

診断のみをご希望の場合は保険診療ですので、予約なしに受診ください。

ライムライト+ジェネシス、VビームIIの治療を希望される場合は自費診療となります。ご予約ください。

  • お電話にて酒さ・酒さ様皮膚炎治療のカウンセリングを予約をしてください。診療は自費診療となります。初診料は¥3,240です。
  • カウンセリングにて治療方法と費用のお見積りをいいたします。
  • 鼻だけのレーザー照射のような狭い範囲の治療は診療に引き続き治療可能です。
  • 顔全体の広範囲な治療を希望される場合は原則後日の治療となります。
  • 遠方からお越しの場合で治療を希望される方はあらかじめ予約時にご相談ください。

2)レーザー照射のながれ

  • 治療部位の化粧を完全に落とします。
  • 照射は鼻だけの場合は5分程度、顔全体の場合は15分から20分で終了します。
  • 照射後にアイスパックで冷却して、炎症をとめるステロイド軟膏を塗布します。治療後に痛みが予想される場合は鎮痛剤を処方します。

3)治療後のケア

  • 当日やシャワー浴が可能ですが、熱いお湯や強く治療部位をこすることは避けてください。バスタブにつかって体が温まると、炎症がすすみヒリヒリ感が強くなります。
  • 入浴はレーザー照射の翌日から可能です。
  • 照射部位以外は化粧が可能です。
  • レーザー照射より4週間後に経過観察のために来院いただきます。
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