アイコン・マックスG
IPLとはIntense Pulsed Llightの略で、波長500~1200nmの広い範囲の光(可視光線)をコンピューターで制御して照射する治療です。くすみ・シミ・ソバカスなど色素病変、光ダメージ、血管拡張症治療などの幅広い効果を持っています。レーザーに比べて皮膚にマイルドに作用します。レーザーのように赤く炎症を起こすダウンタイムが少ない、あるいはないことが特徴です。
マックスG(MAX-G)は、米国サイノシュア社のIPL治療器です。スーパーフォトフェイシャル、スーパーIPLとも呼ばれています。従来のIPL機器との違いは、シミ・ソバカスなどの色素性疾患、赤ら顔の治療効果に優れている点です。とくに手背、腕、背中、脚のシミには最適な治療です。Qスイッチレーザーでは手背、腕、背中、脚のシミ治療後は色素沈着が顔に比べて2~3倍長く続きます(半年から2年)が、マックスG(MAX-G)だと大幅に短縮できます。従来のIPLではできなかった手背、背部、腕、脚のシミ・ソバカスを治療できるようになり、結婚式のドレスからのぞく上腕、背部のシミ・ソバカスの治療には最適です。

マックスG(MAX-G)と1540フラクショナルレーザーが1台のプラットフォームに装備されています。


マックスG(MAX-G)の特徴
マックスG(MAX-G)がシミ・ソバカスなどの色素性疾患、赤ら顔の治療効果に優れているのはフィルターを使用して500~1200nmの波長のうち色素、血液によく反応する光の波長帯である500~670、800~1200nmを選択的に照射できるからです。下の図は光の波長と吸光係数の関係です。光のどの波長が色素、血液によく吸収されるかを表わしています。緑色の線が赤、茶色の線の近くにあるほど、シミ・ソバカスのメラニン色素、赤ら顔の血管に効果があります。フィルターで不要な波長をブロックすることで、出力を上げても皮膚組織にダメージを与えずにシミ・ソバカス、赤ら顔を治療できます。

主な治療対象
- ● シミ、ソバカスの治療(手背、腕、背中、脚のシミも可能)
- ● くすみの改善
- ● 赤ら顔の治療
- ● 肌質の改善
- ● うぶ毛の脱毛
シミ・ソバカスに対する効果
シミ・ソバカスの治療にはQスイッチレーザーに優る治療法はありません。Qスイッチレーザーのみがシミを再発なく消すことが可能です。しかし、レーザー照射後は照射部が赤くなり、黒いかさぶた(痂皮)が1~2週間続きます。シミでは治療後に一過性の炎症後色素沈着もおこります。これらをダウンタイムといいます。レーザー治療では顔に多数のシミ・ソバカスがある場合、治療後のダウンタイムのために職場や学校を休む必要がある場合があります。
また、接客の仕事ゆえに顔を赤くできない、休日が少ない、休みがとりにくいなどの理由でレーザー治療がむつかしい方がいらっしゃいます。IPL(光治療)はダウンタイムや炎症後色素沈着がほとんどなく、そのような方に適しています。しかし、IPL(光治療)の効果はレーザーに劣るので、照射回数は3~5回程度必要です。治療を繰り返すことで、シミ・ソバカスの濃さを治療前を100として20~30くらいまで薄くすることが可能です(個人差があります)。しかし、治療をまったくやめてしまうと、40~50程度まで濃さが戻ってきます。

IPL(光治療)で一連の治療が終了したのちも、2~4カ月に1回程度の治療を継続することをお勧めします。

ちなみにQスイッチレーザーでシミ・ソバカスが再発しないのは、レーザーの出力は強いので、シミの原因となる遺伝子異常がおきた角質細胞を完全に破壊することができるからです。異常角質細胞を完全に破壊できるから炎症が強くおこり、ダウンタイムが発生します。一方、レーザーほど出力が強くないIPL(光治療)でも原因となる角質細胞にダメージを与えることができます。
ある程度の異常角質細胞は破壊されますが、一部はダメージを受けても生き残ります。ダメージをうけた異常角質細胞は一時的にメラニン細胞に色素とつくる指令が出せなくなりシミが薄くなります。時間がたってシミ・ソバカスが一部再発するのは、原因となる異常角質細胞がダメージから回復してくるからです。
マックスG(MAX-G)とほかの治療器との効果比較
マックスG | ライムライト | Qスイッチレーザー | 色素レーザー | |
ソバカス | ★★★ | ★★ | ★★★★★ | なし |
老人性色素斑 | ★★★ | ★★ | ★★★★★ | なし |
赤ら顔 | ★★ | ★★ | なし | ★★★★★ |
肌質改善 | ★★ | ★★~★★★★ ※ | なし | ★★★ |
ダウンタイム | 薄いかさぶた 5~14日 |
わずかな発赤 薄いかさぶた |
赤み3~5日 濃いかさぶた10~14日 |
高出力で顔が腫れる 紫斑形成 |
炎症後色素沈着 | なし~軽微 | なし~軽微 | 顔(3~6カ月)背部(6~18カ月) 20%の人にはおこらない |
ふつうはなし 強く照射するとおこる |
その他 | 手背、腕、背中、脚のシミも可能 | ジェネシスと併用して相乗効果あり | シミは再発しない |
※ジェネシスと併用して肌質改善の相乗効果があります。
結婚式(ブライダル)対策
ご結婚が決まりドレスを試着してみて、背部、上腕のシミ・ソバカスに気づかれる方は多くいらっしゃいます。そこでクリニックにいらっしゃるのですが、結婚式3ヵ月前だとよい治療の選択肢がありませんでした。本来Qスイッチレーザーがもっとも良い治療法なのですが、照射3カ月後だと炎症後色素沈着が残っている可能性があります。また、従来型IPLのライムライトでは背部、上腕では効果が不十分だったのです。仕方なく、色素沈着がおこらずにシミ・ソバカスが多少薄くなるケミカルピーリングをお勧めしていました。しかし、マックスG(MAX-G)は結婚式1ヵ月前でも背部、上腕のシミ・ソバカスの治療ができます。ドレスから見える肌のシミ・ソバカスにお困りの場合はご相談ください。
しかし、もっともよいのは1年前、遅くとも6ヵ月前までにQスイッチレーザーで治療することです。マックスG(MAX-G)での治療でもできるだけ3ヵ月前までには受診いただくほうが良いと思います。結婚式前に3~4週間おきに3回照射すれば、かなり消すことが可能だからです。
治療のながれ
1)ご予約から診察
- ● お電話にて IPL、光治療、マックスG のカウンセリングを予約をしてください。診療は自費診療となります。初診料は¥3,240です。
- ● カウンセリングでは肌の状況を確認して照射が可能かどうか判断いたします。 強く日焼けしている方は治療ができません。
- ● 治療は後日となります。
- ● 背部、腕、下肢のシミ治療の費用は範囲、密度で費用が異なります。診療時にお見 積りいたします。
2)照射
- 洗顔で日焼け止め(サンスクーン)、化粧を完全に落としていただきます。
- 眼球を保護する目的で専用ゴーグルを着用していただきます。
- 照射時間はお顔全体の場合で約10分間です。
- ほてり感が強い場合はクーリングをします。
- すぐにお化粧をして帰宅できます。
マックスG(MAX-G)費用(税込み )
シミ徹底治療5回プラン | \111,870※ |
ライムライト | ジェネシス | アイコン マックスG | |
1~2回目 | ○ | ○ | |
3~5回目 | ○ |
シミ・ソバカス治療機器のIPLであるライムライトとマックスG、肌のハリを改善するロングパルスヤグレーザーのジェネシスを組み合わせたダウンタイムの少ないシミ・ソバカス治療5回セットです。4週間おきに5回の治療をおこないます。
※)1回目支払い:\24,200、2回目支払い:\87,670