レーザー治療機器

レーザー治療機器

therapy

クールグライド(ロングパスルYAGレーザー)

波長1064nmのロングパルスヤグ(YAG)レーザーは赤血球の成分であるヘモグロビンには吸収されますが、メラニンや水には吸収が低く、血管腫や拡張した静脈の治療に使われます。 単発に発生した盛り上がった(ドーム状)の老人性血管腫、静脈湖、下肢のクモの巣状血管拡張、静脈瘤治療の第一選択となります。
麻酔の注射剤は使用しません。レーザー照射部の先端に接触型の冷却部があり、表面を直接冷却してレーザーを照射します。

主な治療対象

  • 血管腫(とくに老人性血管腫)
  • 静脈湖
  • 下肢のクモの巣状血管拡張
  • 静脈瘤
米国CUTERA(キュテラ)社クールグライド
クールグライドハンドピース(先端部)

レーザーの特性

レーザーの波長は黒、青、赤といった特定の色に反応します。そのため、シミ原因となるメラニン(黒、褐色)や拡張した毛細血管や静脈のなかの赤血球中のヘモグロビン(赤色)のみに反応して、他の組織を傷つけずに、色素異常や血管異常を選択的に治療することができるのです。
下のグラフはレーザーの波長とメラニン/ヘモグロビンに対するレーザーの吸収度(破壊効果)の関係を示しています。ヘモグロビンのオレンジ色の線の下にメラニン色素の赤色の線が潜った部分では、レーザーの光はメラニンよりへモグロビンにより多く吸収されて、熱に変換されやすいことを示しています。レーザーを照射するとメラニンが豊富な皮膚表面にはあまり吸収されずに、血管の中のヘモグロビン(赤血球)に選択的に吸収され、熱に変換されて異常な血管を破壊します。
VビームⅡの波長595nmの色素(ダイ)レーザーとクールグライドの波長1064nmのヤグ(YAG)レーザーが血管異常の治療の使われるのはこの特性のためです。
ヘモグロビンのオレンジ色の線がメラニン色素の赤色の線より上にあり、2つの線の間が広いほど血管への選択性が高いので、クールグライドよりVビームⅡのほうが血管への選択性が高いと言えます。

レーザーの波長は長いほど皮膚の奥深くに到達します。クールグライドのYAGレーザー(波長1064nm)は深いところまで届き、VビームⅡの色素(ダイ)レーザー(波長595nm)は浅いところまでしか届きません。
したがって、クールグライドは深いところの血管の治療を得意とし、VビームⅡは比較的浅いところの血管の治療を得意としています。

  波長 血管への選択性 深部への到達性 適応疾患
クールグライド 1064nm 老人性血管腫
静脈湖
下肢のクモの巣状血管拡張
VビームⅡ 595nm 毛細毛管拡張症
赤ら顔
単純性血管腫

治療例

老人性血管腫

治療前
ひじの内側の老人性血管腫3個を治療します。
(青矢印はシミ 部位を明確にするための目印)
治療後3か月
老人性血管腫は傷跡を残さずに消失しました。
(青矢印はシミ 部位を明確にするための目印)

静脈湖

治療前
治療後 わずかに瘢痕になっています。

下肢のクモの巣状血管拡張

治療前
治療後

下肢のクモの巣状血管拡張

治療前
治療後

治療のながれ

1)ご予約と診察

  • お電話にてクールグライドあるいは血管腫/静脈湖/下肢のクモの巣状血管拡張治療のカウンセリングを予約をしてください。診療は自費診療となります。初診料は¥3,240です。
  • 血管腫(10個以下)/静脈湖の場合、カウンセリングのみでご来院いただき、当日に治療可能です。
  • クモの巣状血管拡張の治療をご希望の方は、カウンセリングにて治療方法の説明と費用のお見積りをいいたします。当日の治療は狭い範囲の治療のみ可能です。
  • 広範囲なクモの巣状血管拡張、11個以上多発している老人性血管腫をすべて治療希望される場合は原則後日の治療となります。遠方からお越しの場合で診療後に治療を希望される方は、あらかじめ予約時にご相談ください。

2)レーザー照射

  • 化粧、日焼け止め、ボディークリームなどは化粧落としでふき取ります。
  • レーザー照射は1照射1秒です。1ヵ所あたり1~5照射します。
  • 照射後に冷却して、炎症をとめるステロイド外用剤を塗布します。

3)レーザー治療の様子

直径2.5mmの老人性血管腫です。
クールグライドは先端部分で冷却してから、レーザーを照射します。
血管腫は黒色に変色します。1~2週間で血管腫はなくなります。

クールグライド費用(税込み)

老人性血管腫

個数 大きさ  価格(税込み)
最初の1個 制限なし 10,800
同日治療の2個目から 4mm以上 5,400
同日治療の2個目から 2mm以上4mm未満 4,320
同日治療の2個目から 2mm未満 3,240 

静脈湖

大きさ 価格(税込み)
5mm未満 10,800円
5mm以上 16,200円

下肢のクモの巣状血管拡張

静脈瘤の範囲、密度、太さで費用が異なります。
診察時にお見積りいたします。

クールグライド(ロングパスルYAGレーザー)治療 よくある質問

Q:照射の際の痛みについて
A:痛みがありますが、麻酔を必要とするほどではありません。痛みを少なくするために先端のクーリング部で冷やしながらレーザーを照射します。

Q:照射回数はどのくらいですか?
A:老人性血管腫と静脈湖はほとんどの場合、1回の治療で終了します。くも状血管拡張症は大小の血管が混在していて、複数回の治療が必要です。血管の太さ、範囲によって治療回数は異なります。

Q:現在内服している薬が治療に関係しますか?
A:アスピリン、イブプロフェン(鎮痛剤)、ハーブ類(セントジョンズワート等)、ビタミン類、抗凝固剤の内服をおこなっていらっしゃる方は、血が固まりにくくなっているために紫斑や青アザが起こりやすくなっています。老人性血管腫と静脈湖の治療では内服を中止する必要はありません。くも状血管拡張症の場合、治療前1週間は薬剤を中止していただくことがあります。

Q:施術後はお化粧して帰れますか?
A:レーザー照射により、微小な熱傷が起こっているので当日の化粧はできません。翌日になって、レーザー照射部に水疱ができていないことを確認して化粧をおこなってください。

Q:レーザーを照射した後は紫外線にあたってはいけませんか?
A:レーザー照射により、微小な熱傷が起こるので、炎症後色素沈着を防止するために紫外線は避けてください。日常の生活であれば、日傘、帽子の着用、サンスクリーン剤などの紫外線防御をしていただければ大丈夫です。