保険診療のご案内

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アレルギー性皮膚疾患(接触皮膚炎)のパッチテストについて

髪染め、香料、化粧品、ゴム製品など皮膚に接触するさまざまなアレルギー源に対するアレルギーテストを行っております。健康保険適応

接触皮膚炎とはどんな病気か

皮膚に接触した物質の刺激、あるいはアレルギーによって生じる皮膚炎です。

1)急性毒性皮膚炎
2)慢性刺激性皮膚炎
3)アレルギー性接触皮膚炎
の3つがあります。

急性毒性皮膚炎は酸、アルカリなどの家庭用・業務用化学物質、灯油やガソリン、有機溶剤などが原因になり、接触して短時間で皮膚炎が起きます。
 慢性刺激性皮膚炎は、肌着との摩擦(まさつ)や洗剤・リンス・柔軟剤などの弱い刺激の繰り返しが原因になり、徐々に出現します。
アレルギー性接触皮膚炎は、化粧品、髪のカラーリングの染料、香水、指輪・ピアス・ネックレスなどアクセサリーの金属、ブラジャーの金属部分、ゴム製品や皮革の加工に使われる染料や化学物質、植物、果実などが原因になりえます。また、ある物質が皮膚につくだけでは大丈夫なのに、その物質がついた皮膚に光が当たるとアレルギー反応が起きる光アレルギー性皮膚炎もあります。

検査

思いがけない物質が刺激性あるいはアレルギー性接触皮膚炎の原因になっていることがあるので、症状やその部位から原因物質を推定し、佐藤製薬のパッチテストパネル(S)を用いてパッチテストを行います。

パッチテストに含まれるアレルゲン一覧

No アレルゲン名(No.9、No.18は陰性対照のため除く) 種類 暴露源
1 硫酸ニッケル 金属 ニッケル合金、ニッケルメッキ、歯科用合金、
染料、時計、塗料、チャック、コインなど
2 ラノリンアルコール 油脂 つや出し、化粧品、外用剤、
日焼け止め、石鹸など
3 フラジオマイシン硫酸塩 抗生物質 外用剤
4 重クロム酸カリウム 金属 セメント、なめし剤、クロムメッキ、歯科用合金、
革製品(靴、ブーツ、グローブ)、染料など
5 カインミックス(アミノ安息香酸エチル、
ジブカイン塩酸塩、テトラカイン塩酸塩)
局所麻酔剤 外用剤
6 香料ミックス(α-アミルシンナムアルデヒド、
イソオイゲノール、ケイ皮アルデヒド、
オイゲノール、ケイ皮アルコール、
ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール、オークモス)
香料 食品、キャンドル、香水、トイレットペーパー、
化粧品、外用剤、石鹸など
7 ロジン(精製松脂) 樹脂 インク、ニス、塗料、染料、ワックス、
化粧品、接着剤など
8 パラベンミックス(パラオキシ安息香酸メチル、
パラオキシ安息香酸エチル、
パラオキシ安息香酸プロピル、
パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル)
防腐剤 食品、石鹸、化粧品、
外用剤など
10 ペルーバルサム 樹脂 香料、外用剤、ソフトドリンク、化粧品、
接着剤、日焼け止めなど
11 金チオ硫酸ナトリウム 金属 貴金属、電子部品、歯科用金属など
12 塩化コバルト 金属 セメント、インク、絵具、鍵、
ファスナー、エナメルなど
13 p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂 樹脂 ゴム・革製品(靴、ハンドバック、
時計のベルト、帽子、ベルトなど)、接着剤など
14 エポキシ樹脂 樹脂 接着剤、コーティング剤など
15 カルバミックス(ジフェニルグアニジン、
ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、
ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛)
ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、
イヤホン、医療用手袋など)
16 黒色ゴムミックス
(N-イソプロピル-N’-フェニルパラフェニレンジアミン、
N-シクロヘキシル-N’-フェニルパラフェニレンジアミン、
N,N’-ジフェニルパラフェニレンジアミン)
ゴム老化防止剤 黒色のゴム製品(タイヤ、ベルト、マスク、
ホース、手袋、ゴーグルなど)
17 イソチアゾリノンミックス
(N-イソプロピル-N’-フェニルパラフェニレンジアミン、
N-シクロヘキシル-N’-フェニルパラフェニレンジアミン、
N,N’-ジフェニルパラフェニレンジアミン)
防腐剤 外国製化粧品、洗い流すタイプのシャンプー・リンス、
工業用防腐剤など
19 メルカプトベンゾチアゾール ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、マット、
ウェットスーツ、医療用手袋など)
20 パラフェニレンジアミン 染料 毛染め・織物・毛皮などの染料、
インク、ヘナタトゥなど
21 ホルムアルデヒド
(N-ヒドロキシメチルスクシンイミドとして)
防腐剤 衣類の仕上げ剤、接着剤、防腐剤、塗料など
22 メルカプトミックス
(モルホリニルメルカプトベンゾチアゾール、
N-シクロヘキシルベンゾチアジルスルフェンアミド、
ジベンゾチアジルジスルフィド)
ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、
マット、ヘッドフォン、コード、ホース、消しゴムなど)
23 チメロサール 水銀化合物 ワクチン、点眼液、ソフトコンタクトレンズの洗浄剤など
24 チウラムミックス
(テトラメチルチウラムモノスルフィド、
テトラメチルチウラムジスルフィド、
ジスルフィラム、ジペンタメチレンチウラムジスルフィド)
ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、接着剤、プラグ、
ゴーグル、マット、ヘッドフォン、ホースなど)

検査手順

 

1)初診日

火曜日あるいは土曜日に問診、パッチテストの説明と実施を行います。
写真のように金属試薬を紙に染み込ませて背中に貼付します。
※検査当日と翌日は背中を濡らすことはできません。入浴はできませんが、下半身のシャワー浴は可能です。

2)第1回判定(開始より2日後)

テープを除去し、最初の判定を行います。
※この日のテープ除去後から入浴は可能となります。

3)第2回判定(開始より2日後)

2回目の判定を行います。

4)第3回判定(開始より7-10日後)

最期の判定を行います。
アレルギーの可能性のある金属では写真のように紅くなります。

 

ご注意点

1)検査をご希望の方は電話で予約をしてください。準備の都合上、予約日に来院出来ない場合は前日までに連絡してください。

2)パッチテスト実施日は火、土曜日のみです。ただし、判定の2,3日目のいずれかが祝日の場合はできません。

検査日 判定
2日後 3日後 7-9日後
次週火以降
 次週土以降

3)テスト中は第1回判定(2日後)が終わるまで入浴できません。検査当日に入浴、洗髪されると1回入浴を我慢するだけとなります。 テスト部が濡れないよう、蒸れないように工夫したシャワー浴、洗髪は可能です。また、マークを消さないように、汗をかくような事は行わないでください(夏場の検査は困難です)。
4)痒くてもテープをはずさないでください。また、かいたり、たたいたりしないで下さい。
5)肌着は必ず着用してください。また、検査液が服につく場合が有りますので、テスト中は多少検査液がついても良い服装を選んでください。
6)貼布部位が背部になるので、検査開始日朝からテープをはがすまではブラジャーは着用できません(貼付したテープがずれるため)。
7)発汗を避け、体の動きで検査テープが剥がれるのを避けるため、テスト中は運動や子供さんを抱いたり、大きな荷物をかかえたりしないで下さい。
8)試薬にアレルギーがあり、皮膚の陽性反応(炎症)が出現した部位は炎症後の色素沈着が起こり、長期間(6-12か月)残る場合があります。あらかじめご了承ください。

費用 健康保険が適応されます。

検査(350点)、試薬(1588点
自己負担3割で約5,814
これ以外に初診料、再診料が必要となります。
24項目のセット検査になりますので、個々の項目のみの検査はできません。