自費診療のご案内

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脂腺増殖症

脂腺増殖症とは

脂腺増殖症は顔面の前額部や鼻(Tゾーンの部分)・頬部にできる一見ニキビのような黄色または白色の丘疹(皮膚のふくらみ)です。大きさは直径が2~6mmほどで、1つできることも、多発することもあります。ニキビは良くなったり悪くなったりしますが、脂腺増殖症はずっとそのままの状態で数年かけて少しづつ大きくなります。若い人では数ヶ月で急速に大きくなることがあります。ニキビが半年以上そのままの状態であれば脂腺増殖症かもしれません。脂腺増殖症はオイリー肌の人に多い傾向にあります。肌がオイリーである男性に多いのですが、女性では気にする人が多く、治療目的で受診される方は女性が多くなります。教科書では高齢者に出現するとありますが、実際は中年期以降、早ければ20才前半から出始めることもあります。年齢を経るごとに数が増えます。成熟した脂腺(皮脂をつくる器官)の良性の増殖なので放置しても問題ありません。自然に消えることはなく、外見に影響を及ぼすときには治療の対象となります。イボと誤診され液体窒素で治療されていることがあります。

脂腺増殖症の原因

脂腺増殖症は”脂腺”という皮脂を分泌する腺が異常に増えて大きくなったものです。脂腺が増殖する原因は加齢です。若い人では男性ホルモンが皮脂腺に作用して皮脂腺の増殖を起こして発症すると考えられています。

脂腺増殖症の症例写真

脂腺増殖症の治療

液体窒素による冷凍凝固、メス、円刃刀(パンチ)による切除、炭酸ガスレーザーによる切除があります。ピーリングは効果がまったくありません。
また、ヨクイニン、抗生剤などの薬物内服も効果がありません。

1)液体窒素による冷凍凝固

マイナス190度の液体窒素を浸した綿棒で脂腺増殖症を冷凍凝固し細胞を破壊します。すべての脂腺増殖症の細胞を壊すことはできず、完全に治ることはありませんが、少し皮膚の盛り上がりが減ります。治療後は綿棒の大きさの炎症後色素沈着が起こりますが半年~2年程度で消えます。強く冷凍すると治療部が瘢痕になって傷痕が残るのが欠点です。※当院では脂腺増殖症の液体窒素治療は瘢痕が残るためにおこなっておりません。

2)メスを使った手術

メス、あるいは円刃刀(パンチ)で脂腺増殖症をくり抜き切除する方法です。完全に治療することができますが、手術に出血が多く、手術後は大きめのガーゼで保護しないといけないことが欠点です。わずかな陥凹を残して治ります。保険適応です。

3)レーザー治療

炭酸ガスレーザーで脂腺増殖症を蒸散させてなくしてしまいます。
メスの手術とくらべて術後の出血が少なく、小さめのガーゼや目立たない創傷保護材(ビジダームテープ)で傷を覆うだけでよいので、術後の見栄えがよく、付け替えが簡単です。
 
通常の炭酸ガスレーザーを使用しても治療はできますが、当院ではスキャナ付きフラクショナル炭酸ガスレーザーCO2RE(コア2)のスキャナモードを使用することで傷の治りを短縮させます。

シネロン・キャンデラ社
スキャナ付きフラクショナル炭酸ガスレーザーCO2RE(コア2)

スキャナモードとは小さな面積でも、あたかも”カンナでけずるように”組織を正確な形、正確な深さで蒸散させることが可能です。スキャナモードの炭酸ガスレーザーでけずると周囲の正常組織へのダメージを少なくして 脂腺増殖症のみを正確に削ることができます。治るまでの期間が短くなり、傷痕も通常の(スキャナモードなしの)炭酸ガスレーザーにくらべてきれいになります。

治療例

治療前

マーキングを行い、局麻麻酔薬を注射します。

スキャナ付きフラクショナル炭酸ガスレーザーCO2RE(コア2)のスキャナモードでけずります。

増殖した脂腺は脂肪組織にまで達していて、レーザーで蒸散させます

創傷保護材(ビジダームテープ)を3週間貼ります。

レーザー治療後の症例写真

治療前の写真:
一般には鼻の皮膚は顔面のほかの部位と比べてハリが強くて固く、もっとも治療しにくい場所です。

治療後3カ月の写真:
わずかな凹みを残して治癒しました。このようにレーザー治療でもかならず傷が残ります。

治療について

治療時間  麻酔5分、レーザー照射2分/個
治療回数  1回
治療後の通院

治療1週間後と3週間後

治療できない方

ケロイド体質の方

麻酔アレルギーがある方

医師が治療不可能と判断した方

治療に際しての注意

・歯科で要するのと同じ局所麻酔薬を注射します。

・ 治療部位は治療当日より水で洗い流し、創傷保護材(ビジダームテープ)を1日1~2回貼ります。ビジダームテープは肌色で目立ちにくいテープです。

・治療後は抗生剤と鎮痛剤を処方します。

・傷は3週間で治ります。

・ケロイドや肥厚性瘢痕が残る方がいます(人口の5%)。

・稀に治療周囲部に小さく再発することがあります。この場合再度治療が必要です。 

創傷保護材(ビジダームテープ)

費用

個数 大きさ  価格(税込み)
最初の1個 3mm未満 10,800円
最初の1個 3mm以上 16,200円
同日治療の2個目から 3mm未満 7,560円
同日治療の2個目から 3mm以上 11,340円 

※初診料金3,240円、再診料1,080円が別途必要となります。
※抗生剤、痛み止め、消毒液、抗生剤軟膏は別途実費(1,080~1,620円)。