保険診療のご案内

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よくある質問

Q:ホクロの治療後にテープとガーゼ保護は必ずしないといけませんか?

A:切除・縫縮法では、抜糸(縫合した糸を抜くこと)までの1週間、必ず傷をテープとガーゼで保護します。
   くり抜き法では、ホクロの除去部に皮膚の欠損を作ります。この欠損(陷凹部)を盛り上げることが手術の痕(あと)の出来ばえを左右します。手術後にテープを使わずにいますと、傷が乾燥してかさぶたが形成され、その下で新しい皮膚が表面を覆い、かさぶたが取れた後に凹んだまま治ります。テープ+ガーゼ保護は傷に程好い湿度を提供し、傷の盛り上がりを促進し、感染を防止します。当院では、テープとガーゼが極力目立たないような素材の選択・工夫を行っております。

Q:ホクロの治療後にテープをはっている期間はどのくらいですか?

A:くり抜き法では、治療後にテープを貼る期間は1週間~3週間と幅があります。ホクロの細胞が深く、深いところまでくりぬくほどテープを貼る期間は長くなります。また、傷の塞がり・盛り上がりには個人差があります。直径1-2mmの小さいホクロでは、1週間ほどでテープをはずせるようになりますが大きいホクロでは3週間ほどテープを貼る必要があります。当院では、深さに応じて傷痕の盛り上がりを促進する軟膏や漢方薬を処方することがあります。

Q:足の裏のホクロは癌になりやすいですか?

A:新聞やテレビで「足の裏のホクロが癌の可能性がある」という記事や番組がでると、その後1-2週間は”足の裏のホクロが心配”ということで皮膚科に来院される方が増えます。これはホクロの癌(悪性黒色腫)を心配されているわけで、実際、悪性黒色腫は数ある癌のなかでも最も悪性度が強い恐ろしい癌です。日本人では、足底、爪、陰部、それに背中のホクロで悪性黒色腫が発生することが、ほかの部位に比べて多いと言われています。

   悪性黒色腫は稀な癌で、私が福岡市の大学病院にいたころは月2人程度でした。福岡市では大学病院は2ヶ所であることを考えると人口が150万人で、月数人(1桁の人数)の発生ではないでしょうか。悪性黒色腫は高齢者に多い癌ですが、時々20、30歳台の方もいらっしゃいます。皮膚癌は紫外線と関係が深く、オゾン層が減少して地表に到達する紫外線量が増加している近年、悪性黒色腫を含む皮膚癌の発症年齢は若くなる傾向にあります。顔や腕などの紫外線に多くあたる皮膚からの発生も注意しないといけないと思います。

   足底のホクロは、通常のホクロ(色素細胞母斑)であることがほとんどですが、足底は日常注意してみることがない場所なので、悪性腫瘍が発生しても気づかないことがあり、手遅れになる恐れがあるので切除したほうが良いという意見も皮膚科医の間にあります。ちなみに私は学生のころ、そう先輩に言われて、足底のホクロを取りました。少ない発癌の可能性でも取ってしまえば、ほぼゼロになるので安心しました。

Q:顔のホクロがあるのですが?

A:顔の”ホクロ”は通常のホクロ以外に脂漏性角化症であることがあります。脂漏性角化症は中年以降に生じやすい表面がイボ状の盛り上がったホクロのようなもので、顔や頭などに多発することがあります。良性ですので、美容的に気にならなければ切除する必要はありません。治療には炭酸ガスレーザーによる切削治療が効果的です。

Q:どのようなホクロが癌を疑いますか?

A:1)急に大きくなっている、2)周囲に黒色が染み出している、3)周囲が不整形(ギザギザ)である、4)ホクロの中に黒と肌色(あるいは白色)が入り混じっている、5)表面にびらん(皮膚のはがれ)がある、5)大きい、といったホクロは悪性黒色腫の可能性があります。

悪性黒色腫は放っておくと、見た目はまだ小さくても、ほかの臓器に転移してしまう悪性度の高い腫瘍です。皮膚科医に相談してください。